大学院のカウンセリング体験談!心の対話で悩みの根源に気づけた話
20代女性 私は大学院在学中に 担当教諭との仲や研究のストレスがきっかけで、スクールカウンセラーのもとに通っていた時期がありました。
当時担当教諭とはなかなか会う機会がなく、そもそも研究について相談する機会が少ない状態でした。
実際に会ってもうまくコミュニケーションが取れず、わからないことをきちんと聞けないままになっていたりして 心が晴れないまま過ごしていました。
学部時代とは異なる学校の大学院に入学したため、同期も仲がいい友達もおらず、このことを相談できる先輩や友人が周りにはいませんでした。
また、当時は研究内容だけでなく自分の将来の方向性も迷っており、全てにおいて判断力や思考力が鈍っている状態でした。
そのため、誰でもいいから話を聞いてほしいという思いで大学院のスクールカウンセリングを利用いたしました。
カウンセリングは答えをもらうのではなく自分の心との対話だと気づいた
私は2週間に一度くらいのペースで、1年ほどスクールカウンセラーの元に通いました。
日々の研究活動がうまくいかないこと。
睡眠が浅いこと。
担当教諭との関係性を築くことができていないこと。
話したいことがたくさんありました。
毎回1時間ほどのカウンセリングの中で 2週間のうちに辛かったことや大変だったことがいっぱいあり、自分の感情もコロコロ変わるので、カウンセリングの時間はあっという間に過ぎました。
そのため、初めのうちは、私が自分の状況を一方的に話してカウンセラーが聞いている…という状態が多くなり、そのことに対して自分の中で「消化不良」と感じてしまうことも多かったです。
ただ、回を重ねるごとに少しずつ変化が生じていることに気づき始めました。
カウンセラーが「それはどうして?」「どうしてそんなふうに思ったの?」「何が原因でそうなったの?」と深掘りをしてくれたことで、自分の中にある感情と向き合うことができるようになってきたのです。
それは 他人に話しているというよりも自分の心と対話しているような感覚でした。
自分の悩みの根源には親子関係が深く関わっていたことに気づいた
そんな中で 私自身が「思わぬこと」について気づけたことがひとつあります。
それは両親と自分の関係についてです。
私がカウンセリングを利用したのは 研究活動や担当教員との関係性がきっかけでしたが、カウンセラーと話して自分の心と向き合った時、最終的に今の自分の悩みには親子関係が関わっているのではないかと感じてきたのです。
なぜなら、自分が自信を持って研究について担当教員に相談できなかったり「睡眠時間を削って努力することが正しいことだ」という自分の考えは 全て親から影響を受けていると気づいたからです。
親から怒られたくない、親の期待に沿いたい…という感情。
当時一人暮らしを始めたばかりで「寂しい」思いを感じていたこと。
「自分の将来は両親と共にあるものだ」…と勝手に思っていたことも 関係しています。
特に母親と私は仲が良く、私も母の言うことが全てだと思って生きてきました。
名のある大学院に入学したのも 母に認めてもらうためでした。
母は専門学校卒で、私には「学歴で苦労してほしくない」といつも言っていたので、私は自分でできる最大限の努力を重ねて 母の言う通りの人生を歩んできました。
それ以外が考えられなかったのです。
そのため親を失望させないように本意ではない努力をたくさんしてきたことに気づきました。
そこが私にとってとても大きな気づきでした。
このカウンセリングのお陰で、今では母に感謝しつつ、少しずつ自分の人生を生きるために親離れをすることができました。
そして今までは我慢していた習い事のダンスを始めたり、自分で身につけたいスキルを勉強をして、自分の人生を切り開いているという自負があります。
それに気づくきっかけは「大学院生活がうまくいかないこと」でしたが、今に繋がるような人生で最も重要な気づきと自信を得ることができたのです。
自分を成長させられたことがカウンセリングを受けてよかった最大の恩恵です。