精神科の主治医を変える体験談!強迫症と過食症の私が希望を持てた話
30代女性 これは強迫性障害と摂食障害に苦しんだ私が ようやく自分に合う主治医に出会えた話です。
当時、仕事とプライベートのストレスが重なり、強迫性障害とむちゃ食い障害(非嘔吐過食症)の症状が悪化しました。
フルタイムで事務の仕事をしていましたが、強迫症のせいで仕事中もあらゆることが気になってしまい、一日が終わるころには毎日へとへとになっていました。
また、仕事を抜け出してコンビニに走って行きたくなるほど過食欲もひどく、自分で食欲を制御できないことがとても怖く感じました。
大学は心理学科で学んでいたので、自分が精神のバランスを失いつつあることはすぐに気が付きました。
そのことを親に相談して、会社を退職してから治療に専念することに決めました。
薬物治療も効果をあまり感じない!カウンセリングも認知行動療法もリワークも自分には合わない!
私は家族のすすめで自宅近くの精神科(カウンセリングや認知行動療法、リワークのしくみをそろえた比較的大きな医療機関)を受診しました。
受診といっても当時は気分が沈むことも多く、診察予約をドタキャンしたことが2~3回ありました。
それも自分で連絡する勇気が出ず、家族にキャンセル連絡をしてもらう有様でした。
受診を始めたばかりの頃 精神科の主治医から

薬物療法と並行して心理カウンセリングを受けたらどうか。
…と勧められました。
大きな精神科だったので多くのカウンセラーが在籍していました。
その中の3~4名のカウンセラーのカウンセリングを試しましたが「過食がひどくて鬱々としてしまう」「強迫がつらい」「家族とうまくいっていない」を一方的に訴えることばかりで

マイナスを吐き出してるだけで自分も暗い気持ちになって終わっている…。
回数を重ねるうちにあまり自分にとってプラスになっていないと感じた私はカウンセリングを受けるのをやめました。
次に主治医からすすめられたのは認知行動療法(認知のゆがみをなくし、不快な気分になったり、落ち込んだりすることを減らして生きやすくなろうというプログラム)です。
ここでは全10回、10名程度の患者が集まってグループワークをします。
しかし人とかかわることが苦手な私は耐えられず、初回に参加しただけでやめてしまいました。
同様にリワークプログラムにも申し込みましたが、こちらは一回も参加することなくキャンセルしてしまいました。
何をやってもうまくいかないため 最終的に治療は薬物療法一本となりました。
しかしどの薬を飲んでも「晴れ晴れとする」「心が安定しているように感じる」「元気で過ごせる」といった感覚を 私は持つことができませんでした。
そしてその都度 薬の種類を変更し、今は5つ目の薬を飲んでいますが、それも効いているのかどうか、自分でもよくわかりません。
精神科の主治医を変えることで希望の光が見えるようになった!
薬もダメ、カウンセリングもリワークも認知行動療法も自分には合わないのではどうしようもない…と思い余った私は、病院側に相談して主治医を変更してもらいました。
大きな精神科病院なので、医師が10名ほど在籍していたのです。
最初の主治医は いわゆる「3分診療」で、カウンセリングや認知行動療法を嫌がった私を半ば見放すような対応をしていました。
しかし、変更してもらった現在の主治医は全く逆です。
「今週はどんな風に過ごしましたか」「今一番困っていることはどんなことですか」「強迫が和らいだのはうれしいですよね」「仕事復帰はまだ早いと思いますよ」など、毎回私の話を親身に聞いてくれます。
的確なアドバイスもくれますし、診察時間も10分以上取ってくれる先生です。
現在は週に1回から2週間に1回のペースでこの主治医のところに通っていますが、本職のカウンセラーではなく精神科医からカウンセリングをしてもらっているような気分です。
そのおかげもあって、日常でつらい日があっても「次回の通院日に主治医に相談してみよう」と思うことで希望が持てるようになりました。
症状は現在も一進一退を繰り返しており、安定した日常はまだまだ遠いですが、

治療にいちばん大事なのは やっぱり主治医との相性なのかな。
と実感するようになりました。

カウンセリング

カウンセリング