モラハラカウンセリングで双極性障害の原因がわかって離婚した体験談
40代女性 それは1月のある朝 起きたとたんに天井がぐるぐると回るようなめまいから始まりました。
とにかく気持ち悪くて立ち上がることも出来ずに布団の上で嘔吐し、叫んで隣に寝ていた夫に助けを求めて 救急搬送されました。
病院で精密検査をしたものの脳に異常は見当たらず、眼振は8時間の点滴の後に収まりましたが、一体何が原因かすらわからず 不安でいっぱいでした。
そのことをきっかけに極度に気分が落ち込んだり、食事を摂りたくない。食べても味がしない。めまいがおさまらなくなるなどで 床に臥せて休んで過ごすことが増えました。
実家でお世話になりながら寝てばかりの私を夫はよく思わず、

早く帰宅して家事や育児をしろ。
…と言うばかりで、私の体調のことなどほとんど考えてくれませんでした。
うつ病かと思いきや実は双極性障害だったことが判明

自分はうつ病かもしれない…。
そう思った私は親族からもアドバイスを受けて 心療内科を受診しました。
心療内科を受診するのが初めてで どこの病院が良いかなど調べる余裕もなかったため、いちばん近所のクリニックへ行きましたが、沢山の薬を処方されるだけで、病名ははっきり告げられませんでした。
その薬はとにかく眠くなり、一日のほとんどの記憶がないくらい眠り続けてしまいます。
朝はなんとか起きて子どもの世話をしていましたが、意思とは関係ないところで頭と瞼が重く、夕飯時まで眠りこける日々がしばらく続いたのです。
その間にどんどん体重が落ちていき、すっかり痩せこけてしまいました。
そんな私を心配したのは、私のその姿を身近で見ていた迷惑顔をした夫ではなく、姉や友人たちでした。

まず病院を変えよう!もっと良いクリニックを探そう。
そして次に受診した心療内科で 私は「双極性障害」と診断されたのです。
双極性障害は、躁(そう)状態で始まることもあれば、うつ状態で始まることもあり、人によって異なります。そのため、明らかな躁状態で受診した場合は、双極性障害という診断がつく一方、うつ状態で受診した場合、多くの場合うつ病と診断されます。なぜなら、双極性障害はうつ状態と躁状態の両方があらわれる病気であり、躁状態がない以上、現在のうつ状態からうつ病が疑われるからです。実際、うつ病と診断されていた患者さんの10人に1人か2人は最終的に双極性障害に診断が変わるといわれています。双極性障害は正しい診断がつくまで時間を要する病気で、正しい診断に行き着くまで、平均して4~10年ほどかかっているといわれています。 引用元:こころシェア
双極性障害は躁と鬱を繰り返すジェットコースター気分がしんどすぎる!
最初の心療内科で処方された多種類の薬はうつの気分の落ち込みを上げ過ぎてしまうような、逆に眠らなくても何でもできそうな万能感に支配されたりしていました。
そんな調子から、ある時から私は自分自身をコントロール出来ない時期に突入しました。
数日間も眠らずネットばかりし続けたり、あり余る元気から急に遠くへ一人でイベントに参加したりする一方で、また一時期体調がひどく悪くなり、寝込む・落ち込む…を ジェットコースターのように繰り返していました。
躁状態が落ち着くと、今度は寝込むだけの引きこもりのうつ状態が長く続いていました。
非常に苦しい体調と急激すぎる気分の変化に 私自身どうして良いのかわからず、自信も誇りもなくしかけていました。
精神崩壊の原因はモラハラ夫!カウンセリングでトラウマを浮き彫りに!
しかし新しい病院でたくさん心理カウンセリングを受け続けることで、次第に悩みの根本原因をあぶり出すことが出来ました。
目に見えないトラウマを的確に浮き彫りにする臨床心理士は さすがにプロカウンセラーだと感心しました。
双極性障害に至った原因や思い癖などを探る一般的な心理カウンセリングを受けていたはずなのに、トラウマをあぶり出してからは それは一転して「モラハラカウンセリング」に変わったのです。
最初のめまいの原因が極度のストレスからきていたこと、そしてその原因が夫のモラハラだったことをカウンセリングであぶり出せてからは

理解のないモラハラ夫から離れない限り、私は決して良い方向には行かないだろう。
…と考え、強い決意で離婚に踏み切ることに決めました。
現在の私は 軽い抑うつ状態はあるものの、以前よりずっと自分自身が戻ってきた感覚があり、月に一度診察を受けながらシングルマザーとして頑張って生きています。
現在も治療中ですし 病気も離婚もつらい経験ではありましたが、離婚にいたる経緯で
…に気付くきっかけになったこの病気を恨まずに、共に前向きに生きていこうと思います。

