遺品整理を自分でやる時に壁となる3大問題【人・時間・お金の使い方】
- STEP1【遺族の仕事】貴重品を探しだす。現金、預金通帳、有価証券、保険証券、権利証、印鑑、宝石、貴金属、その他 価値が高いもの
- STEP2【遺族+業者の仕事】不用品回収業者やリサイクルショップ・買取業者に依頼して、買い取れるものはすべて買い取ってもらう
- STEP3【遺族の仕事】家庭で捨てられるごみを出す。4大家電(テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコン)の有料処分。粗大ごみの処分
- STEP4【さらに必要な場合は】まだ捨てるものが残っているなら 産廃業者を依頼して残ったごみを処分してもらう。
遺品整理を自分たち身内だけで団結して進めていく分には人件費はタダですが、最後の難関ともいえるのが 大型家具などの粗大ゴミ廃棄やリサイクル家電の処理です。
一人暮らしワンルームの遺品整理の場合でも、粗大ごみやリサイクル家電の料金だけでおおむね25,000円前後かかります。※2021年現在
運び出すために軽トラや車を借りて来たり運転手を頼んだりとか、リサイクル家電を業者に頼んで運んで行ってもらう場合は、ここに運搬代が加算されます。加算される額はケースバイケースです。
一人暮らしのワンルームですらこれだけかかるのですから、規模にもよりますが一軒家やマンションなどの場合はさらに多大なゴミの処分とそれに伴う大きな出費が考えられます。
遺品整理業者に依頼すると 一般的な目安では一人暮らしのワンルームで4万~8万円くらいの費用がかかります。
両者を比較してみて、どちらがお得だと考えるかはあなた次第です。
確かに自分たちのマンパワーを最大限に利用して手間と時間をかけて遺品整理すれば 費用は安くて済みますが、精神的・肉体的疲労は計り知れないものがあります。
ただこの辺は遺品整理に関わる親族の年齢や性別にも大きく左右されるところです。
- 比較的費用が少なくてすむ
- 時間がかかる
- 肉体労働ややるべきこと・手間が多く、精神的・体力的にしんどい
- 1日で終わる。時間がかからない。
- 自分たちは指示するだけ。何もしなくてもOK
- 買い取りもしてくれる…自分で売りに行かなくてもいいので手間が省ける
- 買取代金が高くなれば 結果、遺品整理料金が安くなる
- 作業の依頼に それなりの費用がかかる
遺品整理のコツ・安くする方法・業者を使うメリット!8つの具体例
遺品整理を始めるときに問題になるのが 人の問題 時間の問題 お金の問題 の3つです。
大体このあたりが問題になりますが、そこにかかる費用は人員と時間をどうするかによって変わってきます。

遺品整理を短期間で終わらせたいなら遺品整理業者を依頼する
住まいの規模や遺品の量にもよりますが、よほどの豪邸でない限り、遺品整理業者を使えば遺品整理は1日で終わります。
業者によって様々ですが、遺品整理にかかる日数は 長くても2~3日といったところでしょう。
大きなお屋敷であればそれなりに日数もかかりますが、ごく一般な家庭なら 遺品整理はほとんど1日で終わります。
1日で作業を終わらせることができるのは、遺品整理の規模により 業者がスタッフの人数を調整するからです。
遺品を全部捨てたくない!特別な意向があるなら遺品整理業者を選ぶべき
また遺品整理業者はプロ集団でしっかりとした遺品整理のノウハウとマニュアルを持っていますから、遺品を雑に扱うようなことはしません。
故人の大切な遺品を丁寧に扱うことはもちろん、遺族の意向に沿って買取もしてくれますから、リサイクルやリユースを前提としています。
遺品の買い取り次第で遺品整理料金が安くなる
遺品整理の料金の内訳は一般的に 人件費 ゴミの処理料金 リサイクル料金 の合算です。
廃棄物処理業者はゴミの処理を有料で引き受けるだけですが、遺品整理業者は故人が大切にしてきた遺品の買取もしてくれます。
この買取価格が高く戻ってくれば、結果として遺品整理料金が安くなります。
自分でリサイクルショップや買い取り業者に売りに行く手間が大変な人は、この手間が省けますから、とても重宝するでしょう。
もちろん自分の手で売却したい人は、遺品をそのまま残していってもらえばいいだけです。

火災保険をチェック!遺品整理費用が出る保険がある
遺品整理費用は故人が生前に遺品整理業者と生前予約をしておいて自分で支払うケースもありますが、遺族が負担するケースがほとんどでした。
しかし「終活」の概念が広がりブームになるにつれて、保険に遺品整理に関する特約をつけるものが登場しはじめました。火災保険によっては特殊清掃費用が出る場合もあります。
賃貸物件の場合は火災保険に加入していた人が孤独死した場合「遺品整理」と書かれていなくても特約に該当したり、特殊清掃や修繕費用に保険金が下りるものも一部あります。
また最近の少額短期保険(ミニ保険)の中には、遺品整理用が出るものもあります。
賃貸物件に入居する時に含まれた契約保険がこういった時に使えることもありますので、万一こういう最悪のケースに当たってしまった場合は しっかり調べてみることをおすすめします。

保険
面倒な各種手続きを遺品整理業者が代行してくれることもある
故人が車やバイク、不動産を所有していた場合、廃車手続きや名義変更手続きなどが必要になります。
これらの手続きの多くは役所に出向いて行うので、遺族が遠方に住んでいる場合は その手続きのためだけに出向かなければいけません。
それだけのために遠路はるばるやってくるのは大変ですが、こういった手続きを代行してくれる遺品整理業者もあります。
すべての遺品整理業者が手続き代行業務を行っているわけではありませんので、事前に確認してみましょう。
個別の遺品だけでなく一軒家まるごと供養してもらうこともできる
故人が大切にしていた人形や写真、仏壇などはお寺や神社で供養してもらうことができます。
少量であれば自分で何とかできますが、供養してもらいたいものが大量だったり、一部屋あるいは一軒家をまるごと供養してほしい場合にも対応している遺品整理業者があります。
業者と提携している僧侶を読んで供養する形です。宗教・宗派・お布施などは地域により異なりますが、おおむね2万~3万円程度でやってもらえるようです。
ハウスクリーニングまですべてやってもらいたいなら遺品整理業者がおすすめ
遺品整理業者の中には本格的なハウスクリーニングまでやってくれるところもあります。
一般的なハウスクリーニングはもちろん、ゴミ屋敷の片付けや特殊な現場での特殊清掃を引き受ける業者もありますので、必要に応じて相談してみるといいでしょう。

不動産管理や売却までワンストップで依頼できる遺品整理業者もある
遺品整理業者の中にはハウスクリーニングからリフォーム、解体、不動産の管理や売却まで ワンストップでやってくれるところがあります。
ワンストップといっても全て自社で担っているわけではなく、提携業者に外注するケースもありますが、遺族の立場からするとあちこち探し回る手間がないので ワンストップは大変助かります。
最近は空き家の増加が社会問題になっていますが、実家が遠方にあるためなかなか行くことができない場合なども、こういったサービスを利用することで解決できることがあります。
遺品整理業者により扱うサービスや費用が異なります。
片付け業者を選ぶときは相見積もりをして 自分に合った業者を賢く選んでみてください。
