ペットロスの乗り越え方!虹の橋を渡る愛犬の飼い主の克服体験談⑨
飼い主が寂しがっていたり、死を受け入れられないでいる方が、動物たちの浄化やたましいの成長を遅らせてしまうことになるのです。もし本当に動物たちを愛していたなら、あなたのほうから未練を断ってほしいと思います。それが、あなたにたくさんの思い出と愛をもたらしてくれた動物たちへの最後のやさしさです。
供養という意味では墓前に好物をお供えしてもかまいません。しかしそれも、亡くなってしばらくの間で十分。亡くなった動物たちからの通信を受け取ると確かに「食べ物」のことを伝えてくるケースが多いのですが、それも動物らしいといえると思います。人間のように「最後に○○が食べられなくて心残りだった」など未練を伝えてきたりはしません。もっと単純で「チーズが好きだった」とか「いつもパンの耳をもらっていた」といったほほえましい話がほとんどです。
飼い主からすると「え?そんなことを覚えていたの?」と感じるような無邪気なエピソードを告げてくることもあります。たとえば「いつも靴下で遊んでいて怒られた」とか「足の匂いが忘れられない」など。かわいがっていたペットが亡くなって悲しみに暮れていた飼い主も、私からそうした通信を伝えられると、ふっと気持ちが和んでおられました。
引用元:ペットはあなたのスピリチュアル・パートナー(江原啓之)
心療内科とカウンセリングの力を借りてペットロスを乗り越えた体験談
20代女性 私のペットは犬、種類はポメラニアンで、雄、名前はハルでした。13歳で病気で亡くなりました。
「もう危ないかもしれない」という連絡をうけ、急いで帰宅し、そのあと病院に連れて行って注射を打ったものの だんだん息が上がって、実家で母に抱っこされながら息を引き取りました。
ペット葬儀には私は悲しすぎて行けなかったのですが、両親と祖母が取り行ってくれました。集団墓地には抵抗があったし、個人で墓を持つとなると人間並みに金額がかかるので、お骨は骨壺ごと自宅に今でもあります。「乾燥剤をいれて湿気ないようにするとよい」と言われましたが、いまだに骨壺が開けられずにいます。
愛犬が亡くなった当時はいろいろなシーンがフラッシュバックして眠れなくなってしまい、心療内科でいただいた睡眠薬を服用していました。もともと不眠症ではあったので眠りのリズムを整える薬を服用していたのですが、ペットの死によりまったく眠れなくなってしまいました。
なんでもないときに涙が流れたり、激情したりと精神的に安定できなくてつらかったです。愛犬の死から2か月くらいまでは不安定な状態と睡眠がとれない状況が続いていました。
正直、自分がここまでのペットロスになるとは思っていませんでしたが、私生活があわただしかったので精神のコントロールが効かなかったのだと思います。
心療内科に行こうと思ったきっかけは愛犬が亡くなってから眠れない日が続き、ついに日常生活に支障をきたしたからです。そのころには「愛犬のことを思いだす」よりも「ただ何も考えないで起きているだけ」という感覚がありました。
心理カウンセリングでは ただカウンセラーの方とお話をするというだけという感じがあったのですが、気持ちはだいぶ安らいだことは事実です。理解のある周りの人の助けがあったこともあり、治療やカウンセリングの効果が出てだいぶメンタルが安定しました。
一か月くらい通院したあたりですでに眠れるようになりました。完璧に睡眠薬を手放すことができたのは、ペットの死から半年先のことで、6ヶ月ほどでペットロスを乗り越えられて、薬の服用も通院もなしに普通の生活を送れるようになりました。
ペットロスを乗り越えられたと思った出来事は2つあります。
ひとつはペットの死後に犬の絵が描かれた雑貨やぬいぐるみを集めて心を癒そうとしていましたが、そういう気持ちがなくなったことに気付いた瞬間です。
犬が好きだから集めるというのは今でもありますが、当時はそうではなくて 何かに囚われたように集めていました。いつの間にかそうではなく、無意識に犬の雑貨を手にしたときは、ペットロスを乗り越えられたんだなと思えました。
もうひとつはペットの動画を見られるようになった時だ。愛犬の死後はしばらくの間、犬が出ている動画を見られませんでした。1年後くらいに動画を見られるようになった時「もう完全に自分は大丈夫だ」と感じました。
感情を抑えず自分を責めないと決めてペットロスを乗り越えた体験談
30代女性 私のペットは柴犬の雄13歳で、名前は小太郎です。ある夜に買い物を終えて帰宅したときに 小さく吠えて息を引き取りました。
認知症と悪性腫瘍からの栄養失調で衰弱したのか、週三回の皮下点滴を行った日だったので 尿が流れ出ただけの状態で亡くなりました。その直後は自分でも意外なほど冷静になり、死後硬直する前に体制を整えたり、かかりつけの動物病院へ連絡をして何をしたらよいかを電話で聞きました。
亡くなった後の数ヶ月間は仕事中にふと亡くなった日のことを思い出し、

