連帯保証人が返済できない体験談!債務整理したのに督促状が届いた話
30代女性 これは夫の債務整理で連帯保証人になっていた私がその返済をすることになったときの話です。
当時夫は37歳で、持病の悪化が原因で失業して転職を余儀なくされ、収入が激減していました。
それに加えて 結婚式の費用や自動車ローン、住宅ローンなどの返済がだいぶ残っていましたから、夫婦共働きをしていてもかなりギリギリの生活をしていたため、時々カードローンなども利用していました。
【対岸の火事】夫が債務整理すれば返済額が減る♪と気楽に考えていたら…
ある日、テレビで「カードローンの返済が安くなる」CMが流れているのを見ていた夫が

このままだと毎月の返済が膨らんでいくだけだから、弁護士に債務整理の相談をしてくる。
…と言いだしました。
私たちは共働きなので私は夫の扶養に入っていなかったこともあり、

夫の債務整理が自分の職場に知られることはないし、返済額が減るからいいかも。
…と深く考えずに 夫の意見を了承しました。
夫が借金のことを弁護士に相談した結果 高い金利で借りているローンはないことがわかり、債務整理を進めることに決めて その準備に取り掛かりました。
クレジットカードを解約したり、口座を整理するなどの各種手続きは夫が自分自身でやっていました。
そこに私はほぼノータッチでしたから、自分の収入・出費を把握する程度のことしかしていませんでした。
私がやったことと言えば 夫名義の車がローン返済途中で回収されることになったので 私の名義であらためて車を買う手続きをしたり、ETCカードを私の名義で作り直ししたくらいです。
夫の方は、債務整理が始まるまではローン返済の引き落としが請求がされないように 弁護士を通じて手続してもらっていました。
【借金督促状】対岸の火事ではなかった!自分(保証人)に火の粉が降りかかり…
そんなある日、突然オリコから私宛にローンの督促状が届きました。
夫はお風呂のリフォームローンを月々返済していたのですが返済がなされなかったため 連帯保証人である私にその請求が来たのでした。

リフォームローンの返済を、残額一括で1週間以内に行うように。
残額は120万円…思ってもみなかった展開に呆然としました。
確かに夫がリフォームローンを組むときに連帯保証人の欄に記入したのは妻である私です。
でもまさかドラマであるようなこんな展開になるとは思ってもいませんでした。
慌てて夫に連絡し、夫が依頼している弁護士に相談するも 弁護士からの回答は

連帯保証人がいるなら債務はそちらに移っています。弁護士が動くなら別途 奥さんからの再依頼が必要で、それにはご主人とは別に費用がかかります。
…と言われ、もはや打つ手なしといった状態でした。

120万円を一括で払えるわけない。かといって親兄弟から借りられない。どうしよう…。
【しぶとく交渉】一括返済を迫られるも 何とか月額返済に落着できた
結論から言うと、この返済は私の名義で分割で月々21000円を 振り込みで5年以内に返すことになりました。
返済通知を無視するのは一番やってはいけないことなので、法的措置を取られる前にすぐにオリコに電話しました。
担当者は「払ってください」の一点張りだったのですが、何度か電話で話をして

残額一括で払うならば準備が必要だから 1ヶ月は待って欲しいんです。分割返済ではだめですか?これまでの返済は一度だって滞ったことがないんです。
それに前回一度の口座引き落としができなかったとき「再度振り込みをしてください」など そちらからの連絡がひとつもなかったです。普通はそういうの、あるんじゃないですか?ないのはおかしいですよ?
連帯保証人が支払うことになる場合の条件についても、申込書に記入させるだけで 契約時にくわしい説明などはひとつもなかった。それだって変じゃありませんか?
…と粘り強く訴えながら交渉しました。そして

一括で120万は無理ですが、残額の一部だけならもっと早くに振り込むことができます!
…ということを強調しました。
電話での担当者は「残額の半分ではどうか?」「5日以内ならどうか?」など、少しでも回収したいためか、態度が軟化していきました。そして交渉の末に

40万円を3日以内に支払っていただければ、残りは分割にできるかどうか 会社で会議にかけますが?
…ということに電話口では話がまとまりましたが、最終的には月々返済でよいということになり、一括返済の話はなくなりました。
交渉する時の解決への流れとしては
これに尽きます。
このローンは今でも毎月返済していますが、きちんと貯金できるようになったら繰り上げ返済を考えています。
【債務整理】連帯保証人がいる場合の金融業者の対応は?
主債務者が任意整理する場合、最終的に分割和解が成立すれば金融業者が保証人に請求することは少ないですが、一時的には保証人に請求することがあります。また、主債務者が自己破産する場合は、金融業者が主債務者に請求できなくなってしまいますので、保証人に請求することになります。
主債務者が個人再生する場合にも、個人再生手続きの中で債務が圧縮され、金融業者が主債務者から回収できる金額は一部のみになってしまうため、残りの部分については保証人に請求することになります。つまり債務整理する場合には保証人に迷惑をかけることになるので、前もって相談しておく必要があります。
逆にあなた自身が保証人になっている債務がある場合、あなたが自己破産や個人再生をすることで、保証人の変更を求められたり、新しい保証人を立てられないと一括請求されるなど、主債務者に影響が出る可能性もありますので、保証人になっているものがある場合にはその点も注意が必要です。 引用元:自己破産と借金整理を考えたら読む本 2016年9月20日