精神障害者手帳3級をもつ29歳女性の就労移行支援事業所体験談
私は29歳(女性)で精神障害者手帳3級(発達障害)を持っていて、2020年8月から就労移行支援施設を利用し始めました。
仕事がうまくいかず何度か離職を繰り返している間にうつ状態に陥り、

自分はなぜこんなにも仕事や人間関係がうまくいかないのだろう?
…と疑問に思い精神科を受診してみたところ、医師から適応障害と発達障害の診断を受けました。
自身の今までの生きづらさの原因が発達障害によるものだったのだと初めて分かり、再就職するためには自分の障害特性を理解することとスキルを身につけることが必要だと考えました。
そしていろいろな支援機関を自分で調べて 就労移行支援所に通うことに決めました。
就労移行支援事業所の利用者層と雰囲気
私の就労移行支援事業所では20〜30代の方が多かったですが、40代ぐらいの少し年配の利用者もいましたし、精神障害・発達障害だけでなく、身体障害の方もいました。
作業所では基本的には自分の作業に黙々と向き合っている感じで、あまり和気あいあいとした雰囲気ではありませんでしたが、休憩時間には気心の知れた利用者同士や、利用者と職員同士で雑談していることもありました。
作業所の立地がビジネス街の中だったため、実際に就労している雰囲気も味わえてよかったと思います。
就労移行支援事業所の作業内容
私の就労移行支援事業ょ出の作業内容は パソコン作業とECサイトに載せる衣服のサイズ計測や検品などの軽作業の二つに分かれており、日によってどちらかを行うという感じでした。
パソコン作業はECサイトに載せる画像加工作業で、イラストレーター、Photoshopなどを用いた簡単な画像編集を学びました。
職員の中にはイラストレーターやPhotoshopに詳しい方もいたので、分からないことがあればすぐに対応していただけました。
就労移行支援事業所の就活サポート
私の就労移行支援事業所では時折パソコン関係の講師の方を招いて座談会をすることはありましたが、基本的に就職活動に関しては「自分から動く」ことが前提で、職員さんから何か働きかけてくれる(定期面談なども含めて)ということはありませんでした。
就職後もしばらくは月に一度、様子見のお電話をいただけていましたが、最近は職員さんが一斉に変られたそうで 担当者の方が変わってからは「新しく担当になりました」という挨拶の電話だけで、それから一切連絡はきていません。
就労移行支援事業所を利用してよかったこと
無職の間はどうしても家に引きこもりがちになってしまうのと 不規則な生活にりがちなので、事業所に通うことできちんと規則正しい生活を送ることができたこと、毎朝電車に乗ってオフィスビルに行くという社会人らしい生活を送ることができたことはとても良かったと思います。
また、私が通っていた事業所は 一般的に無給なことが多い就労移行支援所の中では賃金(工賃と呼ばれていました)が発生するため、『就労継続支援に通うほど体力にまだ自信がないけれど、無収入のままというのはきつい』人にとっては 良かったと思います。
精神障害者手帳3級をもつ28歳男性の就労移行支援事業所体験談
私は28歳(男性)で精神障害者手帳3級(ADHD・うつ病)を持っていて、就労支援施設を利用していました。
就労移行支援を利用する前は、実は就労継続支援B型事業所に2年いました。
B型事業所で体力がついてきたのでそこを退職して就職活動をしていたのですが、就職活動を通して履歴書の書き方や面接のマナー、社会に役立つスキルなどが全くないこに気付き、就職後の定着支援もしてくれる就労移行支援事業所に入りました。
この就労移行支援事業所を選んだ理由はワードとエクセルを学べることと、昼ごはんが100円で食べられることでした。
就労移行支援事業所の利用者層と雰囲気
私が入所した当時は この事業所自体が出来てから5ヶ月という理由もあり、利用者やスタッフ含めて雰囲気が穏やかな事業所に感じましたし、利用者との交流やスタッフとの交流も緊張出来ずに出来ました。
利用者の年代や性別に関しては10代から50代までの人が通っており、20代がいちばん多かったです。10代の人は養護学校から研修として利用している人でした。性別は男性と女性、半々でした。
就労移行支援事業所の作業内容
入所初日のモニタリングで私は「ワードとエクセルがやりたい」と言ったのですが なぜか却下されてしまい、イラストレーターとフォトショップ、広告物を作るDTPの訓練をすることになりました。
最初の半年はイラストレーターを使って実際にあるチラシの模写から始まり、もう半年はフォトショップも使ってのチラシの模写と実際のチラシの実務をしました。
そして残りの1年は自分のオリジナルのチラシを作る訓練とポートフォリオ制作、就職活動をしました。
イラストレーターやフォトショップの操作については 本当に分からない所だけスタッフに質問して、あとはチラシの模写を通してイラストレーターとフォトショップの操作を覚える感じでした。
就労移行支援事業所の就活サポート
2年以内に就職が決まらず(就労移行支援は2年と決まっている) それ以降の3ヶ月はこの事業所が別に運営しているB型事業所に入り、施設外実習という形で就労移行に通っていました。
就活のサポートは広告物を作る会社の面接に使うポートフォリオ制作と、履歴書作りのサポートのみでした。
面接は18件受けましたが、最終的にイラストレーターとフォトショップ、DTPの技術は関係ない魚を加工する工場にパートとして入りました。
