
遺品整理を自分でやるのはきつい?日数はどれくらい?遺品整理業者を使うメリットは?
女性一人で遺品整理をして半年かかった体験談
遺品整理の3大問題【人・時間・お金】について
遺品整理業者を使う9つのメリット
遺品整理の日数は?誰がやる?女性一人ではしんどい!
女性一人で遺品整理をやって半年かかった体験談
生前整理と遺品整理を兼ねた片付けを実家で行いました。家人の入院を機に実家に戻り、正月から約半年で家の片づけ、掃除です。
実家の片づけは「親兄弟の納得の元で行う」という前提で行いましたから、「手を付けるな」と言われたところは放置して、祖母(故人)の持ち物、4畳半、収納付き、タンスあり空間からスタートしました。
一日6時間ほど、この一部屋だけで一か月かかりました(45ℓゴミ袋60袋)
その後はまだ存命の家族のスペース、8部屋、1日6時間労働で きっかり半年かかりました。
昼間は入院している家族の見舞いとつきそい(老々家族だったので見舞いにも同行が必要)を行っていたため、片づけは早朝、夜とに限られていました。
夏休みには子供ら(実家にとっては孫たち)が遊びに来る予定で、そのとき「この家いや」と言われたくないばかりに、むきになって片づけましたが、何度も各部屋で遭難しそうになりました。
入り組んだ家具、その通路に積まれたもの、賞味期限が切れたビール、62個あったやかん、51個の魔法瓶(昭和のポット)
押入れの奥から出てくる羽織袴、どうやって使うかわからない白金カイロ、ゴミ袋3袋に詰め込まれた粗品ストッキング。
食器棚の上に積まれた様々な箱、色の変わったタオル。もうどうしたらいいの!!!というレベルの戦いでした。
なんとか涼しいうちにと一日7袋のゴミ袋を出しました。自治体で出せるゴミの量は決まっていたので、毎回小出しで出す日々でした。ちなみにゴミ袋出しは1月から始めて 年末にやっと最後の一つ、という配分となりました。
変色したタオルは雑巾にしようと多少置いていたのですが、故人の部屋から大正時代の「ぼろ布」と書いた段ボール箱が3箱、机の下の奥の奥から出てきたときに一斉廃棄を決めました。
いつかは使うと引っ越しに次ぐ引っ越しのたびに連れてこられたと思われる「ぼろ布」段ボール箱が3箱。これは捨てられる、これはもうやるまい、と変色タオルは捨てました。
故人が洋裁を行う人で、自分の服は自分で作る人だったため、布が山ほどありました。これは捨てるの忍びなく、ケアマネさんと相談の上、市の関連のアソシエーションへ寄付。
ここで引き取っていってもらえないと困るので、箱の一番上に可愛い系の華やかで状態のいいものを仕込むという技に出てしまいました。もちろん変色したり、これは?という布は自力で廃棄をしておきました。
努力の甲斐もあり、これらの布はバンいっぱい、助手席にまで積まれるほどの量が引き取られていきました。
故人は和裁もやる人で、反物も大量に残されていました。反物はとっておきたかったのですが、かといって素人がハサミを入れるのも恐れ多く、こちらは買い取り業者に任せました。
着物と共にケアマネさんが探した業者に買い取ってもらうことができました。大した金額にはならなかったですが。
古着は何度かNPOに出しましたが、その後コロナで輸出できない状態になったので、コロナ後は申し訳ないけれど一般ごみの廃棄となりました。
片付けた遺品やごみの行方の内訳は 自力廃棄85% 市への寄付5% 買い取り業者5% NPO5%
後から「あれも捨てなければよかった」というものもありましたが、あまりにも物が溢れだしていたため、「あきらめ」のひとことで片付けていくしかありませんでした。
この遺品整理と生前整理の騒動で 私は20キロ痩せました。断捨離はダイエットになるというのは本当なのだと身をもって知りました。
遺品整理はしんどいのが当たり前
人が亡くなった後の処理は多くて煩雑ですから、葬儀後に一段落する四十九日前後から遺品整理を始める人が多いです。
大切な人を亡くした遺族が心身とも疲れ切っていますから、日常が戻るまでは 遺品整理に取り掛かる元気もなかなか出ないかもしれません。
やっと落ち着いてきたタイミングで奥さんや娘さんなど 女性に遺品整理を丸投げするケースも大変多いです。
また、故人との思い出に思い入れが強い人ほど、遺品整理の手が止まる頻度が多くなります。
