パワハラの精神疾患で自殺未遂の私がカウンセリングで救われた体験談
20代女性 これは私が新卒で入社した会社でパワハラを受けたことから心身のバランスを崩し、精神科を受診してカウンセリングを受けることになった話です。
2020年より適応障害とうつ病の診断でカウンセリングを利用。2021年頃より双極性障害の治療でカウンセリングを受けています。
パワハラから自殺未遂を経て精神科を受診しカウンセリングと出会う
私は新卒で入社した会社でパワハラを受け、うつ状態になり自殺未遂を起こし、両親に連れられて精神科を受診しました。
その精神科に併設されたカウンセリングルームのカウンセラーにお世話になることになりました。
あの頃のことはぼんやりとしていてはっきりしない部分もありますが、かすかに残っている私の記憶では 初診からの数回は 延々と自分のつらいこと・苦しいことを 一方的に医師やカウンセラー(臨床心理士)に話していました。
その後の少し症状が落ち着いてきたころに「ちょっと検査をしてみよう」と言われて心理検査を1か月くらいかけて行いました。
そこで浮き彫りになった自分の考え方の癖や性格、長所や短所を、カウンセラーがまとめて私に教えてくれました。
精神状態がだいぶ落ち着いてきた最近は、就職活動や 仕事で迷ったり苦しんだ時にその結果を見て、自分の癖や自分の得意なやり方、生き方を思い出すようにしています。
精神科の受診は、医師に診断書を書いてもらって市役所の障がい者支援課に申請すれば 医療助成を受けられて1割負担で利用ができます。
私の場合は診察+カウンセリング+薬代で毎回600円程度ですんでいます。
カウンセリングに通う頻度は状態が悪いときは週に1度。
状態が安定してきたらカウンセラーと相談して隔週にしたり、月に1回にしたりと そのときによって変わります。
カウンセリングルームは私の心を救ってくれた癒しの場所になった
カウンセラーは心理学をたくさん学んでいるので、私の話を傾聴しつつ、どうしたらいいか、こういう考え方もあるよ…などアドバイスをしてくれました。
私の話を決して否定しないし、怒りません。優しくていつでも味方になってくれます。
私はマイナス感情を限界までため込んでしまうタイプだったため、治療するまでにうつ病がかなり進行してしまっていましたが、カウンセリングでカウンセラーと話すだけでもずいぶんストレスの発散になると思いました。
また、カウンセリングで自分の気持ちを言葉にすることで 頭の整理もできることに気づきました。

頭の整理ができるくらいまでくると、だいぶ治療も進んできているレベルですよ。
…と言われました。
カウンセリング初期は泣きながらひたすら話をきいてもらい、愚痴をきいてもらい、慰めてもらい・・・私にとってのカウンセリングはそういう癒しの場所でした。
本気で叱ってくれたカウンセラーの言葉が今の私を支えている
私は今までに3人のカウンセラーと接する機会がありましたが、みなさん物腰が柔らかくておっとりとした話し方で、とてもリラックスできる印象でした。
なかなかできない相談や個人的なことなども、ある意味近しい友人のような関係で 治療やカウンセリングを進めてもらったような気がします。
私は2021年から双極性障害の治療でカウンセリングを受けていますが、うつ状態から抜けて躁状態に入ると勝手に断薬したり 治療を自己中断してしまう癖があり、その部分がなかなか改められないでいました。
しかし何年もお世話になっている信頼関係のあるカウンセラーに本気でそのことを怒られてからは、
…と心に決めました。
それだけそのカウンセラーとの関わりが 自分の中で大きな存在になっていたということです。
医療機関で人事異動があり、現在は別のカウンセラーにお世話になっていますが、あのときのカウンセラーから教えていただいたことや受け取った言葉は 今でも私の助けになってます。
自分がいちばんつらい時期にいちばん信頼がおけるカウンセラーに巡り会えたことは、とてもラッキーだったと思います。
私は心理カウンセリングのおかげで人生を救われた一人なのです。
…という思いが今でも私の中にはあります。
自分の心がSOSを発していることに少しでも気づいたら、そのサインを放置してはいけません。壊れてしまう前に動いてください。
カウンセリングやメンタルクリニックを受診するなどして、こころを守るために早めに行動することが最も重要です。

