ペットは心の堤防!決壊すれば心身症になってもおかしくない
人間関係や仕事、はたまた家庭の問題で混乱している時、ペットの存在が心の拠り所になるとお思いの方が多いのではないでしょうか。どんなに辛い時でも、ペットは無条件にあなたを受け入れてくれるからです。こうした「心の堤防」のような存在であるペットを亡くした時に、追い打ちをかけて人間関係や仕事で辛いことが起きた場合、どのようなことが起こってしまうでしょうか。ただでさえペットの死で悲しみに暮れているのに、「心の堤防」がなくなったことで、より深刻な混乱状態に陥ってしまうかもしれないのです。
また、一般的に精神的な病と身体の間には深い関係があるため、身体的な病気に発展してしまう場合もあります。実際に、大切な人の死を期に心臓病の発病やがんの悪化等が起こったケースが報告されていますし、歌手のジュディ・オングさんは愛犬の死によって幻覚や時間間隔の喪失といった精神的な症状から、血圧・コレステロール・尿酸といった様々な数値の悪化にまで影響が及んだそうです
引用元:pedge
ペットロスカウンセリングがこんなに心を癒すとは思っていなかった
40代男性 10年寄り添ったホーランドロップといううさぎが亡くなりました。名前はぶー。ある日突然食欲がなくなって動けなくなりました。病院では年齢的な問題であって病気ではないと診断されたので 最後まで流動食を与えてお世話していましたが、寝たきりになり1週間たった頃、腕の中でご飯を食べた後に眠るように亡くなりました。
老衰でのお別れが目前であることを覚悟していたので、事前に個別火葬してくる火葬場を探していました。亡骸を寝かせていると辛い気持ちがより強くなるので、亡くなった日の夕方に火葬場に連れて行き、お骨を持って自宅に帰りました。
正直、ぶーが亡くなって何もヤル気が起きず、食欲も無く頭がぼーっとし、些細な事でもイライラして家族に八つ当たりする日々が続いたため、心療内科に相談へ行きました。
診断結果はわかりきっていましたが「ペットロス」による抑うつ状態で、心療内科ではつらい気持ちと思い出話をしっかり聞いてもらえたせいか、少し気が楽になりました。カウンセリングというのは、こんなにも苦しい気持ちを軽減してくれるものなんだな…と生まれて初めて知りました。
ペットロスを乗り越えるまでに6か月くらいかかったと思います。愛兎を失った当初はうさぎを見るだけでも辛くなるので、ホームセンターのペット売り場を買い物の時に避けていましたが、ふと、ペット売り場が気になって見に行きたくなったのです。そしてうさぎさんを見ても辛い思いが薄れた自分を発見しました。
もううさぎは飼わないと決めていたのですが またお迎えしたい気持ちになり、この瞬間、自分はペットロスを乗り越えたと実感しました。そして同時に、亡くなったペットはどんなに悩んでも帰ってこない現実を受け入れる事が出来ました。
愛兎を亡くしてからペットショップに近づけなくなったけれど…
30代男性 私のペットはうさぎ、雌、モモ、2歳で亡くなりました。寒い冬に家に帰るといつもケージの中で騒がしくしているのに、「今日はやけに静かだな」と思って見てみると亡くなっていました。慌てて動物病院へ電話しましたが、冷たくなっていたペットは診察は難しいと言われました。
ペット葬儀は業者へ頼もうと思いましたが、自分の家の庭に埋めました。数年前にも同じくウサギを飼っていましたが、2歳くらいで亡くなってしまって庭に埋めたので、隣同士に埋葬しました。そこには毎年忘れない様に植樹しました。
数年前にもウサギを亡くしてしまい、その時にもかなりショックを受けたので、モモの健康にも気を使っていました。そのせいか突然の死を受け入れられず不眠症になり、心療内科で睡眠薬を処方されました。
愛兎を2羽亡くしてしまってから、しばらくペットショップには近づけませんでしたが、半年ほどすると不眠もだいぶ解消されてきて、それから「やはり何かペットが飼いたい」と思い、知り合いから子犬を譲り受けて現在飼っています。
うさぎの死を乗り越えたというよりは、子犬の世話があるため気が紛れたのかもしれませんが、なんとかペットロスからは脱出できたような気がします。
今でもペットショップのウサギを見ると飼っていた子たちを思い出しますが、今は犬と共に生活していてとても充実しているので、

ペットを飼えたことは良かった。少し短かったけれど、一緒に過ごした楽しい時間をありがとう
…と思えるようになりました。
愛兎を亡くし茫然自失になってカウンセリングを受けてみて…
20代女性 私のペットはうさぎ(ミニウサギ)のメス、「風(ふう)」ちゃん、5歳8ヶ月で亡くなりました。突然発作を起こし、私の腕の中で冷たくなりました。発作が起きてから亡くなるまではあっという間でした。
当時は大学生で一人暮らし中だったため、車も自転車もなく、移動式の火葬車に家の近くまで来てもらいました。自宅内で小さなお葬式とお別れをしてから火葬、およそ一時間半ほどで火葬が終わり、御骨を受け取って終了という流れでした。合同での火葬やペット霊園への納骨などの手段もありましたが、うちの子だけで火葬をお願いし、御骨は手元供養しています。
風ちゃんが亡くなってからの私は無気力感と虚無感から呆然と日々を過ごし、食べることも寝ることも考えず、空腹感や睡眠不足を感じることもほとんどありませんでした。バイトや学校の講義など、その日その時間にやらなければならないことだけのために外出し、家にいる間は何もする気が起きず、部屋の電気すらつけないことも多かったです。
そのため、体重は次第に落ちて手足が痺れやすくなり、脱水や睡眠不足から目の下にくぼみができ、階段の昇り降りや 少し長い距離を歩いただけで目の前が真っ白になることも多々ありました。
学校やバイト先で突然涙がこぼれる、話しかけられても上の空な返答しかしない、表情や感情がない私の様子を見ていた周りの人達から病院に行くことを勧められましたが、メンタルクリニックに抵抗があった私はカウンセリングルームの門を叩きました。最初のカウンセリングでは

