うつ病とアルコール依存症併発の私が寛解のための心構えを考えた話
30代男性 私の心の闇は「うつ病」と「アルコール依存症」です。うつ病の苦しみから逃れるためにアルコールに頼った結果、アルコール依存症になりました。
精神疾患は他者から理解されにくいうえに、特に「アルコール依存症」はだらしない人間であるというイメージを持たれやすいので、日常生活では「誰にも理解してもらえない」という思いがつのります。
断酒会などの自助グループがなければ鬱憤がたまり、再飲酒して再び入院することになると現状では思いますし、精神科の医師も人によって対応がまるで違うことにとまどうこともあります。
私は仕事のストレスからうつ病になり、うつの苦しさを紛らわすために飲酒量が増え、その症状が悪化して会社を休職してからは ますます酒を飲み始める時間が狂い始めました。
それまで好きだった読書をしていても内容が頭に入らなくなりました。映画は長時間集中力が続かず、アニメも一話分を観ることが出来るか出来ないかの状態になりました。
医師からは

何か楽しみを見つけてやってみるように。
…と指示されていましたが、正直 うつ状態だと何をしても疲れてしまうだけ。寝ている時は苦しみから解放されるものの、一日中睡眠状態でいられるわけではありません。
そのような時に摂ったアルコールが一時的に苦しみから解放してくれることに気づいた私は 依存してしまうようになりました。
そんな生活が続いたある日 アルコールの離脱症状が出始めたので、専門病院に入院することになりました。具体的には夕方になると手が震えて文字が書けなくなるなどの症状が出ていました。
そして3ヶ月の閉鎖病棟入院後、定期的に通院して治療を受けながら、現在も自助グループである断酒会に参加しています。
自分では「悩みを人に相談できない性格」や「自分の努力だけで克服しようとする性格」がうつ病を引き起こしたと考えています。
さらにそれを克服しようと「自力で努力」という悪手を続けてしまった結果、症状がどんどん悪い方向に向かっていったと思うようになりました。
この先 精神疾患の症状が回復したとしても、発病前と同じ暮らし方で同じように過ごせば 再発することは目に見えていたので、自分の性格の問題点を探すことが改善になると考えています。その結果として、上記にのような「自力で努力」という方法がまずかったと思うようになりました。
「自分に出来ること」の容量を過信していたことがそもそもの間違いでした。
また、トラブルは「自分が我慢すれば丸く収まる」と思う傾向があったので、自分へのダメージを計算していなかったこともうつ病を誘引する原因の一つだと考えています。
これらを踏まえて、今後は自分の力量に合った生活パターンを 出来る限り「努力」に頼らずに選択しようと心がけています。