【大人のADHD体験談】治療はデイケア・本は借金玉がおすすめな話
これは2020年12月に私(当時23歳男性)がADHDにより職を離れた話です。ADHDについての治療法や私の見解を紹介していきます。
新卒1年目、仕事に必死について行く中で 上司からいつ仕事を頼まれるか分からない業務のせいもあり、日々の残業がかさんでいた私には 当時相当なストレスがかかっていたと思います。
また事務仕事を人の多い所で行うのが私は苦手でした。元々騒がしい所が苦手で、集中力が続かない気質でした。
ADHDに大人になるまで無自覚で二次障害の解離性同一性障害も併発していた
そんな中 ある日突然、私は倒れて救急車で搬送されました。自分には記憶がないのですが、搬送先の病院で安定剤を打たれるまで 暴れ回っていたと聞きました。
病院ではいろいろな検査をしましたが、書類検査後にADHDと診断されました。ADHDだけならまだしも、解離性同一性障害も疑われました。
ADHDは二次障害を誘発する可能性が高いと大学の心理学で学びましたが、うつ病以外にも 動ける病になることもあると知りました。
ADHDの仕事対策についての個人的見解~慌てる必要はない
私はADHDと診断された後は、自分についても含めての見解ですが、無理矢理就職や仕事をすることはオススメしません。病をやわらげ、付き合っていけるようにアプローチを繰り返していくことが重要です。
そうでなければ私のように仕事を短期で辞めざるを得なくなり、その後の転職活動が不利になってしまいますし、それによって人間関係に不安を持ち、恨みを買ったりもったりすることもあります。
ADHDには種類があり、私の場合は過集中と注意散漫が特に問題となっています。自分のタイプをしっかり把握し、それに準じた対策をとることも、精神疾患患者が生きていく上で重要なことであると思います。
社会から隔離されなくてはならないと考えたときに 絶望して自傷行為や自殺企画に走る可能性もはらんでいます。仕事対策についてはあせる気持ちはもっともですが、身近な頼れる人に相談して、その後の対策までしっかり講じるべきだと思います。



ADHDと障害者手帳~心の病を受け入れてからでも遅くない
障害者手帳を持つか否かという問題について、無理にとる必要はないと 私個人としては思っています。自分が障害者だと割り切るには時間を要するし、心で分かっていても それをどうしても受け入れられないこともあるからです。
無理をして枠に当てはめようとするのではなく選択肢の1つとして捉えていければ 障害者手帳は一種の救いになると考えています。
自立支援医療という医療費控除には障害者手帳なしでも入ることができ、その後の治療の金額を抑えることが出来ることもあります。
ちょっと自分、メンタル的におかしいかな?と思ったら精神科か心療内科の受診を早めに受けることをオススメします。
大人のADHDの治療~子どもとほとんど同じだが理解は遅れている
精神疾患の治療については、現在私は薬と通院、デイケアに参加しています。
薬については4種類あるうちの1つを使用して様子を見ていましたが、これはどうやら私の症状には的確なアプローチ法であったようで、薬を飲めば症状は改善されることが多いです。治療においては自分に合った薬を主治医と見つけていくことが重要視されます。
通院については2週間に1回を主としています。初めは一週間に一度通院していたのですが、落ち着きや整理がついてきたと分かると期間が少し延びるようになります。新しい環境に触れるようになると期間が短くなった方が自分の中でも安心感を得られると思われますが、このあたりはケースバイケースでしょう。
治療法やアプローチ法については 私はデイケアを勧めたいと思います。デイケアが併設されている病院は 精神科や心療内科が設置されている場所にはけっこうあります。
そこでは同じように精神疾患に苦しむ人達が集まり、日々のプログラムをこなしたり、お話をしたりと自由な時間を過ごすことができます。その時間で自分の疾患と向き合うことで、安心の地を得ながら日常生活に飛び込んでいけます。
大人になってからADHDが発覚するとほとんどの人は戸惑いを隠せないものですが、大人のADHDの治療もアプローチ方法も子供とほとんど一緒です。ただ、未だ世間の理解が遅れている現状もあるため、当事者は苦労する点もあるかと思います。
そんな時は医療機関や市のセンターを頼ることも一つの手で、選択肢をたくさん持っておくことは ADHDの人にとっては人生を優位に進める上でとても重要なことです。

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