
先に飼い主が亡くなったらペットの行き先はどうなるの?ペットが先だったらどうすればいい?
【ペット終活】エンディングノートの書き方と家族信託のすすめ
【ペット終活】飼い主が先に旅立った場合どうする?
【ペット終活】ペットが先に旅立った場合どうする?
【ペット終活】信託や納骨堂の利用で大切なペットとずっと一緒に!
最近は犬よりも猫を飼っている世帯の方が多く、犬を飼う家庭は減少傾向にあるそうです。しかも少子化が進むわが国では、なんと!子どもよりもペット(イヌとネコ)の方が多いというデータもあります(汗)
最近は飼われている環境や食餌がよくなったことで 動物も当たり前に長生きするようになりました。ペットたちの平均寿命も年々延びており、犬は14.29歳、猫は15.32歳と かなり高齢化が進んでいます。
それと同時に 飼い主自身の高齢化も進んでいます。そのため高齢の飼い主が高齢のペットを世話する「老々問題」も多くなってきています。
ペットの最期を家族同様に見送る飼い主が増えた一方で、ペットを残して寿命を迎える飼い主も増えてきました。
今後のペットと自分についての希望も、すべてエンディングノートに書き込んでおくことをお勧めします。
【ペット終活】飼い主が先に旅立った場合どうする?
最近は一人暮らしの高齢者やおひとりさまの高齢者が増えたことで、残されたペットをどうするかという問題も出てきています。
自分亡き後もペットが最後まで幸せに暮らせるように うちの子にお金を残したい飼い主がたくさんいます。しかし残念ながら 法律上ペットは「物」扱いとなるため 日本の法律ではペットに遺産を相続させることは認められていません。
ではどうしたらいいのか?飼い主亡き後のペットの行き先には5パターンあります。
①ペットの世話をすることを条件に遺産を贈与する(負担付遺贈)
②ペット用の信託を利用する
③老犬老猫ホームへ生涯預かりを依頼する
④里親を探す
⑤ボランティア団体に保護してもらう
ペットの立場から見た理想は、今の飼い主の次に大好きな人を作り、その人に世話を託してもらうことでしょう。そういう人が見つかれば、持参金を付けて新しい飼い主に託すのが幸せですね。
人それぞれ考え方が違いますが、大切なペットの生活を守るためには 自分が元気なうちに気合を入れてしっかりと準備をしておく必要があることは共通しています。
遺言や信託の利用や、ホームへの生涯預かりを検討している場合は、自分が亡くなった後にもその契約が守られているかチェックしてくれる人が必要です。
ペットの世話によく利用されているのが ペットを託す「家族信託」です。この場合の委託者は犬の飼い主、受託者は親戚、受益者は犬のお世話をしてくれる人、信託財産は犬とその飼育費です。
via:おひとりさまの終活まるわかり読本
犬の飼い主である委託者が たとえば老人ホームに入る前に 受託者である親戚に犬の飼育費を預けて、犬の経費の支払いをしてもらう信託契約をします。そして実際には犬のお世話をしてくれる受益者にお世話をしてもらい、親戚がその費用を支払います。
そういった形でペットを死ぬまでずっと面倒をみてもらえば、ペットを殺処分することなく安心して任せられます。

【ペット終活】ペットが先に旅立った場合どうする?
これまではペットが亡くなると自治体に連絡し 清掃局の焼却場で焼いてもらうというのが一般的でした。
自治体に依頼してペットを火葬する場合は一般廃棄物としての焼却となるため、お骨のお持ち帰りはできません。
しかし最近は 大切な家族にそんな扱いはできないと考え、家族同様の手厚い弔いをする人が増えてきています。
昔はペットが亡くなると家の庭先などに埋めることも多かったのですが、最近は埋める庭がない家庭も多く、埋めるのは公衆衛生上よろしくないということで 人と同様に火葬するケースが多いようです。
ペットのお葬式は人のお葬式と同様に火葬前にペットとのお別れのセレモニーを行うこともあります。
自宅や斎場に祭壇を設置して、僧侶による読経や戒名をつける飼い主もいます。
ペット火葬の種類
個別火葬(立ち合い火葬)
人間の火葬と大体同じで、ペットのお葬式の際に家族立ち合いのもとで火葬を行います。
僧侶による読経やお線香、その後に斎場まで足を運んで最期のひと時を過ごした後にお見送りします。
火葬後のお骨上げも家族が行うため、多くの家族が選ぶ方法です。
個別火葬(一任火葬)
内容は立ち合い火葬と変わりませんが、最期のお骨上げを施設スタッフが行う方法です。
読経やお線香、その後は斎場に立ち会わずにお別れなので、本堂でのお別れとなります。
後日お骨を引き取りに行くか 自宅まで届けてもらうかを選ぶため、お骨は手元に帰ってきます。
時間に余裕がない人やスタッフにお任せしたい人が選ぶスタイルです。
合同火葬
他の亡くなったペットといっしょに火葬する方法です。合同なので個別にお骨が返ってきません。
火葬したのち管轄の霊園の合同墓地へ納骨し供養を行います。
最初から最後までスタッフお任せがいい人やお骨上げをしなくてもいい人、火葬費用をなるべく安くしたい人に選ばれるスタイルです。
ペット火葬場の選び方
自分で火葬場に行くか、引き取りか、移動火葬車か
火葬場の立地条件は駅から離れていることがほとんどです。
自家用車がある人は自分で運べますが、車がない人や時間がない人は自宅まで引き取りが可能か確認した方がいいでしょう。
最近は火葬炉を搭載している移動火葬車を持っている葬儀社もあり、自宅などの指定した場所に来てもらって個別に火葬することもできます。

