一人暮らしの孤独死対策!若さを過信した30代独身女性の突然死の話


一人暮らしの孤独死対策!若さを過信した30代独身女性の突然死の話

孤独死女性

20代女性 これは私が社内で最も尊敬していた先輩の30代独身女性の突然死に関するエピソードです。

先輩(A子さん)は仕事熱心で、上司、後輩、同僚 みんなから慕われる存在でした。

私が3年前に別の部署へ異動してからは A子さんと社内で顔をあわせる機会がなくなりましたが、彼女の実家が私の家に近かったので 長期休みなどで彼女が帰省するたびに会って 仕事やプライベートの悩みを聞いてもらっていました。

A子さんはどんなに忙しくても余裕がなくても 弱音を吐かずに周囲を引っ張っていってくれる頼もしい存在で、私には若手のころから憧れの先輩でした。

孤独死した女性の最期の一週間。前兆に気づいていさえすれば…

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A子さんは朝9時に出社して夜は21~22時まで勤務する人が多い 激務な部署に配属されていました。

2020年7月の週明けの月曜日、普段とても元気なA子さんが、出社時からとてもしんどそうにしていたそうです。顔色が悪く、頭重感やだるさがあるけれど 発熱はないとのことでした。

コロナ禍で発熱症状があれば出勤を控える動きがあったのですが、A子さんは

発熱がないから、ただ疲れているだけだと思う。

…と言って無理に出社していたそうです。

大丈夫。週末が4連休だから、おとなしく寝ていれば治るよ。

A子さんはそう言って周囲の心配をよそに笑顔を返し、仕事に向き合っていたそうです。

月曜日の彼女は本当にしんどそうで 周囲は病院に行くようにしきりに勧めていたということですが、とうとうA子さんは医療機関を受診することがありませんでした。

その2日後の水曜日には 彼女はもう自分の体調が限界だと感じたのでしょう。午後になってから早退したそうです。

1日寝ても治らなければ 明日は病院に行ってみる。

…と言い残して帰宅していかれたそうですが、それが彼女の最後の姿となってしまいました。

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A子さんと仲の良かったB子さんが 彼女を心配して 水曜日の夜にLINEで連絡をしました。

A子、体調悪くて早退したんだって?大丈夫?ちゃんと病院に行った?

そのときのA子さんからの返信は

しんどくて横になったら寝てしまって、今日は病院に行けなかった。明日病院に行ってきます。

…だったそうです。

B子さんはその翌日の木曜日にも再度A子さんにLINEを送りました。しかしそのLINEが既読になることはなく、しばらく連絡が取れない状況でしたが、

A子、きっと病院に行っていて返信できなかったんだろうな。まだ調子が悪くて寝ているから、LINEどころではないのかも。

まあ、あのA子のことだから、週明けには元気になって出てくるよね。

…とB子さんは信じて疑わなかったのです。

真夏に4日間放置された孤独死遺体で発見されて…

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ところが連休明けの月曜日になっても A子さんは出社して来ませんでした。

いつもなら9時前には出社して ひと足先にメールチェックなどを済ませている人です。ましてやA子さんが連絡なしで遅刻したり 無断欠勤するなんてありえません。

彼女の上司はすぐにA子さんへ連絡をしましたが、彼女は電話にでません。周囲の何人かで連絡を試みるも電話が繋がることはなく、最後は総務から彼女のご家族へ連絡をすることになりました。

ご家族は遠方にお住まいなのですぐに駆け付けることはできませんが、ご家族からも彼女へ連絡しても、やはり電話は繋がりません。

いよいよ、これはただ事ではない!ということになり、A子さんの上司と会社の総務担当者が彼女のアパートの管理不動産会社へ連絡しました。

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その後すぐにA子さんのアパートに向かったこの2人が 彼女の孤独死の第一発見者となりました。

2人がA子さんの玄関のカギを開けてもらい家の中に入ると A子さんはベッドに突っ伏していたそうです。

一見するとA子さんは眠っているように見えましたが まったく動きがなく…。

生命反応がないのでは!?…という直感、生ぬるいけれどもゾクッとするような一種独特の室内の重い空気感と異臭、鳥肌が立つような尋常ではない雰囲気を感じた2人は急いで119番通報をしました。

そして救急隊員が駆け付け、A子さんがすでに亡くなっていることがその場で確認されたのです。

いわゆる孤独死です。A子さんが早退してから5日目の発見でした。

孤独死の連絡を受けたが「死」という現実を受け入れることができず…

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A子さんは周囲の同僚から慕われ、独身でしたが人との関わりがとても深い人でした。孤独死なんてまったく無縁にしか思えない彼女にこんなことが起こるなんて…本当に誰もが目を疑うような、信じられない最期でした。

離れた部署で働いていた私のところにA子さんの急逝の連絡が来たのは その日の午後のことでした。A子さんは顔が広く周囲の誰からも信頼の厚い方でしたから その連絡は上司を通じて社内に広く知らされました。

