ペットロスは鳥が一番きついとマツコが言ってた!その本当の理由の話
今年8月に死んでしまったセキセイインコは、東日本大震災の被災地で飼われていたそうです。娘が大学の先生から預かり大事に世話してきました。どこでどのように飼われていたのか名前も年もわかりませんでした。あまり人に慣れていなかったのに死ぬ前日になぜか手に乗ってくれたのです。翌日、朝から元気がなく夕方に死んでしまいました。お別れをしてくれたのだと思っています。(千葉県 女性 55~59歳)
大きなけがを負ったインコが心配で、鳥かごを自分の顔のすぐ横に置いて眠った夜。夜半、クルクルとハトの鳴くような声がし、そんな声で鳴いたことがなかったけれどすぐにインコが呼んでいると気づいて起きた。私のそばに近づくように、かごの前の方まで来ていた。声をかけると奥の止まり木に戻っていったが、翌日の午後に死んでしまった。あの声は「ぼくはもういくね」とお別れを言ってくれたのだと思っている。(茨城県 女性 50~54歳)
引用元:朝日新聞
マツコの番組で鳥のペットロスが一番きついって言ってた 鳥だと一番会話らしいコミュニケーションが取れるからだそうな
— ウメズ (@umezu_bot) February 27, 2016
「ペットロスは鳥が1番キツイ」#マツコ会議
— ❈vanilla❈地味鳥園 (@vanilla_crow) February 27, 2016
ペットロスは鳥が一番きつい理由は「鳥は人に恋をする」から
こんにちは。このブログの中の人、オレンジ@終活ガイドです。今回は私も経験があるペットロスのお話をば。
「ペット」といっても様々な種類がいます。犬猫のみならず、最近は小鳥や小動物も人気がありますね。とある一説によると「ペットロス」がもっとも強く起こるのは犬・猫の飼い主ではないということです。
ではどのペットにロスが強く起こるのかというと、ペットロスは鳥の飼い主がいちばんきついと言われます。
猛禽のような肉食系の鳥は別として、被食者である草食系の小鳥は 性質が臆病ではあるものの ひとたび飼い主との愛情が結びつくと、その結びつきがとても強固なものになるのです。
私自身も鳥を飼う愛鳥家なので、これは「実感として」とてもよくわかる話です。
鳥は想像以上に愛情深い生き物。鳥は人に恋をする・・・この点が犬や猫、その他の小動物とは全く違うところです。
犬や猫はなつきやすい動物ですし、とても人と仲良くなれますが、人に恋をすることはほとんどありません。特に犬は習性として 自分の面倒を見てくれる飼い主も「群れの一員」とみなしています。
あまり良くない表現ですが、飼い犬からなめられた飼い主は 犬自身から あろうことか「格下」に認定されます。それにより人間社会でいえばパワハラやモラハラのような、それ相応の態度を取ってくる個体もいます。飼い主が手に負えない問題犬などはこれに当たります。
こういういい方 をすると まるで私が犬を嫌いな人のように思われるかもしれませんが、私は愛犬歴の長い愛犬家でもあり、これまでに mix犬、ポメラニアン、ゴールデン・レトリーバー、ウェルシュコーギを飼っていました。
手乗りの鳥たちは飼い主に全身全霊で愛情をぶつけてくる
一方で鳥は、小さな体にはちきれんばかりの愛情を詰め込んで、飼い主と過ごす至福の時間に全身全霊で愛情をぶつけてくる生き物なんですよね。
だからそんな天使を失った飼い主のショックは計り知れないくらい大きいものです。まさに文字通り「心にぽっかり穴があく」感覚そのもの。
鳥の飼い主のペットロスがきついのはそういった理由からだと、鳥飼いである私は理解しています。
私が生まれて初めてペットロスの強烈な喪失感を味わったのは、私が8歳の時からかわいがっていた手乗り文鳥が7歳で寿命を終えたときでした。私自身がちょうど思春期まっただ中ということもあって「胸にぽっかり穴があく」感覚と喪失感がハンパなかったのを、あれからうん十年経った(汗)今でも はっきりと覚えています。
