境界性パーソナリティ障害の治療は自覚とカウンセリングを続けること
これは私(当時30歳女性)が境界性パーソナリティー障害を改善に導いた方法です。
いちばん力になってくれたのは大学病院の臨床心理士(カウンセラー)でした。
境界性パーソナリティ障害は強い自己否定感とともに気分や対人関係の両極端な変動を特徴とするタイプで、リストカットやオーバードーズといった自傷行為や自殺企図が繰り返されるのも特徴です。若い女性に多く、近年急増しています。過食や薬物依存、過呼吸発作や、意識が一時的に飛ぶ解離性症状、一過性の幻覚などが見られ、そのため精神病と間違われることもあります。
見捨てられることに対して過敏で、そうした思いを抱いただけで、見捨てられまいと激しい行動化に走ったり、どうせ見捨てられるのなら死んだ方がましだと自暴自棄な行動に走るのです。見捨てられたくないという救いを求める気持ちと、どうせ見捨てられるという悲観的な思い込みが、心の中を行きつ戻りつしています。その根底には「自分は無価値な存在なので、いつか見捨てられる」という間違った信念があります。それは幼い頃からの体験で身につけてしまったものなのです。
引用元:ササッとわかる「パーソナリティ障害」
境界性パーソナリティ障害の恋愛依存と見放され不安の克服に向けて
私は2017年に摂食障害と診断され 精神科に通院して治療を行う中で、もともとあった両親に対しての甘えや承認欲求が一段と強く出てくるようになりました。
自分だけを見ていてほしくてひどいときには仮病をつかったり、褒められるように家事をしたりする行動が大袈裟になっていました。
家族だけでなく、恋人や友達、病院の先生や看護師にまで愛されたくて、見放されるのが異常に怖く感じていました。
自分の行動や気持ちを犠牲にしてしまうそれらの一連の行動を医師に相談して「境界性パーソナリティ障害」と診断されました。
摂食障害と境界性パーソナリティ障害の同時治療のカウンセリング
私は摂食障害を患っていたので そもそも始まりが大学病院の精神科への通院でした。
摂食障害でカウンセリングを受けていた中で境界性パーソナリティー障害と診断されたので、2つ同時にカウンセラーに対処方法を相談しました。
抗うつ剤や不安薬などはすでに飲んでいましたが、境界性パーソナリティ障害は投薬で治るものではありませんでした。
自分でもいつどのタイミングでどの場面で強く症状が現れるのかわからないので、自分だけで対処するのが難しく、とにかくカウンセラーの客観的意見を聞き入れるようにしました。
今までは「否定しないですべて受け止めてほしい」という気持ちが多すぎて、他人の「こうした方がいい」というアドバイスは、今の自分を否定されている気分になってしまっていました。
そのため、まずはきちんとアドバイスを受け止め、感謝すること。前向きにとらえること。また、誰かのために疲れている心身を奮い立たせて行動してしまうため、一人でゆっくりする時間を確保しました。
さらに、とにかく言葉がないと不安で仕方なかったのですが「ありがとう」や「大好きだよ」など、あえて過剰な褒め言葉を避けてもらっていました。それによって「言葉がすべてではない」ということに徐々に慣れていきました。

あなたが思っているよりも周りはあなたを否定してないし、過剰評価もしていない。
…とカウンセラーから言っていただいた言葉が今も強く胸に刻まれていて、これは私にとって救いの言葉となっています。
カウンセリングだけで病気が治ったとか解決したとは思っていませんが、改善への第一歩としてのきっかけにはなったと思います。
境界性パーソナリティ障害を自覚しカウンセリングを続けることが大切
カウンセリングにも諦めないで通い続けました。
調子がいいときは正直行きたくなかったですし、時間がもったいないな…とか考える時もありましたが、「カウンセリングを続けることで自信が付くかもしれない」と思い、月に一回通い続けました。
そのおかげで 前よりも他人の言動に一喜一憂しなくなってきました。
承認欲求は今も人よりはあると思います。相手に見返りを求めたり、人から感謝されると調子に乗ってやりすぎたりすることも多々ありますが、そのときは私をよく知る周囲の人には注意してもらうようにしています。やはり自分では感情が高ぶると自分自身が見えなくなるからです。
カウンセリングには2021年現在はもう通っていませんが、精神科の主治医には時々意見をもらっています。
境界性パーソナリティー障害は他人には理解されにくい わがままに感じる病気ですが、カウンセリングや家族などの客観的な意見を取り入れて過剰に反応せずに少しずつ行動してみることが、私には一番の近道だとも思います。
私の場合は自分の趣味や散歩などで自分に時間を使うようにしたら過度な承認欲求が和らいできましたので、好きなことにゆったりと時間を使ってみることもいいかもしれません。
境界性パーソナリティ障害の治療には「絆の病」の克服が必要
【関連記事】境界性パーソナリティ障害の場合、うつや不安障害、睡眠障害といった問題だけでなく、ADHD(注意欠如・多動性障害)や依存症、摂食障害、解離性障害といった診断がつくことも珍しくありません。診断名ばかりがずらっと並ぶわけです。その治療を別々の医者から受けているというケースさえあります。
症状だけを追いかけていたのでは、木を見て森を見ずになってしまいます。結局大本で何が起きているのかということをトータルで見る視点が必要なのです。そしてそれを可能にしたのが、愛着障害という視点です。愛着障害があると、境界性パーソナリティ障害も含めて、それらすべての障害が起きやすくなるのです。そして何よりも境界性パーソナリティ障害を愛着障害として理解し、それを改善する手立てを行うと、他の方法ではどうにもならなかったようなケースも改善が得られやすいのです。
愛着障害だということは、言い換えれば「絆の病」だということです。それは本人だけの「病気」というよりも、多くの場合は本人の親との関係に遡る問題だということです。親との関係で乗り越えられなかった問題が、他の人との関係で繰り広げられているのです。
問題がそこにあるとしたら、各症状を薬でごまかすことは、本来の回復から遠ざかることだと言えるでしょう。なぜなら問題の存在を知らせ、それと闘おうとしているから症状が出ているのです。
境界性パーソナリティ障害は、不安定な絆しか持てなかった人が 確かな絆を手に入れようとして必死にもがいている姿そのものなのです。
引用元:絆の病~境界性パーソナリティ障害の克服
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