自己愛性パーソナリティ障害カウンセリングで治し方がわかった体験談


自己愛性パーソナリティ障害カウンセリングで治し方がわかった体験談

自己愛性パーソナリティ障害カウンセリング

30代男性 これは愛着障害とその後に併発した自己愛性パーソナリティ障害や双極性障害とともに生きている私の話です。

私は昔から「家業を継ぐように」と言われ、持つ夢すべてを否定的にとらえられる家庭で育ちました。

その影響なのか 過剰に引っ込み思案で自己肯定感の低い子供に育ちましたが、フラストレーションがたまったときに爆発してしまう悪い癖が昔からありました。

具体的には、疲れがたまっているときや嫌なことが立て続けに重なった時に 周囲にイライラや不満をぶつけるモラハラ行為です。

自己愛性パーソナリティ障害カウンセリング

普通は 今後も長期間付き合わざるを得ない相手にはそんなことはあまりしないものですが、私はやってしまいます。

私の場合はそういった出来事が1度や2度でなく、学校の友人、先生、職場の同僚、果ては祖父母、親や兄弟にまでひどいモラハラを繰り返しました。

それが元で家族から縁を切られる寸前までいったところで精神科のカウンセリングを受診することになり、自己愛性パーソナリティ障害と診断されました。

自己愛性パーソナリティ障害カウンセリングでモラハラ原因を探り認知行動療法へ

自己愛性パーソナリティ障害カウンセリング

周囲から私は「普段はおとなしく、不満も言わない真面目な人」と思われているようですが、不満やストレスが脳内に蓄積してキャパオーバーを迎えると、我慢しきれずに爆発します。

時には大声で悪態をついてしまうことを繰り返し、しかもそれは定期的に勃発します。

その原因を探るために主治医のすすめで 女性の臨床心理士から心理カウンセリングを受けることになりました。

それまでは薬物療法を続けてきたのですが まったく改善がみられないため心理療法が追加されたのです。

カウンセリングでは

  • 幼少期からどんな家庭で育ったのか
  • 各ライフステージでどんな夢や目標を持っていたのか(あるいはどんなことが好きだったのか)
  • 悪態をついてしまうときの脳内思考
  • 悪態を抑制するための方法を一緒に考える

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…といった内容で進みました。

いわゆる原因探求と解決法探索でした(物事に対するおかしなとらえかたの修正・行動認知療法)

自己愛性パーソナリティ障害のモラハラ原因は「みんなが敵」の世界観

自己愛性パーソナリティ障害カウンセリング

私の場合、モラハラの原因は「強い孤独感」や「孤立無援感覚」からくる 急激かつ絶望的な「将来悲観」と「孤独ゆえの恐怖」でした。

要するに、ものすごくピンチに感じている中で「みんなが敵」のような危機的な世界認識に陥っていたのです。

まるで追い詰められた赤ちゃんが泣きわめくように悪態を口にしていたということです。

そこで、現状の自分の置かれた状態を カウンセラーと一緒に考えていきました。

自己愛性パーソナリティ障害カウンセリング

まず家族内では過去に何度もモラハラを繰り返していたことにより 家族とは絶縁寸前の険悪状態にあり、落ち着ける居場所がないこと。

さらに、ろくに仕事にも就けておらず 短期離職を繰り返し、引きこもりで町内でも噂になっていたこと。

私の脳は「海馬」と呼ばれる短期記憶や決断を司る部位が委縮しているため、さっき言われた命令すらど忘れしたりします。

また仕事でのミスや社用車での自損事故などもあって、入社当初からダメ社員+ハブられ社員の烙印を押されていました。

家庭での自己像がつきまとうことから 職場でも「どうせ嫌われる」「明るくなんかできない」などという抵抗感が強く、仕事場でも最初から孤立を深めていくので 仕事が長続きしないのです。

自己愛性パーソナリティ障害のモラハラ対処法を考えてみた

自己愛性パーソナリティ障害カウンセリング

私は起きているとき「どこにいても居場所がない」「追い詰められた感覚」に常時襲われており、危険な状態にあります。

そこで解決方法というか それが少しでも楽になる方法として「家庭や職場以外で過ごす時間に楽しみを見つける」ということを カウンセラーと一緒に考えました。

  • 地域掲示板アプリで物々交換を通じていろんな他者とコミュニケーションをとること。
  • もらった自転車でのサイクリングと図書館通いで運動確保と知識を身につけること。
  • 栄養バランスを考えた健康的な食生活と十分な睡眠をとること。

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雪が降る前までは会社へも自転車で通勤しており、その最中に空き缶やペットボトル拾いをして 社会奉仕活動を実施。

ささいな充実感かもしれませんが、自分にとっては「生きていて誰かの役に立っている実感」を得ることが最も重要でした。

自己愛性パーソナリティ障害の治し方!トラウマに向き合わないうちは心の病は治らない

自己愛性パーソナリティ障害カウンセリング

私はまだ治療中ですから 過剰に自己愛を持ってしまい、悪い出来事に対して過剰反応を示す(いきなり退職するなど)傾向は今でもそのままです。

寛解にはほど遠く、予断を許さない状況にありますが、薬物療法と過去分析(原因と解決法探求)、行動認知療法、食事と睡眠&運動療法を通じて、安定した人格形成とストレス耐性を少しずつつけていけたらいいなと考えています。

幼少期にトラウマや自己否定された経験のある方は 自己愛性パーソナリティ障害を発症しやすいといわれましたが、過去は変えられないため、トラウマを思い出さないようにしている人が圧倒的に多いということです。

自己愛性パーソナリティ障害カウンセリング

確かにトラウマを思い返したり触れることは非常につらいですが、無理矢理フタをした状態を続けていては何も解決しません。

幼い頃の要望や 心の中で涙を流しているようなネガティブな感情をいつまでも向き合うことをしないで無視し続けていると、心の病は決して寛解に向かわないものです。

私も精神科を受診するまではトラウマから逃げ続けていたので、双極性障害も発症してしまいました。

トラウマから逃げ続けていたら 現実逃避にとハマった趣味(私の場合は音楽やスマホゲーム)などに依存してハイ&ローの状態を繰り返す双極性障害になりました。

その結果「本当の自分がどれなのかわからなくなる状態」に陥ってしまい、混乱に混乱を極める事態になりました。

人の心はガラス細工のように壊れやすいものなので「なんかおかしいな」「どうしたらいいんだろう?」と思ったら、偏見などを持たずに早めに精神科受診と心理カウンセリングを受けてみることを強くおすすめいたします。

自分一人で真正面からトラウマに向き合えるほど強い人間などほとんどいないのです。

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