PTSD克服体験談!暴露療法とカウンセリングで心の傷を治療する話
20代男性 これは私が毒親のせいでPTSDになった話です。
私の毒親は父親です。
小さいころからよく家族に対して怒鳴ったりする人で、それに対して私はいつもビクビクしていて、父のご機嫌を取りながらの生活を送っていました。
私が小学生のころまではモラハラ以外の肉体的な暴力はありませんでした。
ところが中学生になったころから父の仕事がうまくいかなくなり、そのストレスを私たちにぶつけるように家庭内暴力に走るようになりました。
そして私は父親のストレス解消の標的になりました。
殴る・蹴るなどのDVは日常茶飯事でしたが、それも体の目立たないところを攻撃するなど 用意周到な暴力のふるい方でした。
そんな私はある日父から首を絞められ 殺されかけました。
ヤバい!というギリギリのところで親戚たちにとめられて助かりました。
その記憶は成人してからも突発的にフラッシュバックしていました。
その当時は「PTSD」という病気について知らなかったので最初のうちは放置していました。
ところが次第に希死念慮に襲われて我慢できない状態になった時に 母に勧められてメンタルクリニックに行き、そこでPTSDと診断されて現在に至ります。
そしてそのメンタルクリニックでは暴露療法(エクスポージャー療法)という治療法をしていただいています。
暴露療法(エクスポージャー)は、不安障害の治療によく使われる精神療法です。行動面にアプローチする治療法なので、大きくみれば行動療法に含まれます。不安にさらされていると次第に慣れていくことを利用した治療法です。不安障害の治療では、どこかの時点で不安に立ち向かっていき、克服して自信をつけていく必要があります。パニック障害や社交不安障害、恐怖症など、不安の対象がはっきりしている病気に効果的です。薬物療法と組み合わせて治療をしていきます。
引用元:元住吉こころみクリニック
私自身 辛い過去からは逃げたいと思っていたのですが、医師からは

逃げるのではなく、あえて直面して それを受け止めていくことが重要。時間はかかるけど、それで何ともないと思えるように 自然となっていきますよ。
…と言われました。
父親の暴力を思い出すと とっくに成人した今でさえ震えが止まらなくなります。
しかしその当時に何がつらかったのか?という現実を直視して、乗り越えていけるように努めています。
私はメンタルクリニックの専任担当のカウンセラーによるカウンセリングも受けていて、カウンセリングを受け始めてから PTSDが格段に改善していっている感じがします。
やはり話を聞いてもらえる、心の内を吐き出せることは、心の病の改善には薬による治療よりもずっと効果が高いと感じています。
また、同時に抗うつ剤も処方していただいていて、どうしてもメンタルが辛いときにはとんぷく薬を使用して、少しずつ精神が安定させて不安が少なくなっていくようにしています。
これらの治療は確実に効果が出ていると感じているのですが、思春期に受けた心の傷は自分が考えている以上に深いもので「回復まで何年かかるのか!?」と思うたびにやるせない思いに駆られます。
こんな父親に愛想をつかした母は父に離婚届をつきつけ、出ていきました。
離婚がショックで それが引き金となったのか、父親は一気に老け込んでいったようで どんどん痩せこけていきました。
見るも哀れとはこのことだな…と思います。
今では私のほうが力的にも上の立場に立っています。
しかし父と同じことをしたのでは私もクズの父親と同類になってしまうのでそういうことはしません。
年齢と共に衰えていく自分を自覚しているでしょうが、昔 私に対して行った仕打ちを忘れてはいないでしょう。
そんな状況下であえて一緒に暮らしてやるだけでも おそらく父親に対して精神的に負担をかけてやれると思うのです。
父親が屈辱的に思うことで精神的に追い込んでいく方法を模索する…これが私の毒親に対する復讐であり、私の心の病みと闇でもあります。
親孝行で一緒に暮らしている…と思っている人もいるかもしれませんが、そうではありません。
私は毒親介護など一切するつもりはありません。
父親が少しずつ精神をすり減らしていくのを見届けてやりたいと考えているだけです。
