うつ病の休職退職でひきこもりになりカウンセリングを受けに行った話
これは2019年6月~現在まで、私(25歳男性)が通っているカウンセリングの話です。
うつ病で会社を辞めてからの悩みをまとめて聞いてもらいたかったのが カウンセリングを利用したそもそものきっかけです。
2019年2月、それまでの会社での残業過多や人間関係のストレスから、布団から起き上がれなくなってしまいました。心療内科で診察を受けたところ「うつ病」と診断され、会社を休職してしばらく引きこもり生活を送っていましたが、後に退職しました。
その後はずっと家にいて引きこもり状態は続き、当時同棲していた彼女との関係も悪化して、最終的には別れました。
昔からずっと実家の親との関係も良くなかったことも含めて、とにかく今の悩みをまるごと第三者に聞いてもらいたい。自分自身に話を聞く余裕ができたらアドバイスを求めたい…と思い、家から近くて医療機関に併設していない民間の心理カウンセリングルームに相談に行きました。
話を聞いてくれる人にすべてをぶちまけてスッキリしたい
初めてカウンセリングを申し込んだ当時は うつ病と診断されて処方薬をいろいろ試して飲み始めたばかりの頃だったので、離脱症状等も相まって かなり心の状態が安定していませんでした。
電話でのカウンセリング申し込みでさえ話すのが怖くて、同居していた彼女にお願いしたほどでしたが、それでもカウンセラーの方は

遅刻してきてもいいしドタキャンでもいいから、来れるようならいらっしゃい。
…と言ってくれました。
当日は雨で外に出るのが億劫になってしまい、案の定30分以上遅刻してしまいましたが、時間をその分縮められるということもなく、しっかり1時間話を聞いてもらえました。
初回のカウンセリングは、とにかく

話を聞いてくれる人に今の悩みを話してスッキリしたい。
…が目的だったので、1時間ひたすら今の悩みを話しました。
■当時は休職していた会社のこと。
■同居している彼女とのこと
■実家の両親との関係が悪いこと。
■心療内科の医者や受付と相性が合わないこと。
■ハローワークのやりとりのこと。
■失業保険や傷病手当金が入るまでの間の無収入状態が不安なこと。
■猫を飼いたい衝動に駆られてしまうこと。
■誰も話を聞いてくれないのではないかと考えてしまったりすること。
ひとしきり今の悩みを話したら、少し気持ちがスッキリしました。
カウンセリングの回を重ねるたびに「悩みを受け入れる」ことが腑に落ちた
当初の「聞いてほしい」という目的がある程度達成されたとき、

今までの話を聞いて、カウンセラーはどう思ったんだろう?
…と思っていると、残り時間わずかな最後にアドバイスをもらいました。

まず、思考の癖を変えていきましょう。
当時の自分は、これから先のことや起こってもいない未来にまで「予想をつけて不安になっている」ところがあったので、

まだ起きてもいないことを悩むのはやめなさい。
・‥と言われました。さらに

今現在悩んでいること、嫌なことを紙に書きだして、破り捨ててみて。
この頃はまだ心の中がパニック状態で 難しいアドバイスを聞き入れられなかったからこそ、このような簡単な方法を教えてくれたのかな…と思いますが、

そんなことで気持ちが変わるのかなぁ…。
と半信半疑に思っていましたが、アドバイスされたことはすべてひと通りやってみました。
そこからひと月に1~2回程度のペースで 気が向いたときにカウンセリングに通っていくうちに、ゆっくりと「悩み」を「受け入れていく」ことが腑に落ちてきました。それに伴ってカウンセラーからも

以前よりだいぶ変わったよね。
…と言われるようになりました。
「筆記表現法」で自分の考えを俯瞰してみる
直近で通ったときにカウンセラーから教わったのは「筆記表現法」といって、今考えていることをとにかく紙に書き、俯瞰して自分の考えを見る方法です。
通い始めた当時よりだいぶ思考も落ち着いてきたからか、

しっかり書いて、考えを整理してみましょう。
…とアドバイスをもらいました。
うつ病は「完治した」と言えない病気ですが、だいぶ寛解に向かっている気がします。カウンセリングに通い始めた当初よりも今は 考え方も受け取り方も少しずつ良い方向に変わってきて、気持ちが楽に生活できているかなと感じているからです。
カウンセラーは言葉ひとつで気分を切り替えてくれる魔法を使えるわけではありませんが、自分自身を変えてくれるきっかけとなるような言葉をたくさんくれました。
人はどんなに良いアドバイスをもらったとしてもパッと気持ちが変えられるわけではなく、腑に落ちるまで相応の時間を要しますし、そもそもカウンセリングは「セラピー」とは異なります。
つまり、今すぐに効果を期待するものではない。まずは話を聞いてもらって、その内容への第三者としての意見をもらう・聞いてみるところから始めるものです。
そしてそれをそこからゆっくりと「腑に落として」いくことが自分の変容につながります。
私自身も ゆっくりとですが、カウンセラーに定期的に相談をしていることで ずいぶんと気持ちを軽くすることができました。
メンタルクリニックに対抗がある人のはじめの一歩は心理カウンセリングルーム利用がおすすめ
カウンセリングは「話を聴いてもらう」だけだと思っていませんか?
カウンセリングは生きづらい具体的な原因や出来事の整理を行い、どんな行動や考え方をすればいいかをカウンセラーと一緒に探していく作業です。プロ目線の的確かつ有効なアドバイスが受けられます。
人から「教わる」ではなく自分で「気づく」ことがもっとも重要で、腑に落ちないと問題はなかなか解決できません。プロのカウンセラーはそのお手伝いをします。
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