料金未納詐欺体験談!携帯メールを消費生活センターに通報した話
30代男性 ある日、総合コンテンツ調査という管理会社から私の携帯電話にメールのメッセージが入ってきました。

契約中の料金が未納となっています。故意なのか過失なのかは分かりませんが、このまま放置されますと不本意ながら民法第664条に基づき法的手続きに移らさせてただきます。本日中に一度ご連絡ください。担当:木村、電話番号:03-××××-××××
具体的には何の契約に対するいくらの料金が未納なのかは不明でしたが、当時 携帯電話で色んなサイトで調べものをするようになっていた私は 嫌な予感がしてその番号に電話をしてしまったのです。
すると、担当の木村を名乗る者が電話に出てきました。

あなたが以前契約した総合コンテンツの契約が未払いになっています。未払い者リストの中にあったのが、あなたの携帯電話のメールアドレスなのです。

私がしたという「総合コンテンツ」とは何の契約ですか?

詳細は親会社が管理しておりまして、弊社は代理の調査会社なので詳細は分かりかねます。ではこれからの手続きについて説明します。あなたが未納でないというのなら、裁判所でそのことを主張して頂いて、もしあなたの言う通りなら裁判にかかった費用は全てお返しします。もし出廷されなければあなたは未納とみなされます。逃げても住所などは調査しますから分かります。
電話に出た木村と名乗る男は口ぶりはとても誠実そうでしたが、私はすぐに詐欺だと気づき、消費生活センターに相談する旨伝えると、すぐに電話を切りました。
その後消費生活センターに問い合わせをすると、窓口の担当者から

それは東京03から始まる番号ではないですか?よくあるんですよ。それはほとんど詐欺です。何か有料サイトを利用した覚えがなければ放置しておいて大丈夫です。
そのメールには具体的なことは何も書かれてなかったのではないのですか?本当に正規の有料サイトを使用し、料金が発生したのであれば、メールだけでの督促では終わらず、請求書や督促状が自宅に届くはずです。
その番号は着信拒否にしておくと電話も来なくなりますし、彼らも足がついてはまずいので、お金を取れそうにないと判断した場合は、同じようなメールは出しても 電話はかけてこないものなのです。
その後もその会社からは「最終警告」や「法的移行手続開始」などのメールは頻繁に届きましたが、放っておきました。
あれから何年も経ちますが何も起こっていません。以後同様の内容のメールは無視し続けています。
身に覚えのない料金請求のSMSは架空請求の可能性が高い!
スマートフォンに、身に覚えのないサイトの登録料や解約できていないコンテンツの未納料金を請求するSMSやメールが届いたとの相談が、全国の消費生活センター等に寄せられています。SMS等には、「自宅へ出向く」「勤務先を調査」「差し押さえ」「強制執行」など不安をあおるような言葉があるものや、実在する事業者名を名乗るケースもあります。
身に覚えのない料金を請求するSMSは、実際に利用したサービス等の請求ではなく架空請求の可能性が高いものです。住所が記載されたハガキや、メールでの請求の場合、相手に個人情報の一部が知られている可能性がありますが、SMSによる請求は、不特定の電話番号に対して無作為に送信されている可能性もあります。
いずれの場合も、不安にかられ相手に連絡してしまうと、やり取りする中で金銭を請求されたり、知られていなかった個人情報を相手に知られる(聞き出される)可能性があり、一度お金を払ってしまうと取り戻すことは困難です。また、新たに個人情報を知られることで、その後も同じようなSMSやメールが届く可能性があります。実在する事業者を名乗っていても、届いたSMS等の内容に身に覚えがない場合は、決して連絡せずに無視して様子を見ましょう。
届いたSMS等が架空請求か判断できない場合や不安な時は、最寄りの消費生活センター等(消費者ホットライン188)にご相談ください。
引用元:国民生活センター