虹の橋を渡る愛犬のペットロスとカウンセリングによる克服体験談①
対象喪失を起こした場合、ごく自然な心理過程を辿り、悲しみを悲しみ、苦痛を苦痛として味わうことが唯一の克服方法である。精神分析学者として有名なフロイトは、この悲哀の営みを「悲哀の仕事(mourning work)」と呼んだ。悲哀の仕事の一つ一つを達成することによって、死や別れの必然と和解し、受け入れ、失った対象を断念することができるのだ。もし、現実と向き合うことが辛いからといって自然な心の流れから逃避した場合、心は一時的に落ち着くと思われるが、その後の生活において、トラウマのように失った対象の記憶がよみがえり、延々と苦しむことになってしまうかもしれない。
唯一の克服方法とはいえ、自然な心の流れを辿ることは、悲しみを悲しみとして受け入れることであるので、非常に辛い営みである。そういった際に、有識者や自分と同じような体験をした人と話をすることで、心を軽くしたり悲しみに耐えることができる。欧米ではペットロスに苦しむ人に対する精神科医やカウンセラーの介入が有用であることが示されている。また、ボランティアによる電話相談等も行われており、広く活用されているようだ。
引用元:pedge
カウンセリングで押し殺していた感情や気持ちを泣きながら解放した
30代女性 私は幼少期からポメラニアンが飼いたくて、社会人として働いて初めてのお給料で家に迎えました。名前は「める」でメスです。亡くなった年齢は10歳でした。
もともと腎臓が弱く病気が原因で亡くなったのですが、亡くなる前からずっと容体が悪く病院に通ってはいました。私が休日出勤で働いている時に息をひきとりました。会社で連絡を受けた私は

もう会えないのか…。
…と頭が真っ白になり涙があふれてきました。
めるが通っていた病院の方で何件かペットの葬儀に関する案内をいただき「天使の里」という葬儀施設にお願いすることにしました。電話して亡くなった翌日に葬儀等していただき、その施設の広場にある合同墓地に埋葬していただきました。全て静かに厳かに執り行うことができました。
愛犬が亡くなってから、職場でも勝手に涙が出てくることがあり 食欲もなくなりました。休日もめると一緒に歩いた道を歩いているだけで息苦しくなってきて、次第に仕事に行くこと自体が苦しくなって仕事も辞めてしまい、家に引きこもりました。
その様子を見かねた家族からのすすめで心療内科を受診し、さらに心理カウンセリングを受けました。
カウンセラーは亡くなった当日に私が自分の仕事をしていたせいで最後一緒にいてあげることが出来なかった事への罪悪感が大きいことに気付いてくれました。そういった自分の中に押し殺していた感情や気持ちを泣きながら解放していき、喪失感と向き合うことを促してくれました。
カウンセリングの回数を重ねる歌に自分の心を素直に受け止めることが出来るようになり、またそういった話を存分に聞いてくれる存在がいるということも心強く、カウンセリングに通い出してからとても気持ちが軽くなりました。
私がペットロスを乗り越えるまでにかかった時間は1年です。私は愛犬を失ってから 犬と散歩している人がいると、いつもその姿をなるべく見ないように歩いていました。あまりそういうことを意識しなくなってきたころが大体1年後くらいということです。
ある日、めるとそっくりのワンちゃんを連れていた人に出くわし、思わずその人に自分から話しかけました。お話を楽しくしている時に

内容を入力してくださいやっとあの暗い気持ちから乗り越えられてきている。
…と感じました。その時は涙をこらえるなどもなく、純粋にワンちゃんがかわいい!と思って話しかけた自分の行動と、その人との会話も楽しさに 自分でもびっくりしたのを覚えています。
ペットはもう飼わない!と決めたが運命を感じる子をお迎えした
30代女性 私の愛犬はダックスフンドの男の子、名前はレンです。レンは19歳で亡くなりました。亡くなる2ヶ月ほど前までは 普通に歩いたりできていたので、年齢を考えても老衰の大往生です。最後は歩けなくなってしまいましたが、介護期間は2ヶ月で、最後の数日は病院で点滴もしていました。
レンは早朝に亡くなりました。すぐにペット葬儀社に連絡をして夕方葬儀に行きました。私と母親と祖母で葬儀場に行き、持参したお花やおもちゃ、ご飯を入れてあげて火葬しました。その後は遺骨を家に持ち帰る用と散骨に分けて、散骨の方は埋めて帰宅しました。
レンがいなくなってからは毎日本当に寂しくて一人になると自然に涙が出てきました。特に夜一人で寝る時には涙が止まらなくなり、毎朝のように目が腫れた状態でした。本当に長生きしてくれたのでありがたかったし、大往生の理想的な最期だと理解しながらも 悲しい気持ちは消えませんでした。
持ち帰ったお骨の一部で手元供養をしています。ペット用の仏壇に毎日ご飯を備えたりお花を飾ったりしたし、お墓にも頻繁に足を運んでいます。家族で長生きで頑張ってくれた思い出などを振り返ったり、あまり考え込まなくて済むように いつにもまして外出もしたりしましたが、やはりさみしい気持ちはなくならず、毎日悲しい日々でした。

