乗り換え婚を逆恨みし妊婦に精神的苦痛を与える元カノの嫌がらせの話
33歳女性 私と旦那(33歳)は妊娠をきっかけに入籍しました。順序は違えど、付き合っている頃から結婚を視野にいれてお付き合いをしていたので 妊娠したことは想定外ではなく 二人の中ではとても嬉しい出来事でした。
ですが、その頃から旦那の元カノ(34歳)から私への嫌がらせがひどくなりました。
元々 私と旦那と元カノは共通の趣味のグループで仲良くしていたメンバーです。旦那が元カノと別れた後に 私と付き合い始めました。
元カノは感情の起伏が激しく難しい性格のため 旦那と元カノは付き合っている当時から度々喧嘩をしていて、ついに旦那が耐えきれなくなったことから二人は別れました。
私は二人が付き合っている頃から 元カノについての相談を旦那から受けていましたので、私と旦那が仲良くなるのは必然でした。私たちはいつしかお互いに惹かれていき、 旦那が元カノと正式に別れてから自然と付き合いを始めました。
そういう経緯がありましたので、元カノとしては 私が旦那と自分を別れさせた原因だと未だに考えているようです。私たちが付き合い始めた当初からこれまで 何度も嫌がらせのようなLINEや電話をされるようになりました。
そして今回 私の妊娠が判明して入籍したことで 彼女の怒りが頂点に達したようで、以前にも増して嫌がらせが激しくなりました。私に向かって泥棒だの、あばずれだのと暴言を吐いてきたり、何度も着信をいれてきたりしています。
この調子では赤ちゃんが産まれたら何かされるのではないかと、今から心配でたまりません。
解決は旦那先導が基本!妻も過去の言動を振り返ってみる必要がある
確かにこのお話の元カノには、かなり強い攻撃性があるように見受けられます。あなたへの嫌がらせが単なる逆恨みでしかないのに加え、妊娠中の女性に精神的なダメージを与えるという、母子の健康を損ないかねないような行為に及んでいるからです。
自分の好き嫌いのみを判断基準とし、気分次第で喜んでみたり、急に怒り出したりする。感情に突き動かされやすい直情型の人間は、自分の言動が相手にどう受け取られるのか、周囲から見てどのように映るのかを考えない危うさがあります。
旦那の元カノの嫌がらせの心理を考えてみる
元カノは自業自得で旦那さんから別れを告げられた…と受け取れますが、この話から気になるのは、元カノの嫌がらせに対して あなた一人が矢面に立っているような印象を受けることです。
このトラブルの種はそもそも旦那さんです。そのターゲットの奥さんは身重で余計なストレスを避けなければならない大切な時期なのに、この件に対して旦那さんがどんな対処をしているのかが、この文面からは見えてきません。
奥さんに被害が及ばないよう、旦那さんが奥さんの盾になって元カノを説得するなど やれることをすべてやり尽くした上で今回の悩み相談となっているのかどうか。
そこが明確ではないことが気になりますし、この話を読んでいると女の戦い・・・ 妻vs.元カノの構図しか見えてきません。
また、旦那さんから交際当時に相談を受けていたので 私たちが仲良くなるのは「必然」・・・という部分にも ある種の疑問を感じざるを得ません。親しい友人から恋の相談をされたら、そのカップルの関係の修復を望むのが当たり前だからです。
その時のあなたに、旦那さんに対する恋心や略奪意欲が本当になかったのかどうか、思い出してみて下さい。
あなたは元カノについて「難しい性格」と表現していますが、そうした印象付けが無意識のうちに交友態度に現れ、元カノの怒りを蓄積させた可能性も考えられます。
理不尽ともとれる苛烈な嫌がらせですが、どうしてそこまでの事態に発展してしまったのか、あなたもまずは落ち着いて思い返す必要があるでしょう。
被害者が過度に怯えてみせたり怒りを表明したりするのは避けるべき
元カノのような性格の人間は、自分の怒りに対して相手も怒りで応酬すると さらにヒートアップしやすくなるものです。
しかし、相手が怯えたり和解を持ちかけたりするなど気弱な反応を見せたとしても、今度はそれが自己満足を増長させて尊大な態度になることがあるため要注意です。
こうした相手にもっとも無難かつ有効な方法は、目下ターゲットとなっているあなたが毅然とした態度をキープすることです。
嫌がらせを真正面から受けようとすれば、それだけあなたのメンタルに悪影響が及びます。この先もっとエスカレートするかもしれない、生まれてくる子供にまで被害が及ぶかもしれないなど、ネガティブな想像は絶対にしてはいけません。
無視を決め込んでも相手は怒り出すので何かしらの反応は見せるべきですが、怒りや不安をなるべく抑えて中立的な言動を心がけるようにして下さい。
こちら側の被害者意識を強調するような反論、あるいは相手の人間性や行いを批判するのはNGです。旦那さんが自らの意思で元カノと決別し、あなたを選んで結婚したことを、ただ事実として伝えるに留めるのが最善です。
嫌がらせの内容はあなたに対する誹謗中傷のようですが、その中に、交友当時のあなたに対する不満などはみられないでしょうか?もしもそう思われるものがあれば、それについて思い込みや誤解であることをわからせる必要も生じます。
…というふうに元カノを納得させられるのが理想です。
先ほども書きましたが、当時のあなたに略奪の意図がなかったと100%言い切れるのであれば、それを正当な主張として理解させればいいのです。
最終的な問題解決は旦那さんの対応ひとつで決まる
あなたを含めた登場人物の全員が、冷静になって考えるべきこの問題。解決のための決定打となりうるのは、やはり旦那さんの言動です。
元の交際相手が自分の乗り換え婚をきっかけとして怒り狂っているわけですから、奥さんとお腹の子供を守るためにも、きっぱりと諦めさせなければならない立場にあるのは旦那さんです。
交際当時の元カノに抱いていた不満点や疑問点を理路整然と説いて聞かせ、感情ではなく理詰めで言い含める以外に方法はありません。
あなた自身はなるべく目立ちすぎないほうが、事態の鎮静化のためにも母子の健康のためにもいいでしょう。着信には一切出ず、メールは受信拒否設定。頃合いを見て、あくまでも冷静に同じ主張を繰り返すくらいがベターです。
これらの手を尽くしてもどうしても解決できなかった場合、切り札として考えられるのは最終的には法律です。警察や弁護士の力を借りるケースもありえます。
例えば外出先など不特定多数の人目がある中で公然と侮辱された場合、刑法231条の「侮辱罪」が成立しますし、嫌がらせ目的の迷惑電話は被害状況や内容によっては 傷害罪や脅迫罪が成立することもあります。
感情で動く人間は、相手の些細な言動や失敗、感情の動きを敏感に捉えて攻めてきます。しかし一方で、厳然とした事実や法規制など感情で動かせないものには抗えません。
…と旦那さんから元カノに直接伝えることも視野に入れておいた方がいいでしょう。