そのまま納骨できるのか、遺骨を引き取れるのか
大きな火葬場であれば納骨堂や供養塔が併設されていることが多く、それなら火葬後すぐに納骨してもらえます。
そのまま納骨してもらいたい人は埋葬施設があるペット火葬場がおススメです。
火葬だけなのか、葬儀を行ってもらいたいのか
火葬だけではなく、葬儀もしたい場合は、葬儀に対応しているかどうか確認しましょう。
どのようなセレモニーやプランで葬儀をしてくれるのかを調べてみてください。
ペット火葬場の相場
相場はペットの大きさや種類で大きく変動します。体が大きくなればなるほど炉の使用時間が長くなるためです。
ペット火葬の費用はペットの大きさや 合同か個別か、業者や地域差で異なりますが、一般的には 1万円(猫などの小動物)~6万円(大型犬)程度です。
葬儀プランは値段の変動や相違があるので、火葬場に詳細の確認と僧侶へのお布施が必要かどうかも問い合わせておきましょう。
葬儀費用ではありませんが、ペットが犬の場合は亡くなってから30日以内に登録している市区町村に 飼い犬の死亡届の提出が義務付けられていますから、こちらもお忘れなく。
暗躍する悪徳業者!ペット火葬の注意点
ペット葬儀は様々なサービスがありますが 法的な整備が不十分で、業者が乱立している状況です。
そのため悪徳業者と飼い主のトラブルも少なくないと言われています。
ペット葬儀の業者には火葬炉を備えた移動火葬車でその場で火葬するというサービスがあります。
実際にその場で火葬するなら問題はありませんが 近隣への配慮から走行中に火葬を行うというケースがあったそうです。
説明と内容が異なるペット火葬業者もいますし、表向きの対応はいいのに 目の届かない所で何が行われているのか判断がつかないことも多々あります。
業者を選ぶときには、できるだけ知識と経験が豊富で ペット葬儀や霊園などの業界団体や協会に所属しているペット葬儀社を選ぶのがいいでしょう。
口コミなどをしっかり調べて業者を選ぶこともおすすめします。
犬を火葬したのに鳥の遺骨を戻してきた悪徳業者
実際のところ 本当にペットがきちんと火葬されたかどうかは飼い主にはわかりません。
火葬後の遺骨を調べてみたら、犬の火葬を依頼したのに 鳥の遺骨が入っていた…などというケースもあったそうです。
ペットの遺体を遺棄する悪徳業者
火葬せずにペットの遺体を山林に廃棄する悪質な業者もいます。
お供え物の火葬をしない悪徳業者
飼い主さんはペットの遺体と共にお花やおやつ、ごはん、おもちゃなど思い出の品を持ってくることがあります。
飼い主が見ている前では棺の中にお供えするものの、一緒に火葬すると見せかけて 飼い主がいなくなったタイミングで火葬炉をあけて お供え物を全て破棄している施設もあるということです。
その理由は、お骨をきれいにするため、火葬炉の掃除の手間が省ける…などです。
どんな理由にせよ、これは飼い主の気持ちを踏みにじる行為です。金銭を伴っているわけではないですが、一種の詐欺ではないですかね、これは。
別の骨を混入させる悪徳業者
飼い主から「骨壺の中に骨がなかった」「短足種なのに脚の骨が長かった」などのクレームもあるそうです。
これは個別火葬を依頼したのに業者の都合で合同火葬をした可能性があり、悪質としか言えません。
金返せ!ももちろんですが、うちの子の遺骨をどうしてくれるんだ!ですよ。ひどすぎる!
ペット火葬業者を探している飼い主さんは ペットとのお別れは悔いなきよう、しっかり自分の目で確認することが大切です。
当たり前ですが、火葬は一度きりです。きちんと調べて決めてから 心残りを少しでも減らし、安心して虹の橋に渡せてあげましょう。
ペットの遺骨の埋葬と供養の種類
亡くなったペットの遺骨をどうするか。4つの選択肢があります。
②納骨堂
③散骨
④手元供養(自宅)
ペットのお墓はペット専用の墓地だけでなく、飼い主と一緒に入れるお墓も民間霊園にはあり、同時に慰霊祭なども行ってくます。
自宅供養(=手元供養)を選んでペット用の仏壇に骨壺を安置したり、ペンダントなどのアクセサリーに遺骨を入れて身に着けるなどすれば、亡きペットをいつも身近に感じていられます。


ペットと一緒のお墓に入りたい!が叶う時代に
ペットが家族同然で 子供よりかわいい!と言う人、多いですよね。その気持ち、すごくよくわかります。
これまでのお墓は人とペットで分けられているところがほとんどでしたが 今はペットと一緒に入れるお墓もたくさん登場しています。
最近は人の葬儀は簡素化傾向ですが ペット葬儀は年々豪奢になっていますから、そういった時代の流れも相まって 飼い主とペットが一緒に入れるお墓や納骨堂がどんどん増えてきています。
もしもペットと一緒のお墓に入ることができなかつたとしても、一緒に散骨してもらうことは可能です。
そういった自分の希望をエンディングノートに書き残しておくことをおすすめします。