【愛着障害】カサンドラ症候群の原因がアスペルガーでなかった体験談


【愛着障害】カサンドラ症候群の原因がアスペルガーでなかった体験談

カサンドラ症候群アスペルガー

30代男性 これは夫婦喧嘩の原因を探って愛着障害(反応性アタッチメント障害)にたどり着いたときの話です。

ちょっとした事がきっかけで夫婦喧嘩が始まったのですが、この時ばかりは何度話し合っても解決に至りませんでした。

それからずるずると3か月ほど経ったある日、妻から言われた一言がきっかけで 私は心療内科を受診することにしました。

あなたの性格から 私は疲弊してカサンドラ症候群のようになっているのよ。たぶんあなたはアスペルガーだと思う。心療内科を受診して、何か対策をとってほしい。そうでないと、もうこれ以上はいっしょにやっていけない。

私自身も何となく

もしかしたら、自分は大人の発達障害なのではないか。

…と思っていたこともあり、一度調べてみることにしたのです。

カサンドラ症候群とは、パートナーや家族が発達障害の一つであるアスペルガー症候群(ASD)のために、コミュニケーションや情緒的な相互関係を築くことが難しく、アスペルガー症候群の人の身近にいる人に不安や抑うつなどの心身の不調をきたす状態のことを言います。 引用元:大阪メンタルクリニック

 

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その後に受診した心療内科でADHD傾向…と診断されましたが

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これはちょっと違うような気がする。誤診というわけではないけれど、何か他に原因があるのではないか?

と色々探していたところ 愛着障害という言葉を発見して

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妻がカサンドラ症候群になった原因であり 私の中にある問題点の大元は、発達障害ではなくて愛着障害から来ているのでは!?

…と思い当たり、それから現在まで継続して 愛着障害の心理カウンセリングに通っているところです。

大人の発達障害と愛着障害のどちらの専門家に診てもらうのがいいのかわからない方が多くいると思います。私もそうでした。

そこで私がカウンセリングに通い出す前段階の話を少しさせていただきます。

WAIS診断の結果はアスペルガー(自閉症スペクトラム)ではなくADHDだった!

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最初に私が受診した近所の心療内科では 一応WAIS診断という診断をして、さらに私の小学校時代の通信簿などを医師が見た上で

自閉症スペクトラム(アスベルガー)よりも、どちらかというとADHD的傾向がある。

…と診断されました。

私はてっきり自分の事をアスペルガー症候群(自閉症スペクトラム)だとばかり思っていたので この診断には正直かなり驚いたのですが、

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専門家が正式な手続きを踏まえてそう判断するのであれば そうなのだろう。

…と一応そのままの言葉を受け止めていました。

心療内科ではADHDに対応した薬を処方されて2か月ほど飲みましたが 特に効果らしい効果はありませんでした。

 

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2か月薬を飲んでも何も変わらないことが腑に落ちなかった私は、セカンドオピニオンを求めることにしました。

そこで次は、より専門的に大人の発達障害に取り組んでいるS大学附属烏山病院に通いましたが そこでもやはり

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根本にはADHD的傾向があります。

…という診断になり、今度は以前に処方されていた薬と別の薬1種の計2種類を処方され、飲み始めたのですが今回も特に何も変わらず、効果らしい効果は感じられません。

それどころかこれらの薬にはEDの副作用があり、身体的な負荷がかかっているだけのようにしか感じられませんでした。

「問題は大人の発達障害以外のところにあるのかもしれない」と思い立ち…

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私はいよいよ迷路に迷い込んだ気分になったので、一旦道筋を整理してみました。

夫婦喧嘩を終えて仲直りをしたかった →その為にアスペルガー(自閉症スペクトラム:ASD)を改善しようと思った →しかし診断を受けたら 自分はアスペルガーではなくてADHDだった →治療を始めてもADHD向けの薬物治療が効いていない。 →妻のカサンドラ症候群は そもそも私の発達障害が根本原因ではないのかもしれない。
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ならば、ADHDの自分がアスペルガー的になった原因を探ってみよう。

