心理カウンセリングの効果は気づき!病む前に受けるべきだった体験談
30代女性 私の父はもともと金遣いが荒く、母の死後は仕事もせずにギャンブルに明け暮れる人で、一人暮らししているときにはろくなご飯を食べていませんでした。
そこで長女である私が夫と息子2人と共に実家に入り、父の面倒を見ていました。
はじめは父が孫をよくかわいがってくれて

家に入って良かった。
…と思っていたのです。
同居を始めてからの父は次第に

遊べるお金を持っていない。
…と言って金銭を無心するようになりました。
仕方なく私が生活費の一部からお小遣いを少し渡していましたが、それでも足りず、私の知らないところで夫にまでお金をせびるようになりました。
夫は義父に対してきっぱりと断りづらかったのか、

自分の小遣いからお義父さんにお金を渡していた。
…と後になって聞きました。
私たちは子供2人を養っていくために父に遊ぶ金を渡すほどの余裕もありません。

渡したお金が全部パチンコに使われて消えているなんて冗談じゃないわ。
そんな生活が続き、理不尽な思いにストレスがどんどんたまって、私は自分の心が病み始めていることを感じていました。
そんな現実から逃げたくなり 仲のいい友達に相談したところ、

心理カウンセラーに相談してみたら。話だけでも聞いてもらったらだいぶすっきりするし、楽になるよ。
…とアドバイスを受けました。
そこで彼女が通っているカウンセリングルームのカウンセラーを紹介してもらいました。
カウンセリングですべてをぶちまけたら「動く」勇気がもらえた
私にとって父の実情は夫にも相談しにくいことですし、夫のご両親になんてなおさら言えるはずがありません。
そんな「簡単に相談できない」話を臨床心理士であるカウンセラーに聞いてもらいました。
まずは すべて吐き出せたことにとてもすっきりしました。
今までは悩みの殻に閉じこもるだけで 何も行動を起こすこともできなかったのです。
それが話を聞いてもらえただけで「動く」勇気がもらえたことに正直驚きましたし、その気持ちの変化が自分でも不思議に思えました。
私の無意識の中で何かが動き出したような、そんな気がしました。
その日帰宅して、今後のことを夫と話し合いました。
そこでたまたま出た夫のセリフ、

自分たちが年をとったら、子供たちに迷惑をかけずに、自分たちでなんでもできるようにお金も蓄えておいて、体も健康でいたいね。
この何気ないひとことを聞いたときに、私はハッとしたのです。

なぜ私はこんな思いをしているんだろう?一方的に苦しい思いをして 親の面倒を見ているんだろう?
…という思いが巡り、

よし!思い切ってこの家を出よう。
…と決めました。
マイホームの夢を叶え父と別居したが「持ちつ持たれつ」の良好な関係に
私は再びカウンセリングの予約を入れ 心理カウンセラーに家を出ることを決めた一部始終を話しました。
私は言葉に出すと行動的になるタイプだったようです(今までの人生でそれに気づくことはありませんでした)
決断してからはマイホームの夢がどんどん膨らみ始めたため、カウンセラーに思わず理想の家の話までしてしまいました。
するとカウンセラーからは

そんなにやりたいことがあるのであれば、旦那さんにも話してみてください。私も応援します。
…と言っていただき、がぜんやる気が出た自分に再び驚きました。
そして夫にもその話をしてからは、とんとん拍子で家を建てるところまでこぎつけました。
そしてマイホームを手に入れ、家を出てから、私たちは充実した日々を送っています。
とはいっても別に父と縁切りしたわけではありません。
毎週実家にも顔を出して父にあったり、ご飯を持っていく代わりに 息子の習いごとの送り迎えをやってもらう「持ちつ持たれつ」の関係を続けています。
やっぱり人はギブ&テイクでなければ生きていけません。
高齢になればそれはなおさらでしょう。
ただし人間関係はいくら血がつながっていても 近づき過ぎてはうまくいかないことが多いです。

このくらいの距離感で付き合っていくのがお互いにベストだな。
…と改めて感じました。
あの時友人からカウンセリングルームを紹介されなければ、自分の本音や気質になかなか気づくことができなかったでしょう。
間違いなくカウンセリングが私の人生の後押しをしてくれたのです。