ペットロスの乗り越え方!虹の橋を渡る愛犬の飼い主の克服体験談⑩
動物たちが飼い主のことをいかに思っているのか、その忠実さを痛感したカウンセリングがありました。長患いをしている犬が何度も危篤状態になりながらも持ちこたえてくれている。獣医師に診てもらったところ生きていられるのが不思議なほどで、すでに内蔵の機能もほとんど停止状態にあるという飼い主さんからのご相談でした。寝たきりで立つこともできないのに、この子はどうしてここまで頑張ってくれるのか、見ていてもつらい状態で、救いを求めておられました。
そこで私が霊視してみると、その犬が「この人を最期まで守らなくてはいけないんです」というメッセージを告げてきました。そこまでどうして思うのか、私は飼い主の方に質問してみました。
すると、もともとその犬は迷い犬で、その方がかわいそうに思って保護し、以来ずっと面倒を見てきたそうです。それで口癖のように「恩返しだと思って、私の面倒をずっと見てね」と語っていたのだといいます。私が、その犬が霊界に旅立たず頑張っているのは、その言葉をずっと忘れていないからだとお伝えすると、ただただ驚いておられました。
その後彼女は「もう十分守ってもらったから大丈夫。ありがとう。無理に頑張らなくていいからね」そういう風に語り掛けるようにしたそうです。しばらくしてすっと息を引き取ったという話を聞きました。このように動物たちはとても素直なので、飼い主が言った何気ない一言でもたましいに刻み、忠実に守ろうとするのです。
引用元:ペットはあなたのスピリチュアル・パートナー(江原啓之)
思う存分悲しむのが愛犬の供養になると気づきペットロスを乗り越えた体験談
30代女性 私のペットはゴールデンレトリバーのメスで、名前はエルといいます。8才でした。
もともと持病があったので、もう長く生きられないことは分かっていましたが、動物病院の先生とも相談して延命治療を中止し、最後は自宅で看取りました。
葬儀は自宅の近くの動物専門の火葬場で行いました。お骨は自宅のリビングに置いてあります。なかなか手放す(埋める)決心がつかず、いつも見えるところに置いておきたいという思いから リビングにあります。心の整理がついたらペット専門のお寺ではなく、家の庭に埋めたいと考えています。
私の心身の不調はペットロスが直接的な原因かはわからないところもありますが、愛犬が亡くなってからは気分がどうしても落ち込んでふさぎ込んでしまうことが多くなりました。また、突然電車に乗ることができなくなったため、パニック障害を疑って心療内科を受診しました。医師からは

一時的なことだし、誰にでも起こり得ることで決して珍しくないから、そんなに気にしなくて大丈夫ですよ。
…と言われ、自分でもホッとしたところがあり、

きっと少しずつ治る。今は電車に乗ったり人混みに行けない状態だけど気にしないでおこう。
…と自分を受け入れることができました。その時にお守り代わりとしてパニック発作が出たら飲む薬も処方していただき、

試しに一度、家で飲んでごらん。
…と言われたので、何でもない時に飲んでみて、自分の体がどうなるか試したりもしました。
「今はこのままでも良い」と思えたことと、もしもの時のための薬がもらえたことで、だいぶ心が楽になったことを覚えています。
愛犬が亡くなって悲しいのは我慢しても仕方ないし、どうしても時間の経過でしか心の傷は癒せない場合があります。それに逆らったり無理に気持ちを抑えたりすると余計に心身のバランスを崩してしまうことがわかったので、たくさん泣いて、たくさん楽しかった時のことを思い出して、思う存分愛犬のことを考える日々を過ごしました。
時には愛犬が夢の中に出てきて遊んでいることがあり「まだ生きてる!」と思いながら目覚めたときなど、現実を思い出して一日泣いたりもしました。ですが、

