【強迫性障害の種類】強迫症(OCD)の相談おすすめサービス


 強迫性障害とは?

強迫性障害(OCD)は、自分でも無意味だと分かっている根拠のないこだわりが頭から離れず、その不安を解消するために過剰な行動をとってしまうことで 日常生活に支障をきたす障害です。

自分でも不合理だと分かっていても頭に浮かんで離れない考えを強迫観念、その考えを打ち消すために不安に掻き立てられてとる行動を強迫行為といいます。

また、強迫観念や強迫行為にとらわれないようにするために、外出そのものや特定の場所に行くことを最初から避けてしまうことを回避行動といいます。

強迫性障害の代表的な症例

ドアノブに触るとが手に移る気がして直に触れない、触ったあとは何度も手洗いをする

玄関のカギを閉めたかどうか気になって、目的地へ向かう途中でも引き返して、確認に時間を要する

知らない間に自分が悪いことをしたのではないかという不安がよぎり、警察や周りの人に確認をとる加害恐怖

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小物の配置や作業の手順、数字へのこだわりにとらわれ、無駄な時間が多い

50代女性の例 部屋の物の位置が変わっていると違和感を覚えます。自分以外の人間が良かれと思って、掃除のたびに少しだけインテリアの位置を変えることがあり、それに過敏に反応してしまい、受け入れるのに時間がかかります。こっそり元の位置に戻していても、いつの間にか違う場所に変えられていて、微妙な環境の変化がストレスに感じます。

特に少しだけ変わっていることに異常に反応してしまい、違和感を覚えます。基本的に定物定位置が安定するのはもちろん、短時間のうちに場所が変わると紛失したような心配感があり、見つけた時にでも元の位置に戻るまで安心できない気がします。言葉にすると異常だと思われそうなので とりあえずその環境に自分を慣れさせようとする努力をしますが、落ち着いた頃にまた移動していいて、これが自分にはかなりの苦痛です。 ※この方は自分をHSP(繊細さん)と思い込んでいますが、どちらかというと強迫性障害に近いかもしれません。

潔癖症

きれい好きの範疇を超えた重度の潔癖症により日常生活に支障をきたしているような場合は、強迫性障害との可能性があります。

「菌で汚染されている」という不安から、手が荒れるほど何度も手洗いや入浴をしたり、ドアノブやエレベーターのボタン、つり革などに触れなかったりすることが挙げられます。

ほかにも、外出時に鍵やガスが閉まっているか何度も確認してしまったり、家のリモコンなどが特定の配置にないと気が済まなかったりする場合は、強迫性障害の可能性があります。

強迫性障害は、病識(病気である自覚)がないことが多く、自分はきれい好きすぎるだけだと考えて、受診や治療が遅れやすい精神疾患です。

醜形恐怖症(身体醜形障害)

醜形恐怖症(身体醜形障害)とは、自分の外見に酷い欠点があるものと思い込んでいることで、大きなストレスを感じたり、日常生活に支障をきたしたりする病気です。

外見へのとらわれが強く、強迫性障害の一種と位置付けられています。

醜形恐怖症では、実際には外見に欠点がない、または些細なものであるにもかかわらず、長時間悩んだり、外出が困難になったり、以下のような行動を取ることがあります。

何度も鏡を見る、過度な身づくろい、整形を繰り返す、頻繁に服を着替える、皮膚をむしる、他人の外見と比べる。また、筋肉が足りないというとらわれが強い場合は、筋肉醜形恐怖症と呼ばれます。

醜形恐怖症を抱える多くの人は病気の自覚が乏しく、医療機関の受診や相談が遅れやすくなります。

また、醜形恐怖症がうつ病や引きこもりなどの二次障害を引き起こすこともあります。

醜形恐怖症の治療には、服薬とカウンセリング、特に認知行動療法という心理療法が多く用いられます。

カウンセリングでは、外見についての考え方を見直したり、過剰な行動をなくすための支援を行なったりすることができます。

加害恐怖

加害恐怖とは、根拠もないのに、知らないうちに誰かに危害を加えているかもしれないという不安が頭から離れず、ニュースに自分の名前が出ていないか確認したり、警察や家族に確認したりして、日常生活に支障をきたす、または周囲を困惑させる、強迫性障害の症状の一つです。

強迫性障害は汚染に対する過剰な洗浄や、戸締りなどの執拗な確認行為、独自の強いこだわりといったことが症状の一例として挙げられますが、中でも加害恐怖は周囲を困惑させる可能性が高いものです。

加害恐怖は強迫性障害と同様に、はっきりとした原因が分かっていないものの、治療については十分に可能となっています。

抜毛症(トリコチロマニア)

抜毛症(トリコチロマニア)は、髪の毛やまつ毛、眉毛などを繰り返し引き抜くことがやめられない病気で、見て分かるほどの脱毛状態になることがあります。

皮膚むしり症と同様に強迫性障害の一種であり、毛を抜かないと不安になることが多く、よくないと分かっていながらも毛を抜くことでその不安を打ち消します。

また、抜いた毛の見た目や感触、抜き方などにこだわりがあったり、抜いた毛を飲み込んだりする人もいます。

抜毛症の原因ははっきりとは分かっていませんが、ストレスと関連していると考えられており、服薬や環境の改善、カウンセリング、心理療法などを合わせて治療することができます。

抜毛症には認知行動療法という分類の心理療法がよく用いられます。

例えば、毛を抜いてしまう状況を整理して把握したり、そうしたときに毛を抜く以外の対処法がとれるよう試みたりします。

また、抜毛癖をやめようとしてもやめられないことで自己嫌悪に陥ったり、見た目の問題から外に出るのが億劫になったりすることがあり、気分が大きく落ち込んでいる人も少なくありません。

こうした抑うつを改善することにより、抜毛症の克服もしやすくなると考えられます。

強迫性障害カウンセリングのおすすめサービス

強迫性障害のはっきりとした原因は明らかになっていませんが、治療は十分に可能です。

治療の多くは、曝露(ばくろ)反応妨害法という、ストレスの度合いに応じて徐々に強迫行為を抑えて馴らしていくという方法がとられます。

しかし、強迫性障害は人に指摘されるまで自分の行動の異常さに気が付かない、あるいは治療を途中でやめてしまいやすい障害です。

「何か生きづらい」「無意味なことで時間を無駄にしている」と感じる方は、一度カウンセリングで自身の行動や考えを整理すると、強迫性障害の症状を自覚できる場合があります。

また、不安で外出が難しいという方が強迫性障害を治療する最初の一歩を踏み出すためにも、オンラインカウンセリングを活用するのがおすすめです。

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