その時に事業所の代表が直々に私の定着支援をしてくださり、私と工場の間に入る役割をしてくれました。
就労移行支援事業所を利用してよかったこと
就労移行を利用するタイミングがわかったこととイラストレーターとフォトショップ、DTPの技術を学べたことが 私が就労移行事業所を利用してよかったと思ったことです。
就労移行支援事業所を利用するタイミングについては、体力のない状況でいきなり事業所を利用する人が多く、その人たちは事業所を休む事が多かったようです。
就労移行支援を利用できるのは2年間。休みが多くなると 期限付きの支援をフル活用出来ませんから、まずは就労継続支援B型事業所などで体力をつけてからのタイミングで 就労移行支援を利用した方がいいことに気づいたことも自分にとっての収穫でした。
精神障害者手帳3級をもつ28歳女性の就労移行支援事業所体験談
私は28歳(女性)で精神障害者手帳3級(発達障害)を持っていて、就労支援施設を利用していました。
もともと発達障害を持っており、クローズ(ドクターストップで退職)➝オープンで働いた会社を退職後、「ウェブデザインをやりたい」と思いました。
ただ、そういったスキルを活かせる職場を見つけるにはどうしていいかわからずネットで調べたところ、障害者の就職をサポートしてもらえる施設があることを知りました。
母親と相談しながら、特にコンピューター関連の作業やウェブ・DTPをメインとしている事業所を見つけ、利用を開始しました。
就労移行支援事業所の利用者層と雰囲気
私が利用した事業所の年齢層はバラバラでしたが、どちらかといえば男性の方が多かったです。また、パソコン作業がメインの事業所だったためか、みなさん落ち着いている方が多く、就労経験のある方が多かった印象です。
スタッフの方も、20代後半から30代ぐらいの方が多く、ウェブ関連のお仕事の経験がある方も多くいました。スタッフの方にはよく相談に乗っていただき、レクリエーションや雑談の時間なども楽しく過ごすことができました。
就労移行支援事業所の作業内容
事業所に通っている方それぞれのレベルに合わせて、パソコンソフトの使い方や課題などに取り組んでいました。事業所のパソコンにはアドビのソフト(IllustratorやPhotoshop)やWord、EXCELなどのオフィスのソフトが内蔵されており、わからない人は使い方を丁寧に教えてもらっていたのを覚えています。
また、日々のルーティンの作り方やレクリエーションなども開催されており、スタッフと通所している人が楽しくコミュニケーションを取れていたように思います。
就労移行支援事業所の就活サポート
就活のサポートをたいへん手厚く行っていただきました。
もともとスキルはあったけれど苦手だったIllustratorの使い方を丁寧に教えていただき、就労後にも十分に活用できるようになれました。
履歴書や経歴書の書き方は、厳しくチェックしていただけたおかげで特に参考になりました。
また、就職後にも辛いときにメールや電話で相談に乗ってくださったり、特にしんどかった時期には面談の時間をとっていただけるなどして、本当にありがたかったです。
就労移行支援事業所を利用してよかったこと
就労移行支援を利用して一番良かったことは、自分の障害を(徐々にですが)ありのまま認められるようになったことです。
障害はあるけれど、その部分にどう対処していけばいいかということを日々の事業所での生活で学んだり、スタッフのみなさんが気さくにお話してくださったり、時には真剣に相談に乗ってくださったおかげで、自信を持って日々を過ごせるようになったと思います。
就労移行支援事業所では本当に学んだことが多く、今 心が安定しているのは、あの事業所での経験が大きいと思います。
就労移行支援とは?就労継続支援施設A型とB型の違いは?
引用元:障害者のための就労移行支援事業所 LITALICOワークス
【関連記事】障害のある方の社会参加をサポートする、国の支援制度で障害者総合支援法という法律があります。就労移行支援は、障害者総合支援法に基づく就労支援サービスのひとつです。一般企業への就職を目指す障害のある方(65歳未満)を対象に就職に必要な知識やスキル向上のためのサポートをおこないます。
LITALICOワークスのサービスは、障害者総合支援法に基づいた障害福祉法サービスのため、利用できる期間や料金、利用までに必要な手続きなど、少し複雑な内容が含まれています。難しくみえる箇所についても、就労支援員があなたに合ったご説明をいたします。
引用元:障害者のための就労移行支援事業所 LITALICOワークス
さまざまな就労移行支援サービス
障害者総合支援法という法律で障害者総合支援法に基づく就労支援サービスが「就労移行支援」です。リタリコワークスでは、就活の意思のある障害のある方(65歳未満)を対象に各種知識やスキル向上のサポート、就活から職場への定着援助まで行っています。
2021年3月時点で、首都圏・大阪・福岡に51箇所の事業所を展開! 通いやすい場所を選択頂けます。障がいのある方が就労に向けたトレーニングを行い、働くために必要な知識やスキルを習得し、就職後も職場に定着できるようサポートを行います。
「働きたいけど、就職活動がなかなかうまく進まない」「働きたいけど、離職期間が長くて自信が持てない」就労移行支援事業所では、このような就職に関するお困りごとを抱える方を支援します。
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