パワハラとセクハラでカウンセリングを受けて嫌悪感レベルを下げた話
これは2021年6月〜8月にかけて、私(28歳女性)が職場の上司からのセクハラについてのカウンセリングを受けたときの話です。
ある日の職場の飲み会で上司が私にセクハラと捉えられる発言をしてきたのですが、職場の人に相談しても「職場の規則ではそれはセクハラに該当しない」と取り合ってくれませんでした。
上司と顔を合わせるのも辛くなり、仕事に支障をきたすようになってきたため、私は思い切ってカウンセリングを受けることにしました。
カウンセリングで何がストレスになるのかをあぶり出してみた
カウンセリングに行くと、まずはどのような悩みがあるのかを細かくカウンセラーに相談します。
私の場合は組織的に「セクハラに該当しない」と言われてしまったので、仕事を辞めるか、上司への嫌悪感をコントロールして仕事を続けるかの二択でしたが、なんとか嫌悪感をコントロールしながら仕事を続ける方を選びました。
それを前提にしてカウンセラーに ■上司との関係性 ■1日にどの程度上司と接する時間があるのか ■上司と接したときにどのような気持ちになるのか ■どういう点で仕事に支障をきたしているのか…などを細かく話しました。
その上で、上司とどのような距離感や接し方だと どのくらいのレベルで嫌悪感があるのか?を10段階評価で分析していきました。
上司との過去の話した嫌だったことを思い出していかなければならなかったので、この話をしている時がいちばん辛かったです。でもこの話をカウンセラーと詳しくして分析を進めることで、上司とどのように接することがストレスになっていて、うまく仕事ができなくなっているのか?をはっきりすることができました。
カウンセリングで嫌悪感レベルを下げる方法を考えてみた
その後はカウンセラーと一緒に嫌悪感のレベルを下げるような方法を検討していきました。
具体的には、対面で話す時は少し体を斜めにして正面から向かい合うことを避けたり、電話で解決できる案件については極力電話を使用して仕事を進める…などです。
物理的に距離を取る方法以外に、自分の中で嫌悪感を落ち着かせるための方法も教えてもらいました。聞き流しても良いような世間話をしている時は頭の中で数字を数えて強制的に上司の声をシャットアウトして耳に入らないようにしたり。
仕事をする上で必要な話をしている時は できるだけ呼吸をゆっくりと保ってメモをとりながら心落ち着けるようにする…などです。
さまざまな対応をカウンセラーから教えてもらいましたが、私がいちばん効果があり、相性が良かった対処方法は呼吸法でした。上司と対面で話していて呼吸が苦しくなったり、視界が暗くなって涙が出そうになったときに呼吸法を取り入れると なんとか持ち堪えることができるようになりました。
カウンセリングの副産物は相談窓口の紹介やサポートも
私の場合はカウンセラーとのやりとりは1ヶ月に2〜3回程度の頻度で対面で行っていました。カウンセラーも画面越しよりは対面の方が表情や身振り手振りがわかる分、親身に相談に乗りやすいと言っていました。
療法的には、カウンセラーと話をして対処方法を検討していくという流れでしたが、途中で会社外のセクハラ相談窓口なども紹介してもらい、相談の幅を広げるといったサポートもありました。
カウンセリングに通い始めて1ヶ月はどのような対処方法が自分に合っているのかを色々試して行くような試行錯誤の期間だったと思います。
1ヶ月ほど過ぎた頃に自分に合う対処方法が見つかってからは、その対処方法を続けていくことで嫌悪感が和らいでいくかどうかについても話を聞かれました。
私の場合は和らぐということはなかったので「このままの方法で上司が転勤するまでは耐える」ということでカウンセリングが終了しました。
カウンセリングでストレスマネジメントができる
カウンセリングは「話を聴いてもらう」だけだと思っていませんか?
カウンセリングは生きづらい具体的な原因や出来事の整理を行い、どんな行動や考え方をすればいいかをカウンセラーと一緒に探していく作業です。プロ目線の的確かつ有効なアドバイスが受けられます。

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