私は想像もしなかった事態とあまりのショックで その日は全く仕事が手につきませんでした。

コロナ禍でGWや連休でもなかなか帰省もできず、しばらくA子さんにも会えないでいたのですが、思い起こせば、私はが最後にお会いしたのは A子さんが亡くなる半年前の1月(私が入籍した時)でした。

私は3か月後の10月に挙式が決まっており、結婚式にはA子さんにも来ていただく予定になっていたのです。

A子さんの死に動転する自分を何とか奮い立たせようと「彼女に入籍の報告ができたのはせめてもの救いだから!」…と何度も自分に言い聞かせてみました。

同じことの堂々巡りを繰り返しても、私はA子さんの死という現実をなかなか受け入れることができませんでした。

コロナ禍…孤独死した女性の引き取りにはコロナの検査も必要だった

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2020年7月…コロナ禍まっただ中なので 突然死や孤独死をされた方の死因がコロナによるものかなどの検査は必須ということでした。

また法医学上 孤独死は「変死」とみなされるため、発見時に死因がわからない場合はやはり「変死」として扱われることが多いということです。

救急隊員が死亡を確認したので当然次は警察に通報するわけですから、現場検証や検視が行われたのだと思います。

A子さんの遺体は検死も行われたのでしょう、戻ってくるまでだいぶ時間がかかったと聞きました。

A子さんのご両親は娘の訃報を聞き、慌てて彼女の元へ駆けつけ「早く実家に連れて帰ってあげたい!」と訴えたそうです。

しかしA子さんを連れて帰れるのは早くても週末になると警察から言われ、両親はその場で泣き崩れてしまったそうです。

後から聞いたところによると、A子さんとご両親はこの2週間後に久しぶりに会う約束をしていて、その時に彼女は35歳の誕生日を迎えるはずだったのです。

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一方、職場ではA子さんの最期が突然すぎて 私と同じようにその現実を受け入れられない人が多かったのです。

それほどA子さんは人望の厚い人だったので 彼女の部署では時間を決めて黙とうを捧げることになりました。

部署が離れていた私は在宅勤務をしていたので、その時間に自宅で一人で黙とうを捧げました。そしてその日一日、涙が止まりませんでした。

その後に職場内では

黙とうだけではA子さんとちゃんとお別れができない。心の整理がつかない。

…という声があがりました。

そこで総務部がご家族に「何とかA子さんとのお別れの場を設けられないでしょうか?」と相談したのです。するとご家族は

A子を早く、静かに家に連れて帰りたい気持ちだけれど、こんなに慕われていたなら…

…と言って下さり、週末に職場のメンバーとご家族によるお別れの儀が行われることになりました。

孤独死した女性の葬儀とは思えないほど人だかりのお別れ会

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私は住まいが遠方ではありましたが、A子さんにお世話になった地でお別れをしたいと思って お別れの儀に駆けつけました。

行ってみると とてもコロナ禍とは思えないほどの参列者がいて驚きました。しかも遠方から訪れていたのは私だけではなく、他社の方までいらっしゃっていたのには驚きでした。

ご家族はその姿を見て、

A子はこんなに愛されていたのですね。皆さんありがとうございます。

…と涙ながらに語られていました。

棺の中にはA子さんの大好きな焼肉にちなんで大きな桐箱に入った高級肉や彼女の好物などがいっしょに納棺されていました。

参列者が多いだけではなく、供花もたくさんあり、A子さんが素晴らしい人だったことは私もよく知っているはずなのに、あらためて彼女の人望の厚さに脱帽しました。

最後のお別れの瞬間、ご家族だけで運ぶ棺を

同じ部署にいた方々も、よろしかったら一緒にぜひ…

…と言って下さったのはA子さんのお父様でした。

娘を孤独死させてしまった会社を恨む親御さんもいるだろうに、お父様は人格者だなと感じました。

そんなお父様の元で育ったから A子さんは周囲から慕われるようになったのだと納得させられました。

孤独死した女性の死因や原因は…

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A子さんの孤独死の原因は病死、死因は新型コロナウィルスではなく多臓器不全ということです。

体調の異変を感じたときに早く受診していたら助かっていたかもしれないし、もしかしたら一命をとりとめることができたかもしれないですから…仕事熱心さが仇となってしまったのかもしれません。

私は身近な人を亡くしたのは初めてだったので この現実を受け入れるまでに非常に時間がかかりました。

しかし、彼女は最期の瞬間まで人に囲まれており 「孤独死」という悲しい亡くなり方をしましたが、最期まできっと幸せだったと信じています。

この出来事から、よい人間関係を日ごろから築くことがとても大切であると同時に、孤独死・突然死を未然に防げるように社会全体で支えていける、それを感知できる仕組みが必要だと強く意識しました。

こんな経験はもう二度としたくないですから、独身の友達や身内とは連絡をマメにとるなど これからは私自身も自分にできることはやっていきたいと思っています。

孤独死・突然死は たとえ若くても誰に起こってもおかしくない!若さや健康を過信してはいけない!

…そう思い知らされた出来事でした。

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