境界性パーソナリティ障害カウンセリングがうまくいかない人の体験談

境界性パーソナリティ障害カウンセリングがうまくいかない人の体験談

境界性パーソナリティ障害カウンセリング

30代男性  これは境界性パーソナリティ障害の私が他人に対して過剰に攻撃的になったり依存してしまった話です。

私は元々うつ病の症状は抱えていたのですが、他人に対して過度な依存をしたり、一方では攻撃的になったりなど、対人関係において精神的に非常に不安定になることが多くありました。

対人関係は特に二者関係において顕著で、相手にすがりつくように期待してしまい、それがかなえられないと徹底的に相手を攻撃する、といったことを繰り返していました。

他人に攻撃的になることは 自身の精神的不安定さや自己肯定感の低さからくるところも多く、攻撃的になる一方で内罰的にもなり、自分自身を常に責めているような状態でもありました。

ただのうつ病であればそこまで極端な行動には出ないため

私

人格障害があるのではないか?

…とこれまでの経緯を医者に相談したところ、境界性パーソナリティ障害の診断を受けました。

境界性パーソナリティ障害は苦しいし寂しいし常に不安

境界性パーソナリティ障害カウンセリング

医師により境界性パーソナリティ障害であることは確定したものの、それによる治療はできていないというのが正直なところです。

メンタルクリニックの精神科医であっても、うつ病のプロフェッショナルではあっても、人格障害には精通していないという場合が多く、特にそれに対して有効な治療を受けることができないでいます。

うつ病では薬物療法を主に行っていますが、

パーソナリティ障害については それ専門の薬というのは存在しません。結局は抗うつ剤や抗不安薬等、うつ病と同じ治療を行うことになります。

…という説明を受け、とても落胆しました。

私

結局のところ医者にはどうすることもできないのか。

…と、相談する意欲がそのときに大きく失われてしまい、それ以降は積極的に医師に話をする気がなくなってしまいました。

抗うつ剤や抗不安薬は効いているのかいないのか判然とせず、抑うつ症状も改善しないまま、日々無気力な日々を過ごしています。

境界性パーソナリティ障害の人間関係は破壊の連続だけど実は「人中毒」

境界性パーソナリティ障害カウンセリング

対人関係も相変わらずで改善されず、未だに相手に対して極端な対応を取り続けています。

そのせいもあり人間関係は徐々に悪化、あるいは破綻し、昔からの交友関係等も自分から断ち切ってしまうなどして、孤立を深めている状況です。

今では学生時代の友人関係、職場の同僚といったリアルの人間関係はすべてなくなり、家族以外との交流はほぼないといった状態で、ほぼ引きこもって過ごしています。

孤独ではあるが、人間関係で余計なストレスを受けずに済むというのは、むしろメリットになるのかもしれません。

リアルでは上記のとおりですが、ネットではSNS等を通して似たような境遇、症状の人たちを中心に一定の交流があります。

しかし相手も似たような症状であるためか、あるいは自分に原因があるのか判然としないが、ネットであってもやはり人間関係は長続きしません。

結局のところ相手に依存してしまうし、過度な期待もしてしまうので、それによって関係性が悪化し、居心地は悪くなり、ほとんどの場合相手からブロックされてしまうこともよくあります。

そのたびに大きく傷つき、深い希死念慮に襲われ、自分を責め、苛まれ、その傷を埋めようと新たな出会いを探すものの、新たに出会ってもまた同じことを繰り返してしまうのです。

それならばずっと一人でいたほうがいいと思うのですが、心の弱さなのか他者を求めてしまいます。

私

傷つくことがわかっているのに他者との距離を詰めるという行為をやめられない。その中毒性そのものが病気なのではないか!?

…と最近では思うようになってきました。

カウンセリングはままごと。カウンセラーは治療しない…という全否定しかない

境界性パーソナリティ障害カウンセリング

カウンセリングも何度か受けたことがあり、たしかにカウンセラーは話を親身になって聞いてくれるのですが ただそれだけのことで、根本的な治療のようなものにはなにも寄与しません。

そもそもカウンセラーは医療行為を行っているわけではないので、病状の表層の部分にしかアクセスしてこないわけですから、それもしかたがないのかもしれません。

カウンセリングは保険が効かないため、高額な費用ばかりがかさんで効果がみられない「ままごと」のようなものに思えたため、馬鹿らしくなって通うのをやめました。

医者は話を聞いてくれないし、カウンセラーは話は聞いてくれるが 治療をしてくれない。結局のところは八方塞がりで

私

人生詰んでいるな。

…と感じてしまうのです。

最近では障害年金の受給を目指して動いているのですが、境界性パーソナリティ障害は障害年金の対象になってないため、うつ病として申請する予定です。

うつ病を併発していないようなケースでは障害年金はもらえないため、そのあたりは注意が必要です。

そもそもパーソナリティ障害のように「人格に問題」がある場合に「治る」という概念があるのかどうか、そこにも甚だ疑問があると感じています。

カウンセリングがうまくいかない大人のクライアントの特徴

境界性パーソナリティ障害カウンセリング

ひたすらアドバイスを求めるクライアント…大前提として、カウンセラーはアドバイスをする人ではありません。アドバイスを求める人というのは多くの場合、自分がどういう選択肢があるかというのがわかっています。ただし、それを人に決めてもらう事で自分の責任から逃れようとします。それなのにカウンセラーがアドバイスをしてしまうと、責任逃れを手伝う事になり、それではいずれカウンセラーとはさよならをしなくてはいけないのに、カウンセリングが終わった後でまた自分で決めれなくなってしまいます。結局は責任逃れです。