あまりにも思い出に浸りすぎる傾向が強い方は、気持ちを割り切って遺品整理業者に依頼するのも一つの方法です。
遺品整理業者は遺品をひとつひとつ丁寧に扱いますし、整理をするときのペースも一定ですから、安心して任せられます。
そもそも女性一人で遺品整理することが無理
遺品整理は単なる片付けではありません。家具や家電など大きなものの処分も多いですから、誰か協力者を呼ばなければ一人ではどうにもなりません。
協力者たちとうまくスケジュールを合わせることができればいいですが、場合によっては日程を合わせるのも難しいことがあります。
小物の片付けにしろ、処分するものをゴミ袋にまとめてゴミに出すだけでもかなりの時間を要します。
一度に出すゴミの量が決められている自治体があったり、出す日時が厳格な地域があったり、資源ごみや不燃ごみなどは毎週回収があるわけではありません。
一般の可燃ごみ、プラスチック類、不燃ごみ、資源ごみ、粗大ごみ・・・とゴミ出しだけでも一日では済みません。
ゴミを出すのに自治体指定のゴミ袋をはじめ ビニールテープや軍手、段ボールなど、作業用品の買い出しも必要です。
自分で出せる大きさのゴミなら時間をかければ何とかなりますが、大物では荷物を運ぶだけでトラックの手配や運転手も必要です。
遺品整理に要する時間が数か月というのもうなづける事実で、これは第三者の手を借りる選択肢を考えないと手に負えなくて当然です。時間がかかるのはあなたのせいではありません。
遺品整理業者に依頼すれば こういったゴミ出しの問題も残りませんから、最短で遺品整理を完了することができます。
また一般家庭なら、業者の手にかかれば遺品整理が1日で済むのが当たり前になっています。
自分一人で遺品整理をがんばろうと思う方が 時間と体力と、さらにお金までが余分に必要になるのです。
遺品整理をプロに頼むことに罪悪感を感じなくていいんですよ。それは決して悪いことではありません。
【遺品整理業者に頼むメリット】遺品整理を誰がやる?かかる日数は?
遺品整理の3大問題【時間を使うかお金を使うか】
遺品整理を始めるときに問題になるのが 人の問題 時間の問題 費用の問題 の3つです。
遺品整理を自分たちだけでやるのか?業者に頼むのか?いつまでに、あるいはどのくらいの時間をかけて遺品整理を終わらせるのか? このあたりが問題になりますが、費用は人員と時間をどうするかによって変わってきます。
遺品整理の場合、自分たちだけで整理を進めていく分には費用はタダですが、最後の難関が大型家具を粗大ゴミに出したり、リサイクル家電の処理でしょう。
一人暮らしワンルームの遺品整理の場合、粗大ごみやリサイクル家電の料金だけでおおむね25,000円前後かかります。リサイクル家電を運んで行ってもらう場合は、ここに運搬代が加算されます。
- 比較的費用が少なくてすむ
- 時間がかかる
- 肉体労働ややるべきこと・手間が多く、精神的・体力的にしんどい
- 1日で終わる。時間がかからない。
- 自分たちは指示するだけ。何もしなくてもOK
- 買い取りもしてくれる…自分で売りに行かなくてもいいので手間が省ける
- 買取代金が高くなれば 結果、遺品整理料金が安くなる
- 作業の依頼に それなりの費用がかかる
遺品整理業者を使うメリット・9つの具体例
遺品整理が1日で終わる
住まいの規模や遺品の量にもよりますが、よほどの豪邸でない限り、遺品整理業者を使えば遺品整理は1日で終わります。
業者によって様々ですが、遺品整理にかかる日数は 長くても2~3日といったところでしょう。
大きなお屋敷であればそれなりに日数もかかりますが、一般家庭はほとんど1日で終わります。
1日で作業を終わらせることができるのは、遺品整理の規模により 業者がスタッフの人数を調整するからです。
遺品整理業者は遺品を大切に扱うプロ集団
また遺品整理業者はプロ集団でしっかりとした遺品整理のノウハウとマニュアルを持っていますから、遺品を雑に扱うようなことはしません。
故人の大切な遺品を丁寧に扱うことはもちろん、遺族の意向に沿って買取もしてくれますから、リサイクルやリユースを前提としています。
【トラブル回避】遺族は作業はしなくてもいいが「立ち合い」はした方がいい
さらにうれしいことに遺品整理の後に部屋の掃除までやってくれます。