飼っていたウサギがこの間亡くなりました。
…の一言しか言えず、自分のことやカウンセラーのお話、質問に答えるどころか、ちゃんとカウンセラーの声を聞いていたかもあやしかったと思います。ぼーっとしていたせいか、よく覚えていないのです。
その後はカウンセラから亡くなったうさぎのこととは全く関係のない話や答えやすい質問をされ(出身地や誕生日などの自分の基本情報、趣味や好きなことの話、学校や勉強のこと、家族や恋人の話、幼少期の話や悩みなど)そこから別の話を展開させていきました。それを繰り返していくうちに、次第に亡くなったうさぎのことも少しずつ自分から話せるようになっていきました。
最後の方は、ウサギへの気持ちや思い出を自分で言葉にしながら整理できるようになり、それをカウンセラーがただただ聞いてくれるような流れになっていました。最初はカウンセラーがたくさん話す形でしたが、最後の方は私の方が話す時間が長くなるように うまく誘導してもらった感じでした。
自分ではペットロスを乗り越えるまで5カ月かかったと思っています。ふとした瞬間に足元にうさぎの存在を感じることがあり、その時に穏やかな気持ちでその存在を迎えることができたり、自然に「会いに来てくれてありがとう」と思えたり。
またウサギの写真を思い出として微笑ましい気持ちで見ることができるようになった時に、ペットロスを乗りこえることができたかもしれない…と感じました。
確かに私は愛兎を「ロス」しましたが、自分の心や記憶の中に風ちゃんが居続けていて、ウサギと過ごした時間や思い出は「ロス」していないのだと気付いた時が乗りこえるきっかけ…というか 始まりだったと感じています。
また、当時の彼氏(現在の夫)の協力とすすめもあり、彼女を失ってからおよそ6ヶ月頃に子うさぎを迎え入れました。お迎えしてすぐは風ちゃんのことを思い出したり、その姿が重なったりして、新しい命を彼女の代わりのように見ていましたが、1ヶ月ほどすると

子うさぎは風ちゃんとは別の子。風ちゃんと新しい命は重ねられるものじゃない。この新しい小さな命ときちんと向き合わないといけない。
…と思えた時が「ペットロスを乗りこえた」と確信を得られた瞬間です。
その時の新しい命は、子どものいない私達にとって大切な娘となり、今も家族の中心にいます。時折亡くなった風ちゃんのことを思い出して涙が出ることもありますが、もう悲しい気持ちになることはありません。きっとまたどこかで会えると思っています。
つらい飼い主の心を浄化するペットロスカウンセリングのすすめ
ペットロスはペットが亡くなったことに対する罪悪感や、生前にもっとやってあげられることがあったのではないか…と考えてしまう後悔の念から来ていることが多いです。さらに「虹の橋を渡ったけれど、その後もちゃんとお空に上がっていけたのだろうか…」とペットの魂を案ずる気持ちなど、飼い主さんが思うことはひとつではなく複雑に絡み合っています。
ペットの死により睡眠障害や摂食障害、抑うつ状態に陥って、メンタルクリニックを受診する飼い主も後を絶たないのが現状で、ロスが重い人ほど新しいペットを迎えることの罪悪感が強かったり、気晴らしや気分転換ができずに、ふさぎ込んでしまったりします。
そんなペットロスで苦しんでいる飼い主さんの立ち直りの良いきっかけのためにお勧めしたいのが、心理カウンセリングです。カウンセリングは「話を聴いてもらう」だけだと思っていませんか?確かにそれもあります。特につらさMAXであるペットロス初期には、心の中の思いをすべて吐き出すことが「心の浄化」につながります。
そこから先はつらさの具体的な原因や出来事の整理を行い、どんな行動や考え方をすればいいかをカウンセラーと一緒に探していく作業を進めることで、ペットロスから立ち直るまでの時間がぐんと短縮されるのです。
人から「教わる」ではなく自分で「気づく」ことがもっとも重要で、腑に落ちないとペットロス状態からなかなか解放されません。自分を救えるのは自分だけ・・・プロのカウンセラーはそのお手伝いをします。
おおむね3か月以内にペットロスから立ち直れれば、メンタルの外傷は最小限で抑えられるでしょう。
しかし人の心はガラス細工のようにきゃしゃで壊れやすいもの。目に見えないのに心の傷はあっという間に、しかも恐ろしいことに無意識の下で重症化するものです。ペットロスが長引けば長引くほど、自力のみで立ち上がるのが難しくなり、メンタルクリニックで薬を処方してもらわないと眠れない・食べられない・うつがひどいなどの症状が出ます。
1日でも早くペットロスから回復するために、「心理カウンセリング」というツールとマンパワーをフル活用することをおすすめします。
虹の橋を渡るペットに捧げるプリザーブドフラワー

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