先生と生徒という関係を求めるクライアント…日本は昔から生徒は受動的で、教えられたことだけをやればいいという文化です。それが原因・遠因になりカウンセラーの発言を逐一ノートに取るクライアントさんがたまにいらっしゃいますが、これではカウンセリングはうまくいきません。たしかに、カウンセラーは心の専門家であり、心とそれに関する知識はクライアントさんよりある事は事実です。しかし、それだけで心の病が治るほど心は簡単ではありません。カウンセリングが成功する理由の一つにカウンセラーとクライアントとの人間関係にあります。

変わる気がないクライアント…カウンセリングとはそもそも今の自分や現状に満足していない人が受けます。つまり変わりたいから受けます。もちろんカウンセリングを受ける方皆さん、変わりたくても変われなくて、もがいていらっしゃる方がほとんどですし、それが普通です。それくらい人間にとって、変わるとはとても難しい事なのです。人間、変えられるのは自分自身だけで、自分自身を変える事で環境を変えていけます。変えられないものだけに着目し続けていてはいつまでも現状に満足することはできないでしょう。
引用元:荒川龍也

境界性パーソナリティ障害は自覚して自分で治すほかに方法はない

境界性パーソナリティ障害カウンセリング

パーソナリティ障害(人格障害)にはさまざまな種類が存在しますが、一般的には「人格障害」というと「境界性パーソナリティ障害」を指します。

それだけ群を抜いて患者数が多いということです。

カウンセリングがうまくいかない、効果を感じられないのは、必ずしもカウンセラーやカウンセリングに問題があるだけとは限りません。

当然クライアントに問題がある場合もあります。

特に人間関係が「0か100か」になりやすい境界性パーソナリティ障害者は、人間関係自体を継続することが難しい性格、つまり付き合う人がコロコロ変わるのが特徴のひとつでもあるので、カウンセラーとの良好な関係を築くこと自体が まずうまくいかないケースが多いようです。

もちろんカウンセラーの力量や人柄もカウンセリングを受ける上では重要な要素ですが、それ以前に境界性パーソナリティ障害の特徴を把握し、自覚することが必要です。

「自分を変えようと強く意識して 自分を変えていかなければ 自分の周りが変わるはずがない」これなくして改善は進みません。

境界性パーソナリティ障害と診断されていても、 それをしっかりと自覚し、 自分の力で改善する!と決意し  第三者のアドバイスを素直に受ける心を持つ(少なくとも1年以上はカウンセリングに定期的に通い続ける覚悟)

これら3つが特に重要であり、意識的に心に留めておかない限り、人格障害自体の改善は難しいです。

そもそも改善に向かわない現状の根底にあるのは「他者への依存心の強さ」です。

パーソナリティ障害の専門家はどこにいる?とネットで探し回っているだけだったり、投薬治療だけで治したい!薬の力だけで何とか解決したいから誰か何とかして!といった「あなたまかせ」な考え方では改善は不可能です。

身もふたもない言い方に聞こえるかもしれませんが「自力で努力する」決意がなければ改善は無理です。

実際にパーソナリティ障害を寛解に向かわせている人は、内なる自分と向き合って闘う努力をしています。

それに真正面から向き合う素直さがなければ、寛解は難しいでしょう。

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やはり本気で「自分を変えたい」と思っている人は 現状を全否定しないで現実を真摯に見つめて 相応の努力を積み重ねています。

カウンセリングとセラピーはまったくの別物!

境界性パーソナリティ障害カウンセリング

勘違いしている方が多いですが、カウンセリングとは自分の中で自分自身で答えを探していく作業です。

カウンセラーはそのサポートをする役割であり、答えをくれる人ではありません。

答えが欲しい人が選ぶべきは「カウンセリング」ではなく「セラピー」です。

ただし、セラピーを受けてセラピストから答えをもらったとしても、人はそう簡単には変われません。

なぜなら自分で気づいて腑に落とさない限り、どんなに良いアドバイスも自分の血や肉にはならないからです。

腑に落とすためには自分で気づくことが重要で、そこに辿りつくまでは相応の時間を要します。

もちろんどれくらいの時間が必要なのかは個人差があり、その問題の深さにより異なります。

いろいろな事例を読んでいると、最短でも6ヶ月以上はかかっているように見受けられます。

そういった理由から、当ブログでは「セラピー」はお勧めしていません。

セラピーは万人向けではなく、セラピーで教わったことを再現するには 一定以上の基本知識が必要だからです。

自分の心や性格を変えたかったら、セラピーではなく カウンセリングを選ぶべきです。

やはり自分自身の「気づき」が問題解決の最強アイテムです。

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