強迫性障害とパニック障害の併発でカウンセリングを受けた体験談
30代女性 私は強迫性障害とパニック障害、嘔吐恐怖症を患っています。
ある日もコンビニのパンを買って食べようとしたときに、突然

この袋にノロウイルスがついていたらどうしよう。
…とものすごく怖くなって、どうやったらパンを汚染されずに口に入れられるのか?…を考え始めました。

手で触りたくないし、袋に入れたまま食べるとしても、くちびるが袋についてしまったらノロウイルスになるんじゃないか。
と考えが堂々巡りするのです。
そのときに「これは…自分がおかしくなっている」と気づき、メンタルクリニックを受診して、強迫性障害と嘔吐恐怖症の診断が下りました。
もともと私は生真面目すぎる性格でした。
子どもの頃から家庭環境があまり良くなく、とにかく周りの顔色をうかがっては相手に合わせ、疲れても頑張り続けるところがありました。
強迫性障害を発症した当時は仕事が忙しく恋愛もうまく行かず、眠れず食べられずの日々を過ごしていたので、脳の機能が低下してしまったことが強迫性障害に陥った原因ではないかと思いました。
また、嘔吐恐怖もとても強いのです。
「嘔吐恐怖症」とは、嘔吐に対して、強い不安感・緊張感を抱く症状です。そのため嘔吐を予想させるような場面を避けるようになり、対人関係や仕事といった社会生活に支障が出てしまうこともあります。
引用元:医療法人和楽会

何でも自分でコントロールできない場面になることがものすごく怖い。
…ということの心理状態の表現として「もう心は限界なんだよ!」という合図として 嘔吐恐怖症を発症したような気もします。
私の場合は朝に目が覚めて、パンを食べようとしたら突然発症していたので、驚きました。
これらの病気の寛解に向けて、まずは服薬治療で『脳のエラーを鎮める』作業から始めました。
私の場合は吐き気に対する恐怖心が強いので、抗うつ薬は吐き気の副作用の少ないものを、細かく割ってもらって少量からスタートしました。
脳のエラーが強いときに無理をして認知行動療法をしようとすると『認知行動療法→パニック発作→自信を失う』を繰り返して負のループに入ってしまいました。
そこでとにかく服薬をして寝て頭を休めるということに初めは専念しました。
脳のエラーが落ち着いて、少しずつ気持ちが整ってきたところから、カウンセリングで認知行動療法を行いました。
カウンセリングの認知行動療法では『不安に思うこと』『やってみた内容』『やってみてどうなったのか』『その不安は現実になったのか』『不安度はどれくらい下がったのか』をノートに表にして書きました。
ノートに書くことで頭の中にある不安を視覚化することができますし、アウトプットされて頭の中が整理されました。
また、不安が実際に現実になっていないことをひたすら書きためていくことで、自分の不安は杞憂だったということが理解できるようになりました。
また、ノートを持ち歩くことで不安になったときに とりあえずそこに書き留めることでスッキリすることもできて、

今まで大丈夫だったから今回も大丈夫!
…と思うことができました。
これらの方法を繰り返し行うことで、心の病が少しずつ寛解に向かっていることを実感できるようになりました。