…と考えてネットの記事や本を読んだりしている時に見つけたのが愛着障害という言葉でした。

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「愛着障害」に取り組んでみることが、自分の性格の改善にも、今の夫婦関係の改善の近道になるかもしれない。

そう思った私は 愛着障害について詳しい心理カウンセリングリームの予約を入れました。

合理的な考えによれば、親の愛などなくても適度な栄養と世話さえあれば、人は元気に生きていけるはずだった。だが、そこには致命的な誤算があった。特別な存在との絆である「愛着という仕組み」がうまく働かないと、生存にも種の保存にも重大な支障が生じるのである。

全身傷だらけになりながら自傷や自殺企画を繰り返すのも、稼いだ金の大半を吐くための食品を買うためや 飲み代やホスト通いに費やすのも、物や金の管理ができず捜し物と借金に追われ 混乱した人生に沈むのも、原因のよくわからない慢性の痛みや体の不調に苦しむのも…。そこには共通する原因があった。

その原因とは愛着障害であり、愛着障害とは生存と種の維持に困難を生じ、生きづらさと絶望をもたらし、慢性的に死の危険を増やすという意味で「死に至る病」なのである。 引用元:死に至る病~あなたを蝕む愛着障害の脅威

愛着障害とADHDは専門家でも見分けがつきづらい!という事実を知って…

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実際に愛着障害の心理カウンセリングに行ってみると、今までとは全く違いました。ここで初めてメンタルヘルスの治療効果と手応えを感じたのです。

それまでの発達障害の病院も一応話は聞いてくれるのですが、どちらかというと薬物治療するために話を聞いている印象で、対話そのもので精神面を治療をしていくような印象は薄かったように思います。

心理カウンセリングはそれこそ対話が中心なので、自分が何に困っているのか深く聞いてもらえますし、具体的に自分がどういう行動をとればよいのかということも教えてもらえたのでかなりホッとしました。

また、長い時間 カウンセラーと話す中で

本当の自分はどう感じているのか?

…が潜在せんざい意識の中から引っ張り出されて それらが顕在けんざい意識の中で整理されていくような感覚があったのも、私にとっては大きな収穫でした。

さらにカウンセリングの中で「愛着障害とADHDは専門家でも見分けがつきづらい」と言われたことも、妙に納得できました。

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私の中での現在の結論は

■仕事がうまくいかないなど、個人のみの行動で悩んでいるなら 発達障害系の精神医療に相談すべき。
■夫婦など対人関係で悩んでいる場合は、愛着障害系の専門機関に相談する方が 無駄回りをしない確率が高い。

心理カウンセラーからいただいたアドバイスや、カウンセリングの中で気付いた事などを整理しながら、今は少しずつもつれた夫婦関係を改善しているところです。

愛着障害と発達障害の違いと相関関係

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愛着障害(アタッチメント障害)と発達障害は非常に大きな関係があります。結論から言えば、愛着障害と発達障害は両者が絡み合っているケースがほとんどなので、鶏が先か卵が先かという関係だといってもいいと思います。だから相対的に見分けるべきです。そのうえで、どっちがより顕著に出ているかを見分けていって、私たちカウンセラーはアセスメント(見立て)を行い、精神科医は診断をするわけです。それによって対応法や治療法が変わってきます。

両者の区別は、まず発達障害が先天的であるのに対して、愛着障害は後天的だということです。

発達障害は生まれつき脳にちょっとした偏りがあるわけです。発達障害は発達凸凹、といいます。すごくできる部分とすごくできない部分の凸凹があるので、こう言うわけです。愛着障害は後天的で、これが一番違うところです。

後天的な愛着障害はネグレクトをされたり激しく怒鳴られ続けたりしているうちに、心の要警戒状態、心にアラームが鳴っている状態が解けなくなっています。こういう状態にたえず置かれていると、脳の状態も変わるということは容易に相続できると思います。後天的に脳の状態が変わるわけです。 引用元:スマホ依存の親が子どもを壊す

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