特殊清掃料金に18万円支払った孤独死アパートの大家の体験談
40代男性 これは不動産投資でアパートを保有して賃貸で貸し出している私のアパートで 老人の孤独死が起こり 対応に追われたときの話です。
7月のある日、アパート管理を委託する不動産管理会社から連絡が入りました。
どうやら孤独死した可能性があるとのことでした。
私はオーナーなので管理会社の担当と現場に行くことなりました。
該当の部屋にはすでに警察の方が到着し、現場検証を行っており

遺体は警察で引き取って 事件性がないかどうか確認します。
…とのことでしたが、ここで大きな疑問が…。
老人は孤独死してから10日程度経過しているとのこと。
7月の夏場の出来事でしたから、イメージとしては部屋全体が腐乱しているような感じを受けて 私はゾッとしました。
当然、否応なく特殊清掃業者に依頼して、部屋全体を特殊清掃して 元通りにしてもらうことになりました。
アパート1Kの孤独死の特殊清掃費用の負担は18万円だった
まずは特殊清掃業者を探す手筈となったのですが
…とのことだったので 自分で探す他ありませんでした。
ネットで検索してみるとどれも似たような感じだったので、とりあえず数社に連絡をして相見積もりを取りました。
見積もりではどこも同じような値段だったので、その中の業界大手の一社に依頼することにしました。
初めて特殊清掃を任せる身としては 大手なら安心できるという気持ちがありました。
特集清掃の対象となった部屋は1Kだったのですが、見積内容は 自分が想像していた以上に安いと感じました。
正直 特殊清掃は30万円以上の費用が掛かるのかな…と思い込んでいましたから、20万円弱というのは少し驚きました。
まあ、間取りが1Kということから 最低賃金で済んだのですが。
住人から「早く処理して!」のクレームの嵐!
しかし特殊清掃作業は即日でできるものではなく、作業日までは1週間程度かかるということでした。

まずはそのことを他の住人に説明する必要がありました。
オーナーの自分が説明してもよかったのですが、不動産管理会社に依頼して 回覧や連絡便で特殊清掃が行われる日程などを通告することにしました。
また特殊清掃業者自体も作業内容を事前に近隣住民に説明してくれていたので、もっとも面倒である近隣への説明部分も何とかクリアできました。
とはいっても 住人の中には

すぐ片付けられないんですか!?一刻も早く処理してくださいよ!!
…とクレームの嵐が湧きおこっていました。
その気持ちはわかるのですが、こればかりは作業日が決まっているので 住人に納得してもらうしかありませんでした。
1Kを特殊清掃作業員3人で2日がかりで消毒・消臭・清掃・床の張り替え
7月20日が特殊清掃作業日の初日でした。
私もオーナーとして作業を見守ることにしましたが、驚くほどスムーズに特殊清掃作業が行われていることを目の当たりにしました。
当時やってきた特殊清掃作業員は3人で、まずは部屋全体の消毒から始めるということでした。
物々しい白の防護作業服に身を包んだ特殊清掃作業人がてきぱきと作業する様子を遠巻きで見つめるしかありませんでしたが、およそ4時間ぐらいの作業でした。
特殊清掃は一日では完結せず2日がかりで解決するのが常なのだそうです。
一日目は腐乱臭の除去や清掃がメイン。
そして翌日は新しく床を張り替える作業となりましたが、こちらは3時間ぐらいで作業は終わりました。
作業完了の確認のため部屋に入ってみると あのすさまじい腐乱臭は全く消えており、リフォームしたての真新しい部屋に生まれ変わっていました。
特殊清掃作業の仕上がりに感服しながら、初めての特殊清掃経験が無事に終了してホッとした気持ちでいっぱいでした。