遺族は業者に指示するだけで何もしなくてもいいのですが、作業はしなくてもいいですが「立ち合い」は必要となる業者が多いです。
遺品を仕分けする中でどうしたらよいのか迷うものが出てきたり、現金が出てきたりすることがあるからです。
そのように遺品整理中に何かあるとトラブルの元ですので、基本的に遺族には立ち合いをしてもらう業者が多いですが、どうしても立ち会う都合がつかない場合は、業者に鍵を渡して 立ち合いなしで遺品整理してもらうこともできます。
ですが やはり何かあった時のために、できるだけ遺族は遺品整理業者の作業の立ち合いをすることをおすすめします。
買い取り代金が高くなれば遺品整理料金が安くなる
遺品整理の料金の内訳は一般的に 人件費 ゴミの処理料金 リサイクル料金 の合算です。
廃棄物処理業者はゴミの処理を有料で引き受けるだけですが、遺品整理業者は故人が大切にしてきた遺品の買取もしてくれます。
この買取価格が高く戻ってくれば、結果として遺品整理料金が安くなります。
自分でリサイクルショップや買い取り業者に売りに行く手間が大変な人は、この手間が省けますから、とても重宝するでしょう。
もちろん自分の手で売却したい人は、遺品をそのまま残していってもらえばいいだけです。
遺品整理費用が出る保険もある
遺品整理費用は故人が生前に遺品整理業者と生前予約をしておいて自分で支払うケースもありますが、遺族が負担するケースがほとんどでした。
しかし「終活」の概念が広がり、ブームになるにつれて、保険に遺品整理に関する特約をつけるものが登場しはじめました。
火災保険によっては特殊清掃費用が出る場合があります。
賃貸物件で火災保険に加入していた人が孤独死した場合「遺品整理」と書かれていなくても特約に該当したり、特殊清掃や修繕費用に保険金が下りるものも一部あります。
また最近の少額短期保険(ミニ保険)の中には、遺品整理用が出るものもあります。
賃貸物件に入居する時に含まれた契約保険が、こういった時に使えることもありますので、万一こういう最悪のケースに当たってしまった場合は しっかり調べてみることをおすすめします。
遺品業者による各種手続きの代行
故人が車やバイク、不動産を所有していた場合、廃車手続きや名義変更手続きなどが必要になります。
これらの手続きの多くは役所に出向いて行うので、遺族が遠方に住んでいる場合は その手続きのためだけに出向かなければいけません。
それだけのために遠路はるばるやってくるのは大変ですが、こういった手続きを代行してくれる遺品整理業者もあります。
すべての遺品整理業者が手続き代行業務を行っているわけではありませんので、事前に確認してみましょう。


遺品だけでなく一軒家まるごと供養してもらうこともできる
故人が大切にしていた人形や写真、仏壇などはお寺や神社で供養してもらうことができます。
少量であれば自分で何とかできますが、供養してもらいたいものが大量だったり、一部屋あるいは一軒家をまるごと供養してほしい場合にも対応している遺品整理業者があります。
業者と提携している僧侶を読んで供養する形です。
宗教・宗派・お布施などは地域により異なりますが、おおむね2万~3万円程度でやってもらえるようです。
ハウスクリーニングまで担う遺品整理業者
遺品整理業者の中には本格的なハウスクリーニングまでやってくれるところもあります。
一般的なハウスクリーニングはもちろん、ゴミ屋敷の片付けや特殊な現場での特殊清掃を引き受ける業者もありますので、必要に応じて相談してみるといいでしょう。

ワンストップで様々な手続きをお願いできる業者もある
遺品整理業者の中にはハウスクリーニングからリフォーム、解体、不動産の管理や売却まで ワンストップでやってくれるところがあります。
ワンストップといっても全て自社で担っているわけではなく、提携業者に外注するケースもありますが、遺族の立場からするとあちこち探し回る手間がないので ワンストップは大変助かります。
最近は空き家の増加が社会問題になっていますが、実家が遠方にあるためなかなか行くことができない場合なども、こういったサービスを利用することで解決できることがあります。
遺品整理業者により扱うサービスや費用が異なります。
片付け業者を選ぶときは無料一括検索サービスを利用して、自分に合った業者を賢く選んでみませんか。