対人恐怖症とは?
対人恐怖症とは通称であり、医学上は社交不安障害(SAD)に含まれると考えられていますが、区別されて使用されることもあります。
社交不安障害とは、人前での緊張や不安がエスカレートし、日常生活に支障をきたすことを指します。
恐怖を抱いている対象となる人物の属性がある程度はっきりとしている場合や、「恥ずかしい」という感情だけでなく「相手を不快にさせていないか」という不安が強い場合に、社交不安障害ではなくあえて対人恐怖症と呼ぶことがあります。
「相手を不快にさせていないか」という不安が強いために、「自分は社交不安障害ではないか」と思うケースも見られますが、その不安の内容によっては強迫性障害を疑ったほうがいいこともあります。


【参考】視線恐怖症とは?
視線恐怖は、社交不安障害の症状の分類の一つで、他人からの視線が怖いと感じる他者視線恐怖と自分の視線が他人を不快にさせているのではないかと過剰に心配する自己視線恐怖があると考えられています。
視線恐怖症という診断名はなく、社交不安障害と診断されることが多いです。
視線恐怖によって外を歩くことができなくなったり、顔や視界を隠して生活したりする人もいます。
視線恐怖の克服には、自分の認知(考え方)や行動のパターンを把握したり見直したりする認知行動療法が多く用いられます。
視線に対する自分の捉え方と、実際の見られ方や客観的にどのように思うかといったことについて考えていきます。
また、視線恐怖は過去のネガティブな体験を背景としている場合があり、カウンセリングで自分の気持ちを整理することも有効です。
対人恐怖症の改善には、カウンセリングによって、恐怖の原因となる考え方やものごとの捉え方に新たな視点・気付きを与える「認知行動療法」からのアプローチがとられることが多いです。
場合によっては、強迫性障害における「加害恐怖」の治療が必要と判断される場合もあります。
対人恐怖症カウンセリングのおすすめサービス
一般的に恐怖症の治療には、徐々に対象に慣らしていく曝露療法(エクスポージャー療法)という精神療法が多く用いられます。
曝露療法には不安を伴うため、それを和らげるためのリラクゼーション法を習得することがあります。
また、認知行動療法(認知再構成法)で、自分の考え方を把握したりコントロールしたりすることも有効とされています。
まずは、恐怖を感じる場面や程度について整理をしたり、あるいは恐怖の影響による仕事や人間関係などの問題、それらによって生じた気持ちの落ち込みなどについて相談したりすることができます。
医療機関で診断が下りなかったけれど、恐怖を克服したいという方もオンラインカウンセリングでご相談いただけます。