夫のアスペルガーとの付き合い方をカサンドラ妻が考えた体験談
40代女性 これは私がカサンドラ症候群に気が付いた時の話です。
私は結婚してから夫(36歳)に度々違和感を感じていました。
例えばものの言い方について。
夫は人に対してとてもぶしつけで不謹慎な言い方をします。たとえば

あの社会の底辺が…。
…などと人を見下したような言い方をします。
自分の身内が亡くなった時の話を 首をはねるような仕草を相手に見せながら 面白おかしく笑いながら語ったりします。
子供と話しているときに 映画やドラマなどの殺す場面をリアルに話してみせたりといった具合です。
人が見聞きしたら眉をひそめるような自分の言動が 相手にどのように捉えられているか?そういうことが夫には全然分からないようです。
まったく空気を読めていない感じです。
アスペルガーとカサンドラだ!と考えればすべてのつじつまが合う…
夫は私が何度注意しても同じことを繰り返し、言われたことなどすぐに忘れてしまいます。
一時期 私はどうしていいかわからなくなり、夫の言動に対してストレスでおかしくなりそうでした。
さらに夫は怒ると怒鳴ったり、ひどく人に対して否定的なこと、相手が気にしていること、傷つけることを言ってきます。
モラハラもひどくて、本当につらかったです。
ストレスで体調を崩した私は心療内科を受診して、精神安定剤を処方されました。
そのクリニックでは私の症状について病名をつける診断はありませんでしたが、私は

きっとこれがカサンドラ症候群なんだ!
…とピンときました。
夫は間違いなくアスペルガーです。
そして私はカサンドラ。
そう考えるとこれまでの色々なことに対する辻褄が合うのです。
アスペルガー症候群の特徴
相手の気持ちや意図を想像するのが苦手 その場の雰囲気に沿った発言や、空気を読むことが難しい 曖昧な説明や指示を理解することが苦手 非言語コミュニケーション(視線、身振り・表情など)の理解が難しい 相手の発言をそのまま受け取ってしまう(冗談なのか区別しにくい) 人の話に共感しにくいことが多い 他人への興味が薄く、一人で過ごすのが好き
引用元:りたりこワークス
夫のアスペルガーとの付き合い方は言葉ひとつで変わることが分かった
私がその後どう対応したかですが、まずは精神安定剤を服用することで大分気持ちを安定させることができました。
カサンドラ妻の初めの一歩は、自分のメンタルを安定させることだと思います。
夫に対しての対応は、夫は自分が否定されていると感じると攻撃的で嫌な言葉をぶつけてくるので

人は死をネガティブにとらえてしまうから、言葉に出さないほうがいいよ。そういう言い方だと子供たちも怖がるから、具体的には言わないでもらえる?
…などできるかぎり穏やかに言うように心がけました。
実は子供にもアスペルガー気味の子がいるのですが、とにかく2人に対してしばしば言っていることは、

思うのは自由だけど、言葉には出さないでね。
…ということ。
言葉に出せばお互いに嫌な気持ちになるのは当然で、暴言などはその最たるものです。
夫は運転中にも 対向車のドライバーに対して暴言を吐いたりしています。
相手には聞こえていませんが、同乗している者は良い気持ちがするはずありません。
それは夫の不謹慎な言葉に対しても同様で

言葉に出されると私は嫌な思いをするし、その反応であなたも嫌な思いをするでしょ?それはお互いに良くないから、心で思うだけにして、言葉には出さないでね。
それで完全解決したはずはありませんが、私自身は大分楽になりました。
やはり言うべきことは言う、思っていることは相手にきちんと伝えることは大切で、お互いに良い効果があると思いました。

そういういい方は私が傷つくからやめてほしい。
…という言い方は夫には意外に効果があって、素直に

ごめん。
…と謝ってくれたりすることが時々あります。
カサンドラ症候群に気づくことが大切!私はホッとできたし対処もできた
私は長いこと夫のアスペルガー的気質をずっとどうしていいのか分からなくて、なんだか心がもやもやして つらい状況が続いていました。
どうしていいのかわからないので余計落ち込むことの悪循環にはまっていました。
しかし「カサンドラ症候群」を知って「これだったんだ!」と思った時に、逆にホッとする思いがしました。
「だからあんなに辛かったんだ」が納得できたからだと思います。
自分がカサンドラであることがわかったことも 私にとっては良かったのです。
まだまだ悩みは多いですが、少しずつどうしていいかを自分で考えながら これからも対処していこうと思います。