私はそれだけエルのことを愛していたんだな…。
…と温かい気持ちになったりもしました。
新しい同じ犬種のペットをすぐに飼ってペットロスの寂しさを埋める人もいます。
私はそれを否定するつもりはありませんが、死んでしまったペットの代わりはいませんので、思う存分悲しんであげることも愛犬への供養の一つと思っています。
愛犬が亡くなってからもうすぐ2年が経とうとしている今でも あの時のことを思い出すとすぐに涙が出るくらい会いたいと思ってしまいますが、時が経ったことで最近は冷静になれるようになりました。
私がペットロスを完全ではなく ある程度のレベルまで乗り越えられるまで 1年くらいかかりました。
「乗り越えた!」と明確に意識した日があるわけではありませんが、写真を見ては泣いていたのが、写真を見て笑えた日が時々あったのです。その時に

少しは悲しみも癒えてきたのかな…。
…と実感しました。愛犬が亡くなった時にはあんなに

次はもう飼いたくない!
…と思っていたのに、

もう一度犬が欲しいな。
…と思えた時にも「前に進めているのかな」と思いました。絶対にもう犬は飼いたくない!…という思いは消えたのです。
現時点ではまだ犬を飼っていませんが、もう少し時間をかけてペットロスを完全に乗り越えたときには、次の子をお迎えできるかもしれません。
愛犬家仲間が通う心理カウンセリングでペットロスを乗り越えた体験談
20代男性 私のペットはオスのミニチュアダックスフンド、ぶんた。18年という大往生の末に癌で亡くなりました。
ミニチュアダックスフンドとしてはかなり恵体で、最盛期には9キロ近くの体重がありました。亡くなる1年ほど前に体調を崩したのですが、それからは毎日ほぼ寝たきりのような状況でした。それまでは元気に毎日走り回っていました。
私は愛犬が亡くなる瞬間には立ち会えなかったのですが、家族によると 急に発作を起こして 苦しむ様子もなく安らかに逝去したとのことです。ペットを火葬する葬儀場が近所にあったので、そこで火葬を済ませた後は生前、仲が良かった犬が眠るお寺で供養をしました。
実際にペットロスを経験するまでの私は「死は必ず来るもので 決して避けられない運命だ」と割り切っていたつもりでした。
そのため愛犬が亡くなっても特に取り乱すこともなく 普段の生活を送るように努めていたのですが、街中を散歩する犬やテレビに映る犬などを目にすることによって 愛犬を亡くした時のつらい思い出がフラッシュバックするようになりました。
さすがにこれでは日常生活に支障が生じてしまう可能性が高いと判断したので、愛犬仲間の飼い主さんに相談をして ペットロスで同じ境遇の人達が通う心理カウンセリングを紹介してもらいました。
そのカウンセリングではペットとの思い出を聞いてもらうことから始まりました。具体的な特徴、性格、楽しかった思い出、どのような終わりを迎えたのかまでを 一つ一つ説明していきました。
カウンセラーのアドバイスで、愛犬の思い出を紙に書き落として、家にあった写真などを集めてアルバムのようなものを作成したところ、不思議なことに少しずつ心の中が軽くなったのを実感できるようになりました。
さらにその作業を進めることで 愛犬が亡くなったことを悲観するのではなく、得られた経験を思い出すことが出来て、その出会いに感謝できるようにもなりました。
また、カウンセリングでは「虹の橋」の話を聴きました。ペットロスに苦しむ飼い主に対しての気休めなのかもしれませんが、愛犬が元気だった頃に散歩をしていた感覚を思い出し、また会えるのかもしれないという考え方をすることで立ち直ることが出来ました。
私がペットロスを乗り越えるまで、3~4か月くらいかかりました。
亡くなってしばらくの間は愛犬と似た犬を街中で目にするとフラッシュバックして憂鬱になってしまい、失う悲しみがあまりにも大きすぎて次の犬を飼うことが出来ない、そもそも次の犬を飼うことを考えることすらやめていました。
ところが、心理カウンセリングというきっかけをもらったことで、徐々に落ち込みから立ち直っていくことができました。具体的には、自分の意志で犬の特集番組を見たり、散歩仲間のダックスフンドに触れに行くことが出来るようになったのです。
