境界性パーソナリティ障害カウンセリングでメンタルを安定させた話
これは私(22歳女性)が境界性パーソナリティ障害と診断され、カウンセリングに通ってメンタルを安定させた話です。
私は日本人の父とフィリピン人の母の間に生まれましたが 3歳のころに両親が離婚し、母親のスナックで育ちました。幼稚園や保育園には通わず 家にいて一人で本を読んだりテレビを見たりする生活をしていたので、自分のことしか考えられず、人の気持ちが全く分からない子供でした。
だから、世間一般でいう〝人の嫌がること〟が理解できずいつ謝るのか、どういう発言をしたらいいのか・いけないのかが全く分かりませんでした。ただ「ごめんなさい」と謝ることはできました。謝らないと母に手を挙げられる幼少時代を過ごしていたからです。
「消えたい」境界性パーソナリティ障害で危険な自傷行為を繰り返し…
この様子を傍から見ると、傍若無人のくせに謝ってばかりいるおかしな人に見えると思います。そのおかげで集団生活にもなじめず、仲間外れにされるなど

生きていて楽しくないな。
…と思うことが今でも多かったです。境界性パーソナリティ障害により私の中で「消えたい」という願望がとても強く、一時期は

どうにかして自分を痛めつけてやろう!
…とすることに必死でした。
そのため、うちももや腕をハサミやで切ったり ライターであぶってみたりなどの自傷行為のほかに、深夜に首吊りを試みる、栄養失調になるまで食事を摂らない…などしていました。栄養失調で倒れたときには2週間ほど入院していました。
これらを受けて精神科では、境界性パーソナリティ障害、軽度の解離性障害、摂食障害の3つを併発していると診断されました。
カウンセリングはメンタルの安定に効果があることがわかった
現在は家の近くの会社でフルタイムの正社員で働いており、月に2回 精神科に通っていて、受診から約2年半たちます。
精神科での治療は投薬とカウンセリングで、薬は精神安定剤と睡眠剤を主に処方されています。ここ数カ月は精神状態が安定しているため、薬の種類が減って 漢方の抑肝散を毎日飲んでます。
カウンセリングは月に2回、30分です。診察とセットで保険適用のため 1回あたり薬代を抜いて1500円ほどです。薬代は500円~1300円程度です。診察は毎回カウンセリングの後5分程度です(初診のときは45分ほどでした)
「最近どうですか?」のあいさつからはじまり「薬は飲めてますか?」のありきたりな流れですが、私は素直に病状を話すことを心がけています。正直、医師から治療されている感じはあまりしないです(医者と臨床心理士が患者とコミュニケーションは取るための会話だと思いますが)
月2回のカウンセリングは、同じ臨床心理士がカウンセラーをつとめています。最初の数カ月は過去の育成履歴、どのような環境で育ってきたか、現在は何をしているかについて話しました。精神疾患のことだけについてフォーカスするのではなくて、趣味や好きなことなどの私生活を話すような感じです。
それはフリートークのような感じで、その中でカウンセラーが感じた考え方の癖や認知にゆがみなどを指摘されるので、それを自分でも気づき 今後にどうするか、どう活かすかを考えるという流れです。
個人的にはカウンセリングは辛いというイメージを持っていましたが、今は誰かに話を聞いてもらう、息抜きの感覚で行っています。ただ、最初の3か月くらいまでは過去を思い出すのがつらかったですし、6か月までは目に見えた効果がなく自分でも

何でこんなことをしているのだろう。時間の無駄ではないか?
…と自問自答する日々でした。
2年以上が経過した現在はそれを乗り越えて大分メンタルが安定してきましたし、落ち着いてきたと感じられるようになってきました。
やはりカウンセリングは精神疾患の治療とメンタルの安定に一定以上の効果があるのだと感じました。その効果を実感するには、やはり継続して通うしかないように思います。
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カウンセリングは「話を聴いてもらう」だけだと思っていませんか?
カウンセリングは生きづらい具体的な原因や出来事の整理を行い、どんな行動や考え方をすればいいかをカウンセラーと一緒に探していく作業です。プロ目線の的確かつ有効なアドバイスが受けられます。
人から「教わる」ではなく自分で「気づく」ことがもっとも重要で、腑に落ちないと問題はなかなか解決できません。プロのカウンセラーはそのお手伝いをします。
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