睡眠関連摂食障害!寝ながら食べるカップラーメン問題の治し方体験談
これは私(35歳女性)が夜中に半分眠りながらカップラーメンを作って食べていた時のエピソードです。
私にはもともと睡眠障害があったのですが、ある日の朝目覚めたら冷蔵庫の中のものを食べていたり、お菓子の袋が散乱していたり。やかんで湯を沸かしてカップラーメンを食べていた残骸が目立つようになってきて、体重の増加と気分の落ち込みが同時にひどくなってきました。

いずれ治まるはず。一過性のものに違いない。
…としばらく放っておいたものの治る傾向はまったくなく、半分眠りこけながらガスや水道を使ったりすることに危険を感じて精神科を受診したら カウンセリングを勧められました。
2019年の1月に初めて臨床心理士によるカウンセリングを受けて、それからは月に1~2回ほど、1年間ほど通い続けました。
睡眠関連摂食障害により脳が栄養を欲して食べ散らかしていた…
精神科では睡眠関連摂食障害と診断されました。
カウンセリングでは初めは私の生い立ちや親との関係を聞かれて

なぜそんな質問をするんだろう?睡眠中の飲食に関係があるの?まあ治るのなら なんでもいいけど。
…と半信半疑な気分になりましたが、根気よく話し続けることにしました。
実は私は2008年から神経性食欲症を患っていて、拒食や過食を繰り返していました。2019年当時は拒食気味で、普段の食事といえばスープ類やプリンやゼリーのような流動食がメインで、重要な栄養はサプリで補っていました。
固形物を食べるのは真夜中の無意識中の食事だけ。しかも私が体に悪そうだと決めつけていた食品ばかり。
例えばジャンクフードや炭水化物や油は 極力摂らない異常な食生活が長くて、意識的に口にすることは絶対になかったのですが、無意識中に口にしていたものはお菓子やパン、しまいにはカップラーメンでした。

摂食障害によって意識的に排除している栄養素や、本当は食べたくて仕方ない願望、足りていないカロリーを、頭ではなく身体が欲して治まらない状態です。
…とカウンセラーは言いました。

睡眠をとると体温が下がり、栄養が足りていない体を寝かせしまうと命の危険があるので 無理に寝かせないような回路になっているんです。
睡眠が十分にとれないため、体は休みたいが脳が起きている状態で、さらに脳は栄養を欲していて

栄養やカロリーを補充するのは、意識が薄れている今だ!
…と、むしゃむしゃ食べ散らかしてしまう。そんなループにハマっていました。
睡眠関連摂食障害の治療は睡眠導入剤とカウンセリングに効果があった!
結局のところその治療は体の栄養状態を回復させることなのですが、それがなかなか簡単にはいかない精神の病なので、とりあえず睡眠薬で物理的に脳を眠らせて 体を動かさなくすることから試してみることになりました。
睡眠薬には睡眠導入剤や、安定剤、長時間効く薬や短時間で切れる薬などさまざまですが、わたしが最も飲んだのは睡眠導入剤です。
睡眠薬の類を飲むと無意識に徘徊してしまう副作用もあるので不安でしたが、数種類試してみて ようやく自分の身体と相性のいい薬に巡り合えたのが、カウンセリングを始めてから10か月後でした。
その薬は副作用もなく、依存性もほぼなく、私はグッスリと眠りにつくことができるようになり、夜中に起き出して食べ散らかしてしまう癖がパタッと治まりました。
ブクブク増えていた体重も落ち着き、パンパンな顔もスッキリし、睡眠がとれることで朝もすっきりと起きられて精神が落ち着きました。それからはだんだんと人並みの食事が摂れるようになりました。
信頼できるカウンセラーに悩みや不安を聞いてもらったことや 睡眠についてアドバイスしてもらったことで 人生が取り戻せました。
メンタルクリニックに抵抗があるなら、まずは心理カウンセリングルームを利用してみては?
カウンセリングは「話を聴いてもらう」だけだと思っていませんか?
カウンセリングは生きづらい具体的な原因や出来事の整理を行い、どんな行動や考え方をすればいいかをカウンセラーと一緒に探していく作業です。プロ目線の的確かつ有効なアドバイスが受けられます。
人から「教わる」ではなく自分で「気づく」ことがもっとも重要で、腑に落ちないと問題はなかなか解決できません。プロのカウンセラーはそのお手伝いをします。
タグ