機能不全家族カウンセリングを大人になってから受け毒親と決別した話
40代女性 私が育った家庭が機能不全家族でした。父はアル中のパチンコ三昧、母は父に従う共依存、ひとつ年上の姉も私をいじめていたため、私には安心できる居場所がありませんでした。
家でも常に緊張し 両親の顔色を伺い、姉に嫌われないように大人しく過ごしました。そのため人の顔色を伺い、本音は溜まってからでないと吐き出せなかったり、またはずっとため込み続けたせいで、精神バランスを崩しました。
また私が小学校の頃にいじめに遭っていた時、親から

お前が原因でいじめられているんだ。
…と言われ、まったく味方になってもらえなかったせいで
…という認識を持ち続けました。
これらの偏った考え方により社会に出てからも人間関係に悩み苦しみ、いつも孤独を感じ、異性関係のトラブルも多発し、24歳の時にうつ病とパニック障害を患い、30歳まで治療をしていました。
私がこれらの「心の闇」を抱えた経緯や原因として考えられることは、親から「大事」と思われなかったことだと思っています。褒められたことより馬鹿にされたり茶化された記憶の方が圧倒的に多いため、自己肯定感がものずごく低くなりました。
また父が酒に溺れていたため、時折暴力を振るわれることがあり、その経験が常に人間不信に傾く原因になっています。誰かと知り合っても
…とふと思ってしまい、健全な人間関係がなかなか築けませんでした。
過去に父に似た悪そうな男に引っかかってだまされたこともあります。どれもこれもがほとんど育った家庭の家族に起因していると思っています。
そんな私は 結婚後に
…が知りたくて、精神科の臨床心理士の心理カウンセリングを受け始めました。
そこで自分の育った家庭環境が異常で不健全で典型的な機能不全家族あったこと。さらに私の考え方の根底がその不健全な家族の影響が強く受けており、
…と知りました。
そこでカウンセリングを10回受けて、「自分は何も悪くない」「私は親とは違う人間で、同じ人生を歩んでいない」「すでに結婚をして自分の家族を持っているため、実家とは距離を置いて自分の家族を大切にすること」…などを教えてもらい、それらを頭に叩き込んでいきました。
それまでは「実家に行かなければならない」などと気負ってしまうのに両親や姉に会うと萎縮してしまう自分がいましたが、自分の考え方を根底から変えていくことで「実家に行かない」という選択肢を選ぶことに決めました。
また、私が子供を持つことを どういうわけかわかりませんが 両親は嫌がっていたので、

私に子供が産まれても、両親に会わせる必要はない!
…という考えを念頭に置いて、妊活を経て出産しました。
現在、子供は二人産まれましたが、6年経った今でも 私は両親と姉には我が子を会わせていません。つまり私は
…という選択肢を選んだのです。
逃げることは「マイナス思考」だとは思っていません。なぜなら自分の心の平安を保ち続けることが出来ているからです。

もしもいつか会えるようなタイミングが来た時に実家に帰ればよい。今は自分の家族を大切にするためだけに生きる。そのためには心の平安の維持は必須条件だから。
…と割り切っています。
自分の中の「心の闇」を「心の灯り」に変えていくこと…これが私が今でも常に考えて、最優先事項に定めていることです。
【機能不全家族カウンセリング】大人になってからもアダルトチルドレンのトラウマは消えない
子どものいる家庭には、誰が定めたわけでもなく、「子育て」「安心できる場」「コミュニケーション」「地域への帰属」などといった機能が存在しています。子どもは、家庭のこうした機能によって成長し、ふれあいを学び、社会へ出ます。しかし、これらが健全に機能していない場合、子どもは自立に必要となる自尊心や社交性などが育たないまま、大人になる可能性があります。
家庭の機能を妨げるものには、虐待(心理的虐待を含む)、ネグレクト、家族間の人間関係の対立、反社会的行為、極度の貧困、アルコール依存症、外出させないといった過保護などが挙げられます。このような家庭を機能不全家族または家庭崩壊といいます。機能不全家族で育ち、対人コミュニケーションや自尊心に問題を抱えた大人はアダルトチルドレンとも呼ばれ、ストレスに対応できない考え方の癖やトラウマを持ち合わせていることが多いとされています。日常生活が困難になるような症状が見られる場合は、パーソナリティ障害やPTSDといった診断がされることもあります。
機能不全家族で育った問題を解消したい 家庭が機能不全家族かもしれない …このようなことでお悩みではないですか。
機能不全家族は、子どもが家庭を出るまでの期間だけの問題ではありません。多くの場合は機能不全家族から自立しても、養育環境によって抱えた問題に苦しめられています。また、機能不全家族で育ち、様々な問題を抱えた人も、カウンセリングや協力者の支援などによって自分らしい人生を取り戻すことができます。機能不全家族の問題には、様々な事情や複雑な悩みが存在していることが多く見られます。誰にも相談できない、どのような問題を抱えているか分からないという場合も、うららか相談室ではオンライン(匿名)で話したい専門家を選んで悩みを相談することができますので、困ったときにはぜひ活用していただければと思います。
引用元:うららか相談室