大学のスクールカウンセリングで心のSOSから救ってもらった体験談
20代男性 私には大学のスクールカウンセリングで心を救われた経験があります。
私は高校の方針で3年間ひたすら勉強漬けの日々を送ったのですが、大学受験では志望した大学に落ち、滑り止めの大学に入りました。
受験に失敗はしたものの、大学入学当時は勉強漬けの日々から解放された爽快な気分でいました。
ですが日を追うごとに少しずつ心が重くなっていくことを感じ始めていました。

どうしてこんなに気分が重くなるのだろう?
その頃の私にはそれがさっぱりわかりませんでしたが、今ならその理由がはっきりとわかります。
当時は自分の心が傷ついていたこと、自信を喪失していたこと、自分を責める癖がついていたことに まったく気が付くことができなかったからです。
心が重くなっていくのと同時に 夜眠れなくなったり、少しずつ物事が手につかない状態になっていることにも焦りを感じ始めていたある日、たまたま大学のスクールカウンセリングの張り紙を見かけたのです。

カウンセリングを受けたら何かが変わるんだろうか?
…と思ったのがカウンセリングを受けるきっかけでした。
大学の心理カウンセリングから心のsosに気が付いて…
大学のカウンセリングには、一ヶ月に一回程、半年ほど通いました。
はじめは私が一方的に自分について話すのを聞いてもらうという感じでカウンセリングは進みました。
カウンセラーには 自分をつい責めてしまうこと、ダメな人間なのではないかと思い込んでいることを、自分の今までの経緯と併せて相談しました。
私が自分の今までの経緯を話したときに、

がんばってきたんだね。
…とカウンセラーから言われたときに 私は思わず

え…? えぇ?えぇー!?
…と驚き、カウンセラーを二度見してしまいました。
思えば私は 今まで誰からも「頑張ったね」と言われたことがなかったのです。
しかも第一志望の大学に入学する「結果」が出せなかったことに対して

自分はまったく頑張りが足りてない…。
…としか考えたことがなかったのです。

あぁそうか。そうなんだ。自分はがんばっていたんだ…。
・‥と初めて自分がこれまでに努力を重ねてきたことを認識できました。
それがわかったときに、

自分が失敗をしたことに、自分はとても心が傷ついているんだ…。
…が初めてわかったのです。
そしてそのときに初めて「前を向けた」気がしました。
その気づきを得てからは

自分を責めるのはもうやめて、これからどう生きていくのかを決めよう。
…と考えられるようになり、生まれて初めて「自分に向き合えた」と感じました。
自分を追い詰めれば追い詰めるほど何もできなくなることが分かった

自分の進路について、もう一度考え直そう。
と思った私は、その後もひと月に一度くらいのペースでカウンセラーに相談に乗ってもらうことにしました。
その都度わからないことをたずねると

それは大学にある○○の窓口に相談してみると良いですよ。
…といった大学間の教務システムについても教えていただくことができたので とても助かりました。
最初に私が考えていた カウンセリングを受ける目的のひとつが

自分を追い詰めれば、もっと頑張れるだろう。
…でしたが、実はその逆で

自分を追い詰めれば追い詰めるほど、むしろ何もできなくなっていた。
これに早い時点で気づけたことが、私の今後の人生にとっての大きな収穫でした。
心理カウンセリングひとつでこんなに心が軽くなれるとは、正直思っていなかったです。