これがペットロスなんだな。もうペットは飼わない!
…と考えていましたが、やはり犬がいない生活は本当に寂しくて、癒しもなくてどうすることもできず、気がついたら毎日ペットの情報をインターネットで調べていました。
運命を感じる子がいたら飼おう!と思い、色々見に行きましたが なかなかこの子だ!という子はめぐり会えませんでした。その後、県内だけではなく県外にも足をのばしてみては…と考えて探した結果、名古屋に欲しい子が見つかったので見に行き、お迎えすることに決めました。
新たに家族を迎えてからは「子犬って、こんなに手がかかったのか!?」というくらい大変ですが、悲しみに浸る暇もなくなったからか 自然とペットロスから抜け出していました。やはり新たにペットを迎え入れるとペットロスは乗り越えられると思いました。
1回だけのカウンセリングでは悲しみの解放と心の浄化はできなかった
20代女性 私の愛犬はヨークシャーテリアの華奢な女の子でした。名前は姫、亡くなったのは12歳です。子宮に膿が溜まる病気を患い、手術には耐えることは出来ましたが その後敗血症にかかり亡くなってしまいました。
ペット葬儀は火葬のみの合同墓地です。手元供養しないのはペットロスになってしまう可能性は高いと思ったのですが、最後が苦しい亡くなり方をしているので 生まれ変わって欲しいという願いを込めて このような選択を致しました。後悔はしていません。
姫が亡くなってから毎日毎日夢に出てきて不眠になりました。実は愛犬がもう1匹いたので その愛犬を見る度に横に姫がいるような気がして涙が止まらなくなり、仕事は行けてましたが 家に帰るとずっと姫のことを思い出していました。
そんな状態が長く続き、メンタルがつらくなりすぎて、一回だけ心理カウンセリングを受けました。

自分の気持ちの整理が付くまで泣いて大丈夫。いつか絶対に乗り越えられる日がくるから。
…と言われて それをひたすら信じようと思って過ごしましたが、ペットロスは1年くらい引きずりました。もう少しカウンセリングの回数を重ねていた方が 悲しみを解放して手放すのも、心の中を浄化するのも、立ち直りももっと早かったかもしれないと思います。
ペットロスが起こると、飼い主は悲しみ、混乱、怒り、罪悪感、否認、抑うつといった感情に陥ってしまいます。中でも「否認」「怒り」「罪悪感」「抑うつ」の4つは「ペットの死に伴う感情の混乱状態の中で、認めたり理解することが特に困難な感情、したがって克服が困難な感情」です。
引用元:ペットロスの心理学
そんな私がペットロスからやっとの思いで抜け出せたと思ったのは、1年後に私の妊娠がわかってからです。

姫もどこかで産まれ変わっているのかもしれない。
…と思うと、心の中が軽くなっていくように感じました。出産してからも愛犬のことを思い出す事はありましたが 以前のように涙が止まらなくなることはなくなり、やっと前を向く事が出来たように感じました。
つらい飼い主の心を浄化するペットロスカウンセリングのすすめ
ペットロスはペットが亡くなったことに対する罪悪感や、生前にもっとやってあげられることがあったのではないか…と考えてしまう後悔の念から来ていることが多いです。さらに「虹の橋を渡ったけれど、その後もちゃんとお空に上がっていけたのだろうか…」とペットの魂を案ずる気持ちなど、飼い主さんが思うことはひとつではなく複雑に絡み合っています。
ペットの死により睡眠障害や摂食障害、抑うつ状態に陥って、メンタルクリニックを受診する飼い主も後を絶たないのが現状で、ロスが重い人ほど新しいペットを迎えることの罪悪感が強かったり、気晴らしや気分転換ができずに、ふさぎ込んでしまったりします。
そんなペットロスで苦しんでいる飼い主さんの立ち直りの良いきっかけのためにお勧めしたいのが、心理カウンセリングです。カウンセリングは「話を聴いてもらう」だけだと思っていませんか?確かにそれもあります。特につらさMAXであるペットロス初期には、心の中の思いをすべて吐き出すことが「心の浄化」につながります。
そこから先はつらさの具体的な原因や出来事の整理を行い、どんな行動や考え方をすればいいかをカウンセラーと一緒に探していく作業を進めることで、ペットロスから立ち直るまでの時間がぐんと短縮されるのです。
人から「教わる」ではなく自分で「気づく」ことがもっとも重要で、腑に落ちないとペットロス状態からなかなか解放されません。自分を救えるのは自分だけ・・・プロのカウンセラーはそのお手伝いをします。
おおむね3か月以内にペットロスから立ち直れれば、メンタルの外傷は最小限で抑えられるでしょう。
しかし人の心はガラス細工のようにきゃしゃで壊れやすいもの。目に見えないのに心の傷はあっという間に、しかも恐ろしいことに無意識の下で重症化するものです。ペットロスが長引けば長引くほど、自力のみで立ち上がるのが難しくなり、メンタルクリニックで薬を処方してもらわないと眠れない・食べられない・うつがひどいなどの症状が出ます。
1日でも早くペットロスから回復するために、「心理カウンセリング」というツールとマンパワーをフル活用することをおすすめします。
虹の橋を渡るペットに捧げるプリザーブドフラワー

【ベルビーフルール】プリザーブドフラワーのお供え花 人気ランキング
タグ