学生が債務整理した体験談!パチスロの借金問題を弁護士に相談した話
20代男性 これは大学生当時の私が債務整理の果てに借金を完済した時の話です。
私は大学に野球推薦で入り、何不自由なく好きな野球をやらせてもらっていましたが、イップス(運動障害)により人生の歯車が狂い始めました。
ボールを思った方向に投げられなくなり、あらぬ方向へ投げてしまうのでチームメイトからもバカにされ、逃げるようにして大学野球から身を退きました。当時大学2年生でした。
野球をやめてからギャンブル依存症に!パチスロにハマる
そこからは何もない空虚な日々を過ごすだけでしたが、ある日目の前に1つのネオンが差し込みました。それが「パチスロ」です。
私は月8万ほどのバイト代と親からの5万の仕送り、月3万の奨学金で生活をしていたのですが、野球がなくなった日々に嫌気がさして、ついにパチンコ屋に足を踏み入れてしまったのです。
最初は訳もわからず操作していましたが、何故か2万円勝ってしまったのです。いわゆるビギナーズラックってやつです。
あそこで負けていれば、二度とパチンコ屋に行くことはなかっただろうな…と今でも後悔します。
当時の私はパチンコで勝ったことに味をしめ、毎日のようにパチンコ屋に通い詰めました。
朝から並んでは閉店まで打つという毎日でした。
もちろん負けることの方が多く、次第に貯金がなくなり、ついに借金をするようになってしまいました。
「明日は勝つ」とか「あと少しで当たる」そんな根拠のない自信が、借金を加速させていきました。
最終的には、借金が180万円までふくらみ、これ以上金を借りられなくなったときには絶望しました。
彼女に借金がバレたことから再生の道へ
当時付き合っていた彼女のA子には

パチンコはもうやめた。
…と嘘をついていたので、借金がバレるわけにはいきませんでした。
大学3年の4月の1社の返済の前日に、4万円必要なところ2万円しか銀行残高がないことに気づきました。
そこで何を思ったか「増やそう!」と思い立ち、私はパチンコ屋に向かいました。
結果は当然負け。返済もできず途方に暮れていましたが、

もう借金なんてどうでもいいや。
…とあの頃は開き直ってもいました。
借金のことがA子にバレないように、家に届く督促状などはうまく隠していました。
しかし、私が昼寝をしているときに ある金融業者からの電話がかかってきて、A子がその電話をとってしまい、そこで彼女に借金がバレました。
A子からは当然怒られましたが

私も気づかなくてごめん。一緒に頑張って借金を返そう。
…と言ってもらったことが、自分が更生する転機となりました。
弁護士に任意整理を依頼して返済額を圧縮した
その後 A子から弁護士を紹介してもらい債務整理をお願いしました。
それにより元々7万円あった月額返済が3.2万円まで減りました。
それ以降は財布をA子に握られてしまい、パチンコ屋どころか食べたいものも買えない状態になりましたが、それでも返済を頑張れたのは A子の支えがあったからです。
クラウドワークスを使って副業も始めながら少しずつお金をためて返済に充てていき、予定より半年早く完済させることができたのも A子のおかげです。
彼女とはもうただの友達に戻りましたが、今もこれからもずっと大切な友人として付き合っていくつもりです。
債務整理はどこに相談したらいいのか?
弁護士であれば、直接金融業者とのやり取りに介入することができ、金額の制限なく手続きができます。そして弁護士に依頼すれば、金融業者から直接取り立てられなくなります。また「自己破産」や「個人再生」も選択肢として考慮しながら、各債務者にとって最良の方法で債務(借金)整理の手続きができます。
特に債務整理を専門的に取り扱っている弁護士であれば「任意整理」を検討する際に、各金融業者が交渉でどのような条件を提示してくるかなどの情報も熟知していますので、手続きの見通しがたてやすいといえます。最近は相談料を無料にしている弁護士も多いですから、事前に相談料の要否も確認しておきましょう。
司法書士も債務整理を取り扱っていますが「簡易裁判所での代理権」しか認められていませんので、司法書士は140万円を超える債務を取り扱うことはできません。また、自己破産や個人再生は地方裁判所での手続きであるため、これらの手続きも取り扱うことができません(司法書士も書類を作成することは可能です)
引用元:自己破産と借金整理を考えたら読む本 2016.09.20