PTSD(心的外傷後ストレス障害)とは?
PTSDとは、心的外傷後ストレス障害とも言い、心に深い傷を負ったことが原因となり、心や体に変調をきたすことを指します。
自然災害や火事、事故、暴力、いじめなどが原因となることが多く、時間が経ってからも突如その時のことを鮮明に思い出してしまう、不安や緊張が続いたり眠れなくなる、つらい経験に苦しむことを避けるために感覚が麻痺する、といった症状があります。
ショックなことが起きれば、一時的にそういった症状が起きることはありますが、それが長期化するとPTSDと診断されます。
PTSDになると、不眠や体調不良が続き集中力が欠如したりうつ状態になりやすくなります。
また、いつまで経っても過去の出来事を引きずって「自分はなんてダメな人間なんだ」と自己評価が下がったり自分を卑下することもあり、人生が楽しめなくなる人もいます。
心の不安定さが過去の出来事によって引き起こされていると気づかない場合もあり、原因が分からないまま気分が晴れず、本人も周りもしんどくなってしまうケースもあります。
進学や就職、結婚に影響が出ることも多く、PTSDが長引くほどその人の人生に大きな影響を与えてしまいます。
複雑性PTSDとは?
複雑性PTSDとは、幼少期の虐待、ネグレクト、親のDV、いじめなどの逃れがたく、長期的に繰り返されたトラウマ体験によって、精神的な苦痛や対人関係の問題などを抱え、日常生活に支障をきたしている状態をいいます。
複雑性PTSDの症状は、フラッシュバック(トラウマの再体験)や回避、過覚醒、解離、抑うつといったPTSD(単純性PTSD)の症状に加えて、感情が制御できない、他人を信用できない、自分に価値がないと感じるといった症状を抱えやすくなることが特徴です。
パーソナリティ障害の一種や愛着障害、発達性トラウマ障害などは似た基準が挙げられており、診断の違いを判断することが難しくなります。
PTSDカウンセリングのおすすめサービス
いじめや虐待、性被害、暴力などのトラウマを誰にも相談できずに苦しんでいる人は少なくありません。
複雑性PTSDを抱えている方は、症状によって日常生活に様々な困難を抱えていることが多く、カウンセリングでは、その苦痛を軽減して自分らしい人生を歩めるようになることをカウンセラーと一緒に目指します。
カウンセリングでは、EMDRやブレイン・スポッティングなどのトラウマセラピーや、感情の制御・対人関係の問題に効果的な認知行動療法(認知再構成法など)といった心理療法を用いることがあります。
うららか相談室では、トラウマケアの経験が豊富なカウンセラーが多く在籍しています。
PTSDからの回復を目指すきっかけとして、ぜひうららか相談室のカウンセリングを活用してみてください。