親の老後の話し合いを巡る兄弟揉め体験談!兄弟は他人の始まりな話

親の老後の話し合いを巡る兄弟揉め体験談!兄弟は他人の始まりな話

親の老後 話し合い

40代女性 義理の両親は夫が小学生の時に離婚していました。

その後の義父は内縁の妻と20年近く一緒に暮らしていたのですが戸籍は別。

内縁の妻は未亡人で遺族年金をもらっており、給付金を受けるために義父とは戸籍は別にして 内縁関係を続けていました。

いわゆる年金の不正受給です。

最近は皇室関係者K氏の身内に同じ疑惑が取りざたされているため

こういうのを「詐取」と言うんだろうな。

…と漠然と思っていましたが、私としては

私には関係ないからどうでもいい話だし。内縁の妻が義父の面倒を見てくれるのなら別にいいや。

…とも思っていました。

夫には兄が一人います。

私たちも含めて身内は全員同じ市内に暮らしていました。

3年前に私たち夫婦が家を建てることになったとき、私は夫に

私

義兄と親の老後の話をしておいてほしい。

…と頼んでいました。

すると夫は 特に誰にも相談もなく一人で勝手に

俺は母親と一緒に暮らすから。

…と言い始めました。

後妻業もどきの遺族年金不正受給の内縁の妻に見捨てられて無一文になった義父

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夫は、義父は内縁の妻がやりくりしているから今後の生活も問題ないと思っていたのです。

私も夫と同じように考えてはいたのですが、どう見ても義父には生活に余裕があるようには見えませんでした。

家は賃貸アパートですし、体も少し悪いようでした。

軽い認知症にもなっていたので 本当にこのままで大丈夫なのか!?と不安はありました。

実は内縁の妻は義父より年上で、一人で歩けないような介護認定を受けている人だったのです。

そういう状況を見ているとどうしても不安だったので「お金の面は大丈夫なんですか?」と義父に聞いたことがありました。

すると

内縁の妻の遺族年金、自分の年金、仕事をしている勤労収入で、そこそこの収入はあるから問題ない。

…と言っており、具体的な金額を聞いたところ 新卒のサラリーマン以上の収入があったので 安心していたのです。

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しかし事態はすぐに急変しました。

義父の体調が悪くなり、緊急入院したのです。

それと同時に内縁の妻が一方的にこう言ってきました。

もうお金が無くなったから入院費を出してほしい。そのあとに彼(義父)を施設に入れたいので、そのお金も出してほしい。もう彼とは縁を切るから。

義父からは結構収入があると聞いていたのに、

なぜ一度の入院費が払えないのか?しかも最近まで義父は働いていたのに貯金が全くないはずはないのでは?

…と疑問に思いました。

とはいえ、内縁の妻が隠している資産を見つけ出してやる!とか、問い詰めてやる!とか、嫁の私にはそういう気分にもなれず、

20年以上も連れ添ってきた相手を金づるにならないとわかるとこんなに簡単に捨てるんだ。こんな後妻業もどきのことを平気でやれるって…かなり狡猾な女なんだな。

…と諦めました。

義父はもう働ける見込みもないし、もはや金づるにもならない。そんな男は要らない…ということでしょう。

内縁の妻は遺族年金を不正受給していたとしても、少なくとも義父の収入もあって暮らせていたと思うし、義父は内縁の妻が足が悪かったので買い物などの面倒もずっと見ていました。

それを考えるとなんとなく悔しい思いがありましたし 薄情だなと思いましたが、「内縁」なのでどうしようもありません。

今後の義父の世話をめぐり元々不仲な兄弟がさらに揉める

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その時点では 夫の勝手な一存で 私たち一家が義母の面倒をみることに決まっていました。

新築中の家は義母の離れの建設を予定していて 図面を書いてもらっている途中の出来事でした。

夫はまさかそんなことになるとは思っていなかったので、「これから義父の面倒は誰が看るのか?」で兄と揉めることになりました。

揉めた原因のひとつは こちらが勝手に「母の面倒をみる」と決めつけていたことにもあります。

このことを夫は兄の方に一切相談しないで、一人で勝手に決めたのです。

夫と義兄はもともと仲が良くありませんでした。

そんなときに義父の問題が浮上したのですから、なおさら揉めることになりました。

住宅新築でいっぱいいっぱいの私たちには義父を施設に入れる金銭的な余裕はないし、離婚している二人を同じ敷地内でみるには無理があります。

また、義父を近い場所に住まわせたとしても、こちらで二人を介護するのは 心身ともに負担が大きすぎます

両親のどちらかの面倒を見てほしい。どちらをみるかは兄が決めていいから。

…と言っていた夫は「義兄が決めていい」と提案したくせに どうしても母の面倒をみたかったようで、最後までそれを主張していました。

兄もはじめは「母をみたい」と言ったのですが、夫がいろいろ言って言いくるめたようで、結局 義兄が父をみるということで 最終的に合意しました。

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しかしそこで兄はこう言ったそうです。

お互いが2人を少しずつ面倒を看るのが条件だ。

兄も結婚して家庭を持っていますが、兄夫婦は正月に親に会いに来ないような人達です。

それを考えると一体どうやって兄弟が合意したのか?そして「お互いに2人を看る」という言葉が私には意味が分かりませんでした。

「自分たちはとりあえず最小限のことをやる。最後はお前たちが看ろ」という風にも私には聞こえましたが、今の段階では義兄の本意ははっきりとわかりません。

この時はとりあえず兄側で父を見てくれることになったことにほっとしました。

お互いが、それぞれの親の責任を死ぬまで持つという約束を、一応はしたのです。

義父は施設に入所したが、どこの施設なのか怖くて聞けない…

親の老後 話し合い

現在 義父はどこかの施設に入れられているようです。

しかし兄夫婦はそれについて私たちにまったく連絡しませんし、そんな些細なことも教えてくれないので、義父が危ない時にも連絡がこないのではないかとも思えてきます。

義父が亡くなって相続が発生した時にはじめて連絡がくるのかもしれないと思います。

今、義父の施設の連絡先を聞いたり、変にそのことを蒸し返したりすると

それならやっぱりそっちで父の面倒をみてよ。

…と言われかねないと思うと、それも怖くて言い出せません。

私自身はもう3年ほど義兄夫婦とは会っていませんが、夫の勝手で自分たちに義父を押し付けたことに対して、義兄は私たち夫婦に対して腹を立てているのかもしれません。

連絡もなく、何を考えているのかもわからない相手ので 関わらないのが身のためと思っています。

私は義父のことを嫌いではありませんので、こういう嫌な形で義父と絶縁状態になってしまったままお別れがきそうなのが残念です。

少し苦労しても近くに住まわせて こちらで2人の面倒を見るとか、母が元気なうちだけでも母に協力してもらって義父の面倒を看るとか、今となっては違う選択肢があったような気もしますが、こうなった以上もはや致し方ありません。

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いずれにしても夫には両親の老後について、もっと早くから義兄と話し合っていてほしかったというのもあります。

夫も自分勝手すぎました。

正直、兄も兄ですが、弟も弟です。

いくら仲が悪くても、こういう話はお互いに冷静になって、きちんと話し合いを持つことが大切です。

お金が絡んだりするときは、頭を冷やした状態で 話し合える時に話し合っておかなければいけないという教訓になりました。

「兄弟は他人の始まり」とは うちの親族の様子をよく表している言葉だなと思います。

もし次になにかの出来事があったときに 義兄に会うのが本当に憂鬱です。

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