【遺品整理業者のトラブル】よくある質問ともめごと解決7つの方法
遺品整理でのトラブル・もめ事・ごたごたを回避する基本は【立ち合い】です。
遺品整理の時にはできる限り遺族が作業現場に立ち会うことをおすすめします。
遺品整理業者のトラブルのほとんどは遺族の立ち合いで予防・回避できます。
この時に遺族は監視しているだけでOK 何もする必要はありません。要所要所に目を光らせているだけでいいです。
この「要所」とは下記で紹介している「起こりうるトラブル」を指しています。
現金や貴重品が出てきてもわからない。またはうやむやにされる。最悪の場合、ネコババされる。
「取っておいて」と頼んだ遺品が回収されてしまう。
家屋や室内に傷をつけられても それが遺品整理作業中に起こったかどうかわからない。
「廃棄物の回収量が増えたから」と追加料金を請求される。
指示したことを全部やらずに帰ってしまう業者もいる。

【よくあるトラブル1】残すはずの遺品を誤って回収されてしまった!
見積もりや打ち合わせなどで残しておく遺品を業者に伝えておいたものの、勘違いや誤ってその遺品が回収されてしまうケースはたまにあります。
見積もりを受けたスタッフと作業するスタッフが違う場合に起こることがよくあることです。
遺品整理の現場では複数のスタッフが右往左往していますし、スタッフの人数が多いと きちんと連絡がなされているかどうかうやむやになってしまうこともあります。
これを防ぐには見積もりの担当者が作業時に立ち会ってくれるのかどうかを確認することです。もしも立ち会ってくれないなら、連絡が全員に通っているのかの問い合わせをしてみることも大切です。
この点についてあえて念を押しておくことで、間違いは防げることが多いです。
さらに遺族が見積もり時に作業前の現場や遺品の写真を撮っておき、画像を証拠として残しておくことも有効です。
【よくあるトラブル2】遺品整理作業で床・畳・壁に傷がつけられた!
遺品整理の作業員にもいろいろな人がいます。
研修や訓練を受けてマニュアル通りのきちんとした作業を丁寧に行う人もいますが、スタッフの中には粗雑な作業をする人もいないとは限りません。
そういう人は遺品を乱暴に扱ったりすることもなきにしもあらずで、その際に床や畳、壁などに傷をつけてしまうケースもあります。
「古い物件だから多少のことはいいか」と割り切れる人はいいですが、建物の新旧にかかわらず物件の売却を考えている人には これがマイナスになる可能性がゼロではありません。
なのでこちらについても、作業前に遺族が家の中の各所の写真を撮っておき、何かあった場合に証拠にできるようにしておくことが必要です。
【よくあるトラブル3】廃棄する遺品の中から現金や貴重品が出てきた!
廃棄物の中を調べたら現金や貴重品が出てきてびっくり!というケースもまれにあります。
この多くは遺品整理作業中に見つかるのではなく、廃棄物を粉砕処理した時に見つかるケースが多いということです。
廃棄物を処理した後の場合、警察が出動してそれらを回収することになります。
法制度上は仕方がないことではありますが、警察沙汰になるということは 後日に親族が取り調べを受けるなど厄介な手間がもれなくついてくるということ。
こんな厄介ごとを予防するためにも、遺品整理の作業現場に遺族が立ち会って監視することが必要です。
なかなか難しいことかもしれませんが、ゴミをトラックに積み込む前までに何とか発見できればその場で厄介ごとは解決しますから、遺品整理の現場にはできる限り遺族が立ち合い、目を光らせておくことをおすすめします。
【よくあるトラブル4】遺品整理で金品をネコババされた!
人間は「魔が差す」こともあります。身内や業者が 遺品整理で出てきた金品をネコババする可能性がゼロではありません。
これを防ぐためには、一部の身内や業者の人間が遺品整理を始める前に、相続人複数で団結して金目の物や価値の高いものをあらかじめ回収しておくことです。
現金、預金通帳、有価証券、保険証券、権利証、印鑑、宝石、貴金属…などは一目見てわかりますが、骨董品や古美術品などは素人目にはよくわからないことが多いです。
そういったものはとりあえず取り分けておいて 目利きの買取業者に後日査定してもらえるように、一旦回収しておくことが必要です。

買取44
【よくあるトラブル5】マンション管理会社や近所からクレームが来た!
集合住宅で遺品整理をする場合、管理会社や住人との関係次第でもトラブルが起こります。
賃貸ならそれほどでもないかもしれませんが、分譲物件の場合はご近所にきちんと挨拶をしてから作業をしないと、クレームやトラブルが発生することもあります。
遺品整理の作業員が荷物の搬出時に階段やエレベーターの壁などに傷をつけたりすることもトラブルの元です。
こういう場合、損害賠償請求が業者ではなく、遺族に行くことが多いです。
搬出経路がどうなのかはケースバイケースですが、こういったトラブルを防ぐためには物件の管理会社に連絡し、遺品整理当日に現場に立ち会ってもらうことが必要です。
また、遺品整理業者を選ぶときにも、こういった損害保険に入っていない業者は危険なので 使わない方がいいです。
その点を事前にチェックして、優良な遺品整理業者を選ぶようにしたいものです。
【よくあるトラブル6】遺品整理作業がすべて実行されていなかった!
遺品整理の現場に立ち会わず、後で行ってみたら不用品が取り残されていたとか、残しておいてもらうはずだったものがなかったなどのトラブルもあります。
これは現場に立ち会うことで解決できますが、どうしても立ち合いができない場合は 代金を振り込む前に現場の写真を送ってもらうなどして確認を怠らないことが必要です。
【よくあるトラブル7】見積もり通りではない!追加料金を請求された!
遺品整理の現場に立ち会わなかったときに多くみられるのが、作業終了後に追加料金を請求されたというトラブルです。
トラックに載せる回収物の量が大幅に増えたから料金追加とか、確認不足だった遺品が回収されて料金が追加になったとか。
確かに見積もりの段階で廃棄物の回収量を正確に出すのは難しいので、こういうことはあり得ます。特に故人の家がゴミ屋敷化していた場合など、こういうケースはよくあります。
さらに遺族が現場にいないで作業を進めると さらに現状の把握が難しくなります。
どうしても追加料金を回避できないことも多々ありますが、遺族が遺品整理の現場に立ち会うことで こういうリスクを多少なりとも減らせる可能性はあります。
遺品整理業者に任せっきりにせず、遺族ができること(監視)に尽力することをおすすめします。
遺品整理士がいる遺品整理業者なら安心して遺品整理の依頼ができる
この記事ではいろいろとトラブルについて指摘してきましたが、何はともあれ、優良な遺品整理業者を選ぶことがトラブル回避の原点であることは言うまでもありません。
少なくとも、遺品整理士が中核となって作業に当たってくれる遺品整理業者を選ぶことが 優良業者を選ぶ基本となります。
