スクールカーストトップ同級生が大人になったら破産して落ちぶれた話
これは かつてスクールカーストのトップに君臨していた同級生の父親が亡くなり多額の借金が発覚した話です。
私の母はかつて私の同級生A子の両親が経営する製茶会社にパートとして勤務をしていました。
従業員は製茶工場に5名程度、製茶工場に併設された店舗に加えて2~3店舗のショッピングセンターにも出店していて、そこの従業員を合わせると50名程度のそこそこの規模のある会社でした。
スクールカーストトップの社長令嬢は大勢からの恨みを買っているいじめ加害者
A子は自分の家が裕福なこともあって気位が高く 他人に対してマウントを常に取りたがり、常に同級生の誰かをいじめていて 私もその被害に遭っていました。
高校生になるとA子とは別の学校に進学したので会うことはなかったのですが、母は妹の中学卒業までその製茶会社で勤務していたため、高校生でありながらも派手にブランド品を身に着けるA子の様子を風の噂で聞くことがありました。
A子はあらゆることに対して実家に依存していて

自分のお店を持ちたい。
…と言えば 両親が資金を用意して開店させてくれるなど とても恵まれた環境で暮らしていました。
さらに彼女は20代半ばでイケメン夫と結婚した上、実家を継ぐ気がなくて実家を出ていった弟に代わって

私が製茶工場を継ぎたい。
…と申し出ていたそうです。
2018年8月に社長であるA子の父親が60代後半に差し掛かったこともあって引退を決意し、A子の夫が本格的に製茶会社を継ぐということでそれまで勤務していた会社を退職し、社長について一緒に仕事をするようになりました。
彼女の人生が順風満帆な生活に対して、かつていじめられていた同級生の一部がその様子を妬んだり怒っている…という話が、社会人になってからの同窓会で私の耳にも入ってきました。
父親の急逝による転落人生に「ざまあ♪」の声の嵐
そんな順風満帆の中、2018年11月にA子父親が突然 車の運転中に体調を崩し、そのまま亡くなりました。
A子の夫は一緒に仕事をするようになってわずか3か月程度だった上、それまで社長を約50年支えてきたベテラン社員が直前に定年退職したばかりの最悪のタイミングでしたが、A子の夫は仕事がわからないなりにも何とか事業を継続していこうとしていました。
唯一救いだと思っていたのは 社長から「財産がこれだけある」と伝えられていたことでした。A子の夫はその資金を元手に会社を維持していこうと考えていましたが、遺産相続の段階でふたを開けてみると 社員はおろか家族さえも知らない多額の借金が発覚しました。
負債は総額で1億円以上、担保にしていたのは製茶会社の不動産でした。
財産を処分して返済につぎ込んでも賄いきれないと判断した社長夫人(A子の母親)は 2019年3月に会社を倒産させることを決め、ショッピングセンターに出店していた店舗もすべて閉店。さらに製茶会社の建物と土地自体も全部手放して A子一家とともに暮らすようになりました。
不幸中の幸いというべきか、A子が経営する店舗は何も手が付けられていなかったようで、以降はその店を母娘で経営していくことになりました。A子の夫は給料が以前より安くなったものの 再就職はしたそうです。
A子たちにとっては一家の大黒柱の逝去とともに突然突きつけられた困難で「お気の毒に」と思うところではありますが、かつてA子のいじめに遭っていた同級生たちはみな一様に「天罰だ♪」とか「いい気味~♪」「ざまあ♪」と言って笑っていました。
まあA子からいじめを受けた人たちにとってはこれは当然の反応でしょう。私もまったく同感です。
おまえなんかに会いたくない(乾ルカ)
十年前に北海道道立白麗高校を卒業した3年6組の元クラスメイトたちに、校庭に埋めたタイムカプセルの開封を兼ねて同窓会を開催する案内が届いた。SNSも立ち上がり、高校生活の思い出に盛り上がる彼ら。しかし「岸本李矢さんを覚えていますか」という、謎めいた書き込みが波紋を呼ぶ。それは、いじめが原因で転校していった生徒の名前だった。新型感染症で激変する世界の中、近づく同窓会。そして、「岸本李矢」がタイムカプセルに入れたものとは!? 青春群像劇の傑作。
引用元:amazon
20代女性 日本中、いや世界中どこの学校にも存在する"スクールカースト"を題材にした話です。高校時代、3年生のクラスで埋めたタイムカプセルを 卒業して10年後の同窓会で開けることになります。しかしそのトラベラーの中には、カースト最下層、いやむしろカースト外で虐められていた女子生徒の復讐が収められています。
それからはカースト最上位層だったはずの男女が、カースト外のいじめられっ子からの復讐『遺言墨』を恐れて 落ち着かない日々を送ります。だれもが学校生活の中で一度は体験したことがあるスクールカーストについて、コロナ禍の話題を交えて語られている作品です。若い世代にこそ読んでもらいたい作品だと思います。
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