あ、ちなみに付け加えておきますが、問題を起こすのは犬だけではなく、鳥の中にももちろん「問題鳥」はいます。犬の習性や心理とは少し違いますが、手乗り鳥でもさまざまな理由から攻撃的になっている個体もいます。
「鳥はしゃべるからペットロスの喪失感が大きい」は正しくない
マツコ会議では、

鳥はしゃべるから飼い主の喪失感が大きい。
…と言ってましたが、文鳥などのフィンチはしゃべりません。そもそもインコやオウム類しかしゃべりませんし、さらにいえば 基本的に歌ったりしゃべったりするのはオスですから(メスでもしゃべる個体が全然いないわけではないですが)
鳥のオスも加齢と共におしゃべりが少なくなっていきます。繁殖行動最盛期はよく鳴いたりしゃべったりしますが、加齢とともに静かになっていきます。
しかも鳥のさえずりやおしゃべりはひとつのコミュニケーションツールですから、コミュニケートする相手がいなければ、年がら年中しゃべってるわけでもないですし。
だから私は「喪失感」というのはおしゃべりや歌を歌うことよりも「情」が大きく絡んでると思っています。
鳥は飼い主を「恋人」とみなし、そして飼い主も同じ感情を抱いたとき、愛鳥を亡くした喪失感は言葉では言い表せないほどきついものになってしまいます。そこからペットロスに陥ってしまい、昨今はなかなか立ち直れない人が増えています。
犬・猫のような「比較的」大きなペットを飼っている人から見たら

なんであんな小さな鳥1羽のことで?
…と思う人も 中にはいると思いますが(私は過去に面と向かってそう言われたことがあります) ペットロスの悲しみの深さに動物の種類は関係ありません。
つらい飼い主の心を浄化するペットロスカウンセリングのすすめ
あえて言うまでもないことですが・・・小鳥や小動物も大切な家族であり、ペットロスになるのは犬・猫の飼い主だけではありません。
ペットロスはペットが亡くなったことに対する罪悪感や、生前にもっとやってあげられることがあったのではないか…と考えてしまう後悔の念から来ていることが多いです。
さらに「虹の橋を渡ったけれど、その後もちゃんとお空に上がっていけたのだろうか…」とペットの魂を案ずる気持ちなど、飼い主さんが思うことはひとつではなく複雑に絡み合っています。
ペットの死により睡眠障害や摂食障害、抑うつ状態に陥って、メンタルクリニックを受診する飼い主も後を絶たないのが現状で、ロスが重い人ほど新しいペットを迎えることの罪悪感が強かったり、気晴らしや気分転換ができずに、ふさぎ込んでしまったりします。
そんなペットロスで苦しんでいる飼い主さんの立ち直りの良いきっかけのためにお勧めしたいのが、心理カウンセリングです。
カウンセリングは「話を聴いてもらう」だけだと思っていませんか?確かにそれもあります。特につらさMAXであるペットロス初期には、心の中の思いをすべて吐き出すことが「心の浄化」につながります。
そこから先はつらさの具体的な原因や出来事の整理を行い、どんな行動や考え方をすればいいかをカウンセラーと一緒に探していく作業を進めることで、ペットロスから立ち直るまでの時間がぐんと短縮されるのです。
人から「教わる」ではなく自分で「気づく」ことがもっとも重要で、腑に落ちないとペットロス状態からなかなか解放されません。自分を救えるのは自分だけ・・・プロのカウンセラーはそのお手伝いをします。
おおむね3か月以内にペットロスから立ち直れれば、メンタルの外傷は最小限で抑えられるでしょう。
しかし人の心はガラス細工のようにきゃしゃで壊れやすいもの。目に見えないのに心の傷はあっという間に、しかも恐ろしいことに無意識の下で重症化するものです。
ペットロスが長引けば長引くほど、自力のみで立ち上がるのが難しくなり、メンタルクリニックで薬を処方してもらわないと眠れない・食べられない・うつがひどいなどの症状が出ます。
1日でも早くペットロスから回復するために、「心理カウンセリング」というツールとマンパワーをフル活用することをおすすめします。
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