結婚を反対された時に両親が毒親だと気づき私が実家を出るまでの話
これは2020年2月に私が両親から結婚を反対されたことで彼らが毒親だと気づき、実家から逃げ出した話です。私は30歳の3人姉妹の長女で、下には2人の妹がいます。
幼い頃は、自分の両親が毒親だとは気づけませんでした。
毒親が長女だけを搾取対象にして、妹2人を猫可愛がりするという兄弟差別をしていると気づいたのは、つい最近起きた出来事がきっかけです。
毒親は長女だけを搾取対象にしていた
それは、私が両親に

そろそろ結婚しようと思っているので、今度その人を家に連れてくるから。
…と言った、忘れもしない2020年2月のこと。
両親は私の言葉を聞いて怒り出しました。

あんたが結婚したら私達の介護は誰がするの!?それに結婚したらこれまで家に入れていたお金はどうするつもりだ!?
妹たち2人は大学を出た後もずっと定職に就くことなく、実家に住んでフラフラしていました。
もし両親が要介護になれば私ももちろん手伝うにしても 基本的にお世話するのは当然時間の余裕がある妹達だろうと思っていました。
私は高校生の頃からずっと家に生活費としてバイト代の半分を入れていて、高校卒業後に就職した後も、毎月の給与の半分を家に入れていました。
でも結婚すれば家計は別であって実家にお金を入れられないことや、将来の介護は3姉妹で協力してやることを両親に伝えたのです。
すると両親から出た言葉は信じられないものでした。

あの子達(妹2人)に介護なんて大変なことさせられない。それに結婚後に親にお金を入れないなんてあり得ない。長女なんだからもっとしっかりしなさい!
そしてあろうことか、父が妹2人を呼んで3人で私を抑えつけ、母が私のスマホを奪って

今すぐ結婚をやめると言いなさい!
…と言ってきたのです。

ああ、私の両親も妹たちもとんでもない輩だったんだ…。
私は必死に力を振り絞って父と妹達から抜け出して、母からスマホを奪い、そのまま家を飛び出しましたが、妹達にあっさり掴まり、家に引き戻されたのです。
結婚の約束が破談になって
このままでは彼とは結婚出来ないと思った私は

家のことが片付くまで結婚を延期してほしいんだけど。
…と告げると、後日に神妙な面持ちをした彼から

複雑な家庭で育った人とは結婚させられないと親に反対された。
…と言われ、毒親によって幸せを逃したことに私は絶望しました。
それと同時に

もうやってられない。絶対こんな家から逃げ出してやる!
…と決意したのです。
県外への家出を決行し毒親と決別
それから半年ほどの間は 私は「結婚を諦めて両親に甲斐甲斐しく尽くす長女」を演じながら、着々と引っ越し準備を進めました。
そして他県に引越し先が見つかった時に「家を出ます」と書置きを残して実家を去りました。
事前にスマホを解約して携帯番号を変えたり、引っ越し先を捜索されないようにするため、ハガキ(住所は書かず消印が住んでいるのとは別の場所になるポストに投函して)を定期的に送り、とりあえず生きていることを知らせていました。
とはいっても、私が家を出てから現在2022年1月まで、両親や妹達からは何も連絡が来ていません。私を探そうとか心配する気配も全く感じませんから、いつしかハガキを出すのもやめてしまいました。
毒親育ちの私は家出前にふと

間違っているのは私で、両親が言っていることが正解なのではないか…。
…といった思考に捉われてしまうこともありましたが、頭を冷やしてよくよく考えてみれば やはりそんなことはありません。毒を持ち、誤ったことをしているのは親の方です。
きっと私と同じように「自分が間違っているんじゃないか」と思い、逃げ出せない毒親育ちの人もいるでしょう。
もし「ここから逃げたい」という自分の本音に気づいたときには、その気持ちを信じて慎重に逃げる準備をして、実行に移すことをおすすめします。
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