摂食障害とは?
ショックなことがあり食欲がない。ストレスが溜まって食べ過ぎてしまった。
このようなことは誰しも経験しますが、極端に食べない、または食べ過ぎてしまうことが続いている場合。
それが一時的ではなく、長期的に問題が続いている場合は摂食障害かもしれません。
摂食障害には 極端に食べない拒食症、極端に食べ過ぎてしまう過食症があります。
どちらも「痩せたい」強い思いが原因で、痩せたいから食べない、もしくはその反動で食べすぎて、嘔吐したり下剤や利尿剤で体重増加を抑えようとします。
10〜20代の若い女性がなりやすく「太っている」と指摘されたり笑われたりして、心に傷があると「痩せないといけない」「細くなければ自分に価値がない」と思い込むようになり、摂食障害を引き起こしてしまいます。
過食症
短時間の間に大量の食べ物を詰め込んでしまうのは、過食症の症状です。
単純なヤケ食いと違うのは、その背景に「痩せたい」「痩せなければならない」という思いがあることで、過食症の人の中には食べたものを吐いたり、下剤を大量に飲むといった行為をする人も多いです。
しかし、嘔吐したり下剤を飲んでまで過食してしまうことに対して罪悪感が生まれ、それが更なるストレスとなり、過食がやめられないという悪循環に陥りやすいです。
嘔吐を続けることで胃酸で歯のエナメル質が失われたり、胃酸とともにカリウムが大量に失われて低カリウム血症になったり、下剤を使い過ぎることで腸が傷付いたりしてしまいます。
過食症は嘔吐をしている場合は体重が増えなかったり、過食時以外は絶食したりする傾向があるため、周りから見ても過食症とは気がつきにくいケースが多いです。
また、本人はとても強い罪悪感を感じていたり、過食をやめられないことを恥ずかしいと思っていることも多いので、なかなか周りに相談できず、1人で悩みを抱えてしまうことになりやすいです。
しかし過食症はれっきとした病気です。意思が弱くてやめられないのではなく、きちんと治療をすれば改善します。
拒食症
明らかに食べる量を減らしすぎていたり、食事の量が極端に少ない状態が続いている場合は拒食症かもしれません。
拒食症は「痩せたい」「痩せなければならない」という強迫観念が強く、周りから見たら明らかに痩せている場合でも、本人にとっては「まだ太っている」と感じたりしています。
痩せている自覚や小食の自覚がなかったり、周りから食べろと言われるのが嫌で隠したりするケースも多いです。
拒食症が長期間続くと、筋力低下や疲れが取れない、低血圧、無月経、便秘などの症状があらわれます。
栄養失調から過食に走り、拒食症と過食症を繰り返す人も少なくありませんし、それでも食事を摂らないと最悪 死に至る場合もあります。
自分が痩せているという自覚がないため、周りから心配されたとしてもそれがかえってイライラしたり、そのせいで周りとの関係が悪化したりするケースもあります。
また、痩せたいという気持ちを理解してもらえないということで、周囲に相談しなかったり、誰にも頼れず一人で悩みを抱えてしまうことになりやすいです。
拒食症は長引くと体に異常をきたすだけでなく、精神的にもしんどくなり、うつ病などを発症するリスクがあります。
第三者からしたら『ご飯を食べれば治るんでしょ』と思いがちですが、その奥に潜んでいる「痩せなければならない」という強迫観念を見つめ直さなければ、拒食症の根本的な解決には至りません。
摂食障害カウンセリングのおすすめサービス
摂食障害は、背景に「痩せたい」という強い気持ちがあり、その奥には外見を笑われたり指摘されて傷ついた心があります。
その傷ついた心を癒してあげることが摂食障害を治す近道となります。
しかし表面の「痩せたい」という部分だけ見ていると、周りに相談してもなかなか理解されないことも多いです。
女性なら多くの人が痩せたいと思っていますし、拒食症の場合は外見は既に痩せているので特に理解されにくいです。
周りにはなかなか分かってもらえない方はオンラインカウンセリングを活用してみてください。