自己愛性パーソナリティ障害のモラハラ原因をカウンセリングで探る話
これは幼少期から大人になるまでの過程で起きた愛着障害とその後の自己愛性パーソナリティ障害とともに生きている私(30代男性)の話です。
私は昔から「家業を継ぐように」と言われ、持つ夢すべてを否定的にとらえられる家庭で育ちました。その影響なのか過剰に引っ込み思案で自己肯定感の低い子供に育ちました。
とはいえ、男性なのでフラストレーションがたまったときに爆発してしまう悪い癖が見受けられました。具体的には、疲れがたまっているときや嫌なことが立て続けに重なった時、長期的なビジョンを全く無視して相手に好き勝手に不満をぶちまけてしまう…といったモラハラです。
普通の人であれば 不満に思っても 今後も長期間付き合わざるを得ない相手にはそんなことはしないものですが、私はやってしまいます。
そういった出来事が1度や2度でなく、学校の友人、先生、職場の同僚、果ては祖父母、親や兄弟にまで上述のモラハラを繰り返し、縁を切られる寸前までいったところで精神科のカウンセリングを受診し、自己愛性パーソナリティ障害が発覚しました。2016年9月のことです。
自己愛性パーソナリティ障害のモラハラ原因を探るカウンセリングと行動認知療法
周囲から私は「普段はおとなしく、不満も言わない真面目な人」と思われているようです。しかし、不満やストレスが脳内に蓄積してキャパオーバーを迎えると、我慢しきれずに爆発します。
時には大声で 大切かつ今後の長期的関係が予想される相手に対しても悪態をついてしまうという出来事が 繰り返し、しかも定期的に勃発してしまっています。
その原因を探るため、通院している精神科の院長のすすめで 女性の臨床心理士からカウンセリングを受けることになりました。それまでは投薬と5分程度の問診を受けていましたが、改善がみられなかったからです。
カウンセリングは、
2.各ライフステージでどんな夢や目標を持っていたのか(あるいはどんなことが好きだったの)
3.悪態をついてしまうときの脳内思考
4、悪態を抑制するための方法を一緒に考える
…といった内容で進みました。いわゆる原因探求と解決法探索でした(物事に対するおかしなとらえかたの修正・行動認知療法)
自己愛性パーソナリティ障害のモラハラ原因は「みんなが敵」の世界観
私の場合、モラハラの原因は「強い孤独感」や「孤立無援感覚」からくる 急激かつ絶望的な「将来悲観」と「孤独ゆえの恐怖」でした。
要するに、ものすごくピンチに感じている中で「みんなが敵」のような危機的な世界認識に陥っていたのです。まるで追い詰められた赤ちゃんが泣きわめくように悪態を口にしていたのでした。
そこで、現状の自分の置かれた状態を カウンセラーと一緒に考えていきました。
まず家族内では過去に何度もモラハラを繰り返していたこと。ろくに仕事にも就けておらず 短期離職を繰り返し、ひきこもりで町内でも噂になっていたこと。これらにより家族とは絶縁寸前の最悪の関係にあり、落ち着ける居場所がありません。
また職場でもそんな家庭での自己像があり「どうせ嫌われる」「明るくなんかできない」などという抵抗感が強く、仕事場でも最初から孤立を深めていきました。
脳の「海馬」と呼ばれる短期記憶や決断を司る部位が委縮しており、さっき言われた命令すらど忘れしたり、仕事でのミスや社用車での自損事故などもあって、入社当初からダメ社員+ハブられ社員の烙印を押されていました。
自己愛性パーソナリティ障害のモラハラ対処法を考えてみた
私は起きているとき「どこにいても居場所がない」「追い詰められた感覚」に常時襲われており、危険な状態にあります。
そこで解決方法というか 少しでも楽になる方法として「家庭や職場以外で過ごす時間に楽しみを見つける」ということを カウンセラーと一緒に考えました。
- 地域掲示板アプリで物々交換を通じていろんな他者とコミュニケーションをとること。
- もらった自転車でのサイクリングと図書館通いで運動確保と知識を身につけること。
- 栄養バランスを考えた健康的な食生活と十分な睡眠をとること。
雪が降る前までは会社へも自転車で通勤しており、その最中に空き缶やペットボトル拾いをして 社会奉仕活動を実施。
ささいな充実感かもしれませんが、自分にとっては「生きていて誰かの役に立っている実感」を得ることが最も重要でした。
自己愛性パーソナリティ障害のモラハラはトラウマに向き合わないうちは治らない
まだまだ私も治療中で、過剰に自己愛を持ってしまい、悪い出来事に対して過剰反応を示す(いきなり退職するなど)傾向は 完治とはほど遠く、予断を許さない状況にあります。
投薬と過去分析(原因と解決法探求)、行動認知療法、食事と睡眠&運動療法を通じて、安定した人格形成とストレス耐性をつけていけたらと考えています。
幼少期にトラウマや自己否定された経験のある方は 自己愛性パーソナリティ障害を発症しやすいといわれました。同時に過去は変えられないため、思い出さないようにしている人が多いということです。
つらいですが、無理矢理フタをした幼い頃の要望や 心の中で涙を流しているようなネガティブな感情をいつまでも向き合うことをしないで無視し続けていると、時間が経つばかりで何も解決しません。
むしろ現実逃避にとハマった趣味(私の場合は音楽やスマホゲーム)などに依存し、ハイ&ローの状態を繰り返す双極性障害など「本当の自分がどれなのかわからなくなる状態」に陥ってしまい、混乱に混乱を極める事態となりかねません。
「なんかおかしいな」「どうしたらいいんだろう?」と思ったら、偏見などを持たずに早めに精神科受診とカウンセリングを受けてみることを強くおすすめいたします。
カウンセリングで生きづらさを軽減する自分の「本心」探しの旅
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