パニック障害かと思いきや解離性障害とうつ病と診断された体験談
40代女性 これは私が自分の症状を「パニック障害」かと思ってメンタルクリニックを受診したら 離人症・解離性同一性障害・うつ病と診断されたときの話です。
■自分が自分でないような感覚に襲われ、現実感を失う
■確かにいつもの通勤路を通って職場まで来た記憶はあるが、それが本当のことだったかわからなくなる
■メンタルが不安定になっていることを我慢して机につくが、押さえきれない焦燥感と恐怖感で座っていられない。

こういう症状を伝えたところで誰にも理解してもらえないだろうし、ただ周りに迷惑がかかるだけ。
…という罪悪感を抱えた私は だんだん通勤自体が苦痛になっていきました。
仕事に行こうとなんとか必死で家から出るものの 駐輪場から出入り口まで自力で歩くことができず、自転車にすがったまま会社に欠勤の電話を入れる…といったことが増えました。
次第に外出自体ができなくなり、休職扱いになり 結局退職。仕事をやめて専業主婦になってからも、ひとりでスーパー等に行くことができません。
人に会いそうな時間帯も怖くて家から出られないので、ゴミ捨て等もタイミングを見計らって生活している状態でした。
メンタルクリニックには2箇所受診しました。セカンドオピニオンも受けるためです。
一つ目のクリニックでは薬は出されていましたが あまり説明をされることなく「離人症」とだけ言われていて それに納得できず、2軒目を受診してセカンドオピニオンを求めたものです。
2軒目のメンタルクリニックではうつ症状もあると言われました。
1軒目のクリニックですでに抗うつ剤が出ているので

そのままそちらで受診し続けていて問題ないです。
…との診断を受けました。
今受診しているメンタルクリニックには月に1回通院して、1ヶ月間にあったことや不安に思ったことなどを5分ぐらいお話して薬をもらうだけです。
途中で希死念慮がひどくなったため さらに強い薬に変更になり、現在もそれを飲み続けていますが、回復の兆しは見えません。

いつまで薬を飲めば良いのだろう?
…と不安に思いますが、止めるのも怖いので あまり深く考えないようにしています。
薬を飲み始めるようになってからは、やっと一人でコンビニ程度の外出はできるようになりました。
しかしスーパーのような大型店舗は入り口から遠ざかるごとに不安になり、レジには到底並べないので 行くのは無理です。
公共交通機関を利用するのはまだ無理な気がするので、挑戦する勇気もありません。
強い薬の効果で現在は希死念慮が薄くなりましたが、だからといって生きる気力はありません。
カウンセリングを受けてみたいとも思ったのですが、主治医は

まずは薬物治療にしましょう。
…と言います。
そもそも通院自体がひとりでできていないので、カウンセリングルームに通うのも無理かもしれませんし、こんな状態では寛解にはほど遠いのかも…と思っています。
心の病気は薬物療法とカウンセリングを組み合わせて使うことが効果的
体の病気やケガと同じように、心の病気(精神疾患)や精神障害を抱えることは誰にでもありえます。代表的な心の病気の例は次の通りです。 うつ病や双極性障害などの気分障害 統合失調症などの精神病性障害 不安障害、強迫性障害、PTSD 摂食障害、睡眠障害、依存症 パーソナリティ障害 認知症…など。 心の病気の症状の代表的な例は 抑うつ(気分の落ち込み)、不安、イライラ、意欲低下、不眠、食欲不振など。
心の病気の原因は様々ですが、自分の性格(思考や行動のパターン)つらい体験、日常生活のストレスが影響していることが多いと考えられています。また、心の症状は人によって程度が異なり、精神疾患でなくても一時的に症状を抱えることはありますが、長期化すると治療が必要になることがあります。
心の病気には、おもに精神科や心療内科の医師による薬物療法と、カウンセラーによるカウンセリング…心理療法が用いられます。薬で自分の性格が変わったり、つらい体験がなくなったりするわけではありませんが、抑うつや不安といった症状を抑えることができます。カウンセリングでは、心の病気に影響している日常生活のストレスや物事の捉え方、過去の体験などを整理することで、考え方や行動パターン、対人関係などの変化を促します。このように心の在り方が変わっていくことで、心の病気を改善することができると考えられています。
心の病気(精神疾患)は、薬物療法とカウンセリングを組み合わせて使うことが効果的で、再発予防にも役立つと考えられています。心の病気や症状に悩んでいる方はぜひ、うららか相談室のカウンセリングを活用してみてください。
引用元:うららか相談室

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