うつ病の誤診体験談!10年以上治らずに双極性障害と診断された話

うつ病の誤診体験談!10年以上治らずに双極性障害と診断された話

うつ病誤診

40代女性 私は33歳の時に重度のうつ病と診断されました。

その後10年以上もの間、明るい兆しも見えない中、黙々とうつ病の治療に専念してきました。

40歳になり、なかなか治らないうつ病に対して家族の理解が得られていないことにあらためて気が付き、自暴自棄になり自殺を企てましたが それは未遂に終わりました。

その後も重度のうつ病と診断され、45歳の時に暴力を振るう、浪費、借金等の問題を起こし

私

かつての計画性のあった自分は、もうどこにも存在しない。

…と絶望感を感じて、あらためて主治医に相談したところ、12年という年月を経て 双極性障害と診断されました。

うつ病の診断から12年を経て双極性障害が発覚!

うつ病誤診

「重度」とはいえ治療を続けているのにうつ病が10年以上も治らないことを不思議に思った私が

私

人に暴力を振るったり、浪費が多くなって借金がひどいことになってきています。どうして私のうつ病は全然治らないんですか?

…と主治医に思い切ってたずねたことで ようやく「双極性障害」と診断されて、やっと本来の治療が行えるようになりました。

そして投薬治療、認知行動療法、診察時間(医師によるカウンセリング)の延長など 新たな対応をしてもらえるようになりました。

その甲斐あってか最近は「見失った自分」を探し求めるために 我慢をしたり 金銭感覚の異常さに気づかされたことを受け入れたり…といったことができるようになってきました。

さらに寛解を目指して 人とのコミュニケーションの取り方などの基礎を学びながら、自分の身に起きている事を真摯に受け止め、治療に専念しているところです。

双極性障害で家族が疲れたら落ち着いた時に話をするようにする

うつ病誤診

しかし今でも明らかに気分の変調があるので、その波をどう乗り越えれば良いのか。これが難しい問題です。

すぐにカッとなる性格を一旦抑え込んで その問題定義については後日にまわす…など、相手や家族に自分の中の葛藤や事情を説明をすることもひと苦労です。

この問題についてはそう簡単に解決できることではないため、家族とは落ち着いた時に話をすることに決めています。

実は今でも すぐに物に当たったり 暴力を加えたりすることもなかなか治りません。

その場は一旦我慢をしようと自制心を持つ努力はするものの、やはり抑え切れない感情の方が優位になってしまいます。

これはできる限り薬の力を借りて気持ちを落ち着かせることで、後日改めるといったスタンスを取るようにしています。

現在はとても就職が出来る状態でないことを周囲に認知してもらい、とにかく寛解をめざすことに焦点を当てて、周りの人に協力をしてもらっています。

双極性障害の診断は難しい!?診断がつくまでに時間がかかることもある

うつ病誤診

うつ病誤診
双極性障害は、躁(そう)状態で始まることもあれば、うつ状態で始まることもあり、人によって異なります。そのため、明らかな躁状態で受診した場合は、双極性障害という診断がつく一方、うつ状態で受診した場合、多くの場合うつ病と診断されます。なぜなら、双極性障害はうつ状態と躁状態の両方があらわれる病気であり、躁状態がない以上、現在のうつ状態からうつ病が疑われるからです。

実際、うつ病と診断されていた患者さんの10人に1人か2人は最終的に双極性障害に診断が変わるといわれています。双極性障害は正しい診断がつくまで時間を要する病気で、正しい診断に行き着くまで、平均して4~10年ほどかかっているといわれています。
引用元:こころシェア

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