あの時外出せずに、ずっと寄り添ってあげていればよかった…。
…などの後悔や喪失感が一気に押し寄せてきました。過呼吸になりかけて一日何回もトイレへ駆け込み、呼吸を強制的に整えることが日常茶飯事でした。
ペットロスに陥っている自分を立て直す方法を色々と模索しながら気を付けたことは、 感情を抑え込まない、 自分を責めない…この二つでした。
私の性格上 悩みや辛さを一人で抱え込んでしまうので、過呼吸になりかけたら抑え込まないで 一人になれる場所に行って、泣いて、精神を整えてから仕事を再開する方法が、自分にとっては即効性のある対策でした。
最初は泣きながら床にうずくまり 何も考えられないほどの動悸がしましたが、回数を重ねていくごとに気を紛らわす「何か」を考えることができるようになり、呼吸が整う時間や泣き止む時間がどんどん短くなりました。
自分を責めない方法は

家に来てくれてありがとう。この13年間とても幸せでした。
…と気づいた時に、後悔の言葉を愛犬への感謝の言葉に変換して、声に出さなくても頭の中で話すことでした。これは短い時間と回数を重ねることで少しずつ習慣付けをして こころの喪失感の穴埋めをしていきました。イメージトレーニングのような感じです。
愛犬が息を引き取ってどんどん冷たくなって硬直していく体や認知症で夜鳴きや徘徊をする姿、ご飯が徐々に食べられなくなる姿など、記憶の中に鮮明に残っていたため、このイメトレを始めた直後は 感謝の言葉がなかなか出ずに上手くいきませんでした。
しかし愛犬に初めて会った時や散歩の景色など 楽しかった頃・元気だった頃の思い出をたくさん思い出していくうちに 自然に感謝を伝えられるようになりました。
ペット葬儀は愛犬が亡くなった翌日にお寺の迅速な対応でお葬式をしてもらい、動物専用のお墓に納骨していただきました。
先述の二つの解決策が習慣付き始めた頃からお墓参りに行き、別れの意識を少しずつ強くさせてから、時々住職さんとお話をして、ペットロス中の悩みや心配事を相談させてもらいました。これは本当にありがたかったです。
私がペットロスを乗り越えられたなと自覚するまで、10か月の月日を要しました。
同じ犬種(柴犬)と暮らしている人の動画を観たときに

幸せそう。いい笑顔だな。これから長生きして欲しいな。
…と自分まで幸せな気持ちになった時に、ペットロスを卒業したのかも?と思えました。
亡くなった直後はテレビの動物番組を少しの時間でも観ることができず、外でも散歩している犬と目を合わせられず、散歩コースだった道を歩くのにも抵抗がありましたが

そういえばここの道やあの公園でこんな事あったね。
…と愛犬との思い出を自分から話すようになった時、心の整理ができたこと、ペットロスを乗り越えたことを悟りました。
