彼女が住む市営団地の家賃滞納で連帯保証人の私に督促状が届いた話
40代男性 これは彼女の連帯保証人になったばかりに 私の元へ督促状が送られてきたときの話です。
督促状が届いたのは市役所からです。彼女が家賃を未払いしていたため、連帯保証人になっていた私に督促状が送られてきたもので、請求額はトータルで12万円でした。
家賃滞納発生で督促状!連帯保証人が即刻支払うべし
自宅に赤い葉書(督促状)が送られてきてビックリ!という体験をしたのは2019年6月のことです。そのキッカケになったのは2018年9月、当時交際中だった彼女(A子)の母親の逝去です。
A子は母親ととある市営団地に住んでいたのですが、その名義人は母親でした。故人が名義人のまま住むわけにはいかないので A子は名義変更手続きをしなければなりませんでした。その際に市役所職員から「連帯保証人をつけて欲しい」と言われたのです。彼女には頼れる肉親はいなかったので、私が連帯保証人になって名義変更手続きを済ませました。
それから9か月後に私の自宅に和歌山市役所から妙なハガキが届いたのです。普通の葉書と違い、赤色をしていて妙な雰囲気を醸し出していました。ハガキは裏からペリっとめくれるようになっており、開封してみるとその内容はなんと!借金の督促状です。

え?自分、借金なんかしてないけど?
…と思って内容を確認すると、

A子が家賃を滞納しているので 連帯保証人であるあなたが支払うように。
…と連絡が来たというわけでした。
いい年の大人が家賃滞納とかありえないだろ!?という話
督促状には連絡先が記載されていたので、まずこれが本当かどうかの事実確認のために電話をしてみました。電話に出た職員に事情を話すとA子の家賃滞納は事実であり、その支払い状況についての説明がされ、私にその請求が来たのだということがわかりました。
市役所としては家賃を支払ってくれるなら 名義人であるA子でも連帯保証人である私でもどちらでもいいらしく

2人で話し合って決めてください。
…と言われて電話は終了しました。そこで次に彼女と会った時、家賃滞納と督促状についての話をしました。すると

あ~、忘れてたわ。今まではお母さんが払ってくれてたから。私には「家賃を支払う」という習慣がなかったから。
こういった市営団地は収入によって家賃が決定するので、月々の家賃は1万8千円ほどです。ずっと家賃未納だったためにまとめて12万円ほどの督促が来たのですが、毎月キッチリ支払うことは可能だとA子は言いました。

だけど、今はお母さんの葬儀で貯金のほとんどを使い果たしちゃったから。いきなり12万円支払うのはキツいわ。
この時 私は強いショックを受けました。

キツいって…A子は家賃を払うつもりはないのだろうか?
金額自体は12万円程度なので それほど大したことはありません。消費者金融に借金したわけでもないので、期日までに支払わないと身ぐるみはがされる等もありません。でもまさか彼女が、自分が住んでいる団地の家賃も支払わないとは思ってもみなかったのです。
そしてこの時、私はどうしようかと悩みました。12万円程度なら私が肩代わりして全額支払う事も十分可能です。

でもそれが彼女のためになるのか?
…という想いもありました。A子が学生や社会人になったばかりならともかく、彼女は当時34歳。思慮分別があってしかるべき いい大人です。こんな無責任な対応は本人のためにもならないと考えました。
彼女を市役所に連れて行き滞納家賃の分割交渉
そこで私が取ったのは、彼女を市役所まで連れていくこと。目的は家賃支払いの交渉です。その日の午前中にお伺いすると市役所の職員には伝えていたので、仕事の休みを取って彼女と共に市役所へ行き、ササっと手続きをさせてもらいました。どんな手続きかというと 団地の滞納分の家賃を一括ではなく分割で支払わせてもらうことです。
分割にすると通常は家賃に滞納費も加わりますが、市営団地の滞納費は安く、未払い一件あたり50円程度なので、トータルしても500円未満。それなら滞納費を気にするほどでもないので、分割支払い出来るようにしました。
ついでに家賃の口座引き落とし手続きもして、今後「家賃の支払いを忘れた!」なんて事を言わせないようにもしておきました。
家賃滞納の督促状は来たものの、結局 連帯保証人の私は何も支払いませんでした。これらの手続きのためにA子を市役所まで連れていくなどの手間暇はかかりましたが、肩代わりさせられそうになった借金の支払いを免れ、今後の対策もとれたので良かったです。
タグ