社会保障とは?
社会保障制度とは、病気やケガ、老齢、失業などによって生活が苦しくなった時に、一定の給付を行って生活を安定させるための制度で、具体的には社会保障、社会福祉、公的扶助、保険医療・公衆衛生を総称したものです。
社会保険とは、病気やケガ、老齢、障害、出産、失業、介護などが発生し、生活が苦しくなった際に給付される保険で、強制的に加入させられます。
社会福祉とは、障害があったり、母子家庭で生活を送る上でハンディキャップがある人が受けられる支援で、各家庭や個人の所得を一定水準まで挙げ、みんなが幸せに暮らせるように設けられた制度です。
公的扶助とは、生活が困窮している人に対して最低限の生活の保障をし、自立を支援するための制度です。
保険医療・講習衛生とは、地方自治体の保健所や保険センターなどが主に行う、人々が健康に生活できるよう、衛生のための制度です。
これらを総称したものを、一般的に社会保障と言います。
■社会福祉について、費用や申請の仕方を知りたいけど誰に相談すればいいか分からない
社会保障制度とは、とても範囲が広く、利用できる条件に当てはまっているかどうか、どれくらい保障をしてもらえるのか、ということは素人にはとても分かりにくいものです。
しかし、保障を受けたい内容によっては、気軽に周りに相談できるものではないことも多いです。
年金の種類とうつ病の障害年金
年金には大きく国民年金と厚生年金があります。
国民年金は日本に住んでいる20歳~60歳未満の全国民が加入しており、現在は基本的には65歳に受け取りが始まります。
厚生年金は公務員や会社員が加入する年金で、国民年金に上乗せして納付・受給するものです。
個人事業主の場合は任意で国民年金基金に加入することで、厚生年金を受け取る人との年金差を解消することができます。
この国民年金基金や個人型確定拠出年金などは私的年金と呼ばれます。
障害年金は、身体的・精神的な障害を抱える人が受給できます。
精神障害については、初診の時点で国民年金への加入であれば、日常生活に著しく支障をきたしているうつ病の症状がある場合から支給されます。
厚生年金への加入であれば、うつ病によって働くことが困難な場合から障害年金を受け取ることができます。
生活保護の趣旨について
生活保護は、資産や収入が、健康で文化的な最低限度の生活を送ることができないほどに困窮している際に、お金を受け取ることができる制度で、受給者の将来的な自立を目的としています。
例えば、精神的な疾患を抱えて仕事ができず 何か理由があって他の手当金を受け取ることができない、資産・貯金はなく助けを求められる家族もいないという場合に、病気の治療をして復職を目指し、健康な生活を送れるようにするための最後の安全網です。
■精神疾患を患って生活保護を受けることを検討している
■生活保護などの制度についてじっくりと話を聞いて検討したい
このようなことでお悩みではないですか。
生活保護は本当に生活に困窮したときには利用するべきですが、扶養可能な親族がいるかどうかなどの調査があったり、生活必需品以外のものを手放さなければならなかったりと、心理的な葛藤なく受けられるものではありません。
他の制度や方法が使える場合には、そちらも検討しお金を受け取ることができるかもしれません。
社会保障や福祉制度について相談できる専門家について
うららか相談室では事務的なことだけではなく、一人一人異なる意思や環境を考慮し、個人に寄り添いながら、様々な選択肢について一緒に考えさせていただきます。
社会福祉士や精神保健福祉士までご相談ください。