毒親のトラウマによる適応障害体験談!パワハラがトリガーになった話
20代女性 これは私が職場の上司からパワハラを受けて、適応障害を発症したときのお話です。
当時勤めていた職場で私があるプロジェクトの担当者に任命された途端、上司に激しく怒鳴られる毎日が始まりました。
何をしても怒鳴られるため、どんなに小さな事でも何かを始めようとする度に恐怖を感じ、かなりの時間を要するようになってしまいました。
また、人に話しかけようとする度に喉が絞られたようになって声が出なくなったり、突然頭が真っ白になったりと まるで「自分が自分ではなくなった」ような感覚が現れました。
常に上司や周りの人の顔色を伺い怯えながら過ごす日々は、母親から虐待されていた子供の頃に戻ってしまったようでした。
そのうちに趣味も仕事もなにも手につかなくなってしまい、抑うつ状態となった私は 心療内科で適応障害と診断されました。
適応障害の診断で治療は薬物療法のみ。どんどん症状が悪化していった
抑うつ状態となってからは仕事に支障が出るようになってしまったため、一ヶ月ほど休職してから職場復帰しました。
本当は数ヶ月か休職したかったのですが、経済的な事情で一ヶ月が限界でした。
しかし、職場復帰しても状況も自身の症状もまったく改善しなかったため、再び心療内科へ通うことを決意しました。
…といった情報をネットで読んでいましたが、私の場合は幸い2軒目で自分に合ったところを見つけることが出来ました。
精神疾患の治療には投薬による薬物療法とカウンセリングなどの精神療法があります。
1軒目に通った病院では適応障害と診断されて勧められたのは薬物療法のみでした。
処方された薬を定期的に飲んでいたのですが 症状が悪化していくのが 自分でも分かりました。
そのことを先生に相談するとさらに薬の量を増やされたのですが、薬の量が増えるにつれて ますます症状が悪化していきました。
精神療法でカウンセリングを取り入れてパワハラ以外の心の病の原因が判明した
薬物療法が全く効かなかった私には精神療法のほうが合っているのではないかと思い セカンドオピニオンとして2軒目の病院へ移ってみたところ、悪化の原因は薬の種類と量が問題だったと判明しました。
結局2軒目の病院でも薬物療法は続行になったのですが、私の体質に合う薬と量を探してもらったので悪化することがなく 助かりました。
そこは親身になって丁寧に話を聞いて下さる素敵な先生がいて、心理カウンセリングもとても丁寧に行なってくれました。
定期的に心理カウンセリングを受けるにつれ、私の精神崩壊の原因が浮き彫りになっていきました。
実はパワハラは精神疾患発症の引き金に過ぎず、他の原因が根本に潜んでいることがわかったのです。
それは毒親からのモラハラと虐待によるトラウマでした。
カウンセリングでは以下のように分析されました。
毒親のトラウマは心理カウンセリングで時間をかけて解いていくしかない
私は現在も身体や心が言うことを聞かなくなり、出勤できなくなることが時々あります。
精神疾患は薬物療法と心理療法の二本立てで治療しても そう簡単に治るものではないのだと痛感しています。
こころの病は過去に起きた出来事による影響も受けている…ということは「この症状とは、おそらく一生付き合っていくんだ」…と諦めていますが、心療内科に通院したこと、途中でクリニックを変えたことは自分にとって良かったと思っています。
治療に入って少しでも状態が良くなったので、かなり前向きに生きていくことが出来そうです。
私の場合はパワハラは精神疾患発症のきっかけに過ぎず、幼少期の根深い部分、つまり毒親育ちからも多大な悪影響を被っているので、そう簡単に治らないのは当然と言えば当然です。
なので 今後も精神療法(心理カウンセリング)を継続していくことは 自分には必須だと考えています。
幼少期に植え付けられた毒親のトラウマは、虐待を受けてきたその何倍もの長時間をかけないと呪縛から解かれないのだと思い知りました。

