遺品整理で出たやばいもの!拳銃・日本刀・モデルガンは銃刀法違反?
遺品整理していると

げっ!これは一体どうしたらいいのか!?
…と思うものが出てくることがあります。
自分の手でおいそれと一般ごみや粗大ごみに出せないものもありますが、特に困るのは法律に違反する品々が出てくることです。
ヤバいものが押入れの奥に押し込められていたとか、物置や納屋に眠っていたとか。蔵があるお宅などでは、代々譲り受けてそのままにされているため 故人でもなぜそれがそこに在るのかわからないというケースも多くあります。
ピストル、日本刀、懐剣、短剣、精巧にできた空気銃やモデルガンなど、持っていると銃刀法違反になるものが遺品整理で出てくることは珍しくありません。
銃刀法違反!?拳銃や日本刀が出てきたらどうする?
遺品整理でやばいものを発見しただけでは 銃刀法違反になるわけではありません。
銃刀法違反になるものがあることを知っているのに届け出を怠ったまま手元に保管して長い期間をずるずると過ごしてしまったりすると 違反に当たる可能性があります。
銃刀法違反に相当するもの…その名の通り、銃や刀などですが、これらは法律によって所持することが禁じられていますから、そのまま所持していたらヤバいシロモノです。
これらを見つけたものの、一緒にあるべき登録証が見当たらない場合には 速やかにお住まいの地域管轄の警察署に届け出をします。
警察に届けて「今後は所持しない」ことを明確にすれば、警察が引き取ります。
所持したい場合は警察に登録手続きをすれば ほとんどの場合は保管することができます。
登録審査委員が審査して登録できるが可能であれば登録証が発行されます。
ちなみに登録には手数料(6300円分の収入証紙)が必要です。
登録証が見つかれば、名義変更することでそれを正式に所有することもできます。
この手続きは誰かに代行してもらうことはできず、相続人本人がやるしかありません。
絶滅危惧種の剥製が出てきたら【登録証がないとアウト】
遺品の中から象牙やトラの毛皮、ウミガメのはく製などが出てきたら「国際希少野生動植物種登録票」という登録票を探してください。
どうしても見つからない場合は、一般財団法人 自然環境研究センターに問い合わせて、登録がなされているかを調べます。
環境省の自然環境局野生生物課に問い合わせてみるのも有効です。
絶滅危惧種には種の保存法により譲渡が禁じられているものがあります。
もし登録票があれば象牙や毛皮、剥製をオークションなどで売ることができますが、登録がない場合は販売してしまうと逮捕されてしまうこともあります。
登録がある・ないにかかわらず、販売せずに処分するなら 燃えるゴミや粗大ごみに出して捨てます(※ゴミの出し方は自治体の方針によります)
これらは元々は生きていたものなので ゴミに出すのは忍びないのであれば、供養をしてから処分してもらうという選択肢もあります。

故人が治療に使っていた注射器や針
故人が生前に糖尿病の治療のために自分でインスリンを打っていた場合に、注射器や針が残されていることがあります。
医療機関から出たこれらの危惧は「感染性廃棄物」扱いになるのでそのまま簡単に処分することはできません。
しかし家庭から出たものは「在宅医療廃棄物」扱いになり、一般ごみに出せます。
もしも家庭に多量に残されているなら、自治体の多くは 病院に連絡して廃棄してもらう方法を勧めています。
農薬・塗料・スプレー缶・灯油・ライター・消火器
農薬や塗料は簡単に手に入りますが、有害な物質を含んでいることもあるため、どう処分したらいいか迷いますよね。
農薬や塗料などは自治体で回収できないと言われてしまうこともあるようですが、まずは自治体やメーカーに問い合わせてみましょう。メーカーによっては引き取ってくれる場合があります。
スプレー缶やカセットボンベなどの処理で缶に穴を開けるか開けないかは自治体によって異なります。
また、ライターも回収方法が自治体によって異なりますので、各方針に従って処分します。
灯油や消火器は販売店に相談してみましょう。引き取ってくれる場合もあります。
遺品整理でやばいもの発見!拳銃と日本刀が出てきた体験談【30代男性】
高齢の両親の代わりに亡くなった祖父の家の蔵を掃除していたら、ヤバいものが出てきました。
第二次世界大戦の辺りのものと思われる古式拳銃と、いつのものかはわかりませんが錆などで汚れた日本刀です。
古式拳銃は丁寧に紙に包まれており、錆などは全く無く、知識のある人なら使う事が出来そうな状態の物でした。
日本刀の方は鞘から抜けず、汚れも酷い状態でした。
所持していたら銃刀法違反にあたるであろうこれらのシロモノをどうすれば良いか調べたところ、とりあえず警察署に連絡とあったので近くの交番に話をしに行きました。
すると「警察署の方に持っていって書類を書いてもらうことになる」と言われました。
それらを厳重に包み、警察署に持って行くと、すでに交番から話が来ていたようですぐに対応してもらえました。
銃や刀が古い蔵から出てくるのはよくある話らしく、担当者は手慣れた感じで現物の確認をしていました。
担当者は年配の警察官の方で

これは前にも見たことあるやつだな。
…と直ぐに戦争時代の物だと判別できたようです。

骨董品などに分類されるような物であれば 例外として所持は出来ます。
…と言われましたが、素人目にもそのような物ではないと思ったので、警察にお願いして全て廃棄をしてもらいました。
この拳銃や日本刀が誰の物なのか?どこで見つかったのか?…などの詳しい事を尋ねられました。
しかし祖父は他界していますし、もはや詳細を覚えてる人がおらず 推測の範囲で話をしてくるにとどまり、最終的には年齢や時代背景から「祖父のものであると考えるのが妥当」という事になりました。
届け出を出すまでの時間はそうかからずに、さっと書類を書いて現物確認をするだけという、意外に簡単な手続きで終わりました。