モラハラ父親の相談窓口はカウンセリング!娘がトラウマを克服した話
これは2021年9月に私(23歳女性)がうつ病になりカウンセリングを受けた話です。
結論から言うと、父親の呪縛が離れず 何をしていても監視されているように感じるトラウマが原因だとわかりました。
急に涙が止まらなくなったり 夜になかなか眠れないことは中学生の頃からありました。しかし本当に自分がおかしくなっていることに気づいたのは就職してからです。環境の変化とともに、職場でも泣いたり 睡眠薬を乱用したりなどの奇行が目立ってきたのです。
それまでも精神科には通っていましたが、そこではあまり家族について詳しく触れられたことはありませんでした。
思い切って相談した職場のカウンセラーが 私の家族や幼少期、特に父親について深く掘り下げて話を聴いてくださったことで、私と父親の関係のゆがみや心の傷を紐解くことができ、はじめて認識することができました。
カウンセリングが精神的虐待を繰り返す父親のトラウマ克服のはじめの一歩に
職場のカウンセラー(産業医)によるカウンセリングを、私は月に一回受診していました。一回あたりの時間は1時間です。
私の体の症状とそれが始まった頃をお話しすると カウンセラーはすぐさま家庭環境に問題があると感じられたようでした。そして今までの精神科ではほとんど掘り下げられなかった私の父との関係について深くお話を聞いてくれました。
私の父はとても厳格で 私や家族を権力で抑え込もうとする人でした。特に目立った暴力や虐待行為はなかったものの、カウンセラーに状況を事細かに説明すると

それはひどいモラハラやパワハラ。一種の精神的な虐待とも言えるものです。
…とはっきり言いきりました。
見えにくい「精神的な」虐待だからこそ、自分自身が虐待を受けていた自覚はまったくありませんでしたし、それを周囲の人間に相談したこともありませんでした。
確かに家では父が絶対的存在でした。そのような家庭環境の中で、私は父の言う通りに勉強や部活に打ち込み、友好関係を制限されながら過ごしてきました。
カウンセラーはこのような過去について、

幼少期からよく頑張って耐えたね。
…とまず私を褒めてくれて、その優しさに涙が出ました。そしてその涙により、自分が今まで耐えてきたことについて自覚しました。
カウンセリングで「声に出して」自分の正しさを認識・確認していく作業が大切
さらにカウンセラーと話していくうちに 幼少期から我慢していたことや嫌だった思い出が どんどん口から出るようになって 心が軽くなりました。カウンセラーはそのような私を見て、

これからも「あの時の自分は間違っていなかった、お父さんが間違っていた」と言うことを認識するために、カウンセリングの場で声に出して確認していく作業が大切ですよ。
…と教えてくださいました。
1回目のカウンセリングを終えた私は 除霊の途中みたいな、悪魔が自分の内部から出ていく途中のような、何だかむずがゆいような気持ちがしていました。しかし、2回目、3回目とカウンセリングを続けていくうちに 自分でも自覚できるほど表情が明るくなり、カウンセラーからもそのように言われました。
普段は自分からは人にあまり話さない私ですが、カウンセラーに対しては自ら話すことが増え、声にもハリが出たように思います。これは私の気持ちを理解してくれたという「信頼」ができたからです。
精神科ではあまり効果のなかったカウンセリングでしたが、まさか会社の産業医のカウンセリングでここまで効果があるとは思ってもいませんでした。
あまり自分と関係ない人や知らない人だからこそ 話やすい部分もあると思います。精神的に不安定さを感じている人は、積極的にカウンセリングをうけることをおすすめしたいです。
メンタルクリニックに抵抗がある人のはじめの一歩は心理カウンセリングルーム利用がおすすめ
カウンセリングは「話を聴いてもらう」だけだと思っていませんか?
カウンセリングは生きづらい具体的な原因や出来事の整理を行い、どんな行動や考え方をすればいいかをカウンセラーと一緒に探していく作業です。プロ目線の的確かつ有効なアドバイスが受けられます。
人から「教わる」ではなく自分で「気づく」ことがもっとも重要で、腑に落ちないと問題はなかなか解決できません。プロのカウンセラーはそのお手伝いをします。
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