発達障害で片付けられない対策は大人も子供も「隠す」が正解という話
これはうつ病、強迫性障害、自律神経失調症など複数の精神疾患を抱えた私(40歳女性)が部屋を片付けられない話です。
私は子どもの頃から片づけができず よく親に怒られていましたが、結婚してからも自宅の床が片付いていてすっきりした経験はありません。
片付けに取り掛かっても途中で疲労を感じて休憩してしまい、そのまま動けずにいて 家族が帰宅してまた散らかる…といった状態です。
家族全員が片付けられない!発達障害の子供たちも散らかし放題
実は我が家には発達障害を抱えた家族が複数いるため、いずれも片づけができない人たちで 私が片付けないと家が散らかる一方です。
その上家族は皆短気なので散らかっていると自分のものであっても片付けるように私に命じており、毎日の家事と併せてすることが多すぎて、結果就寝が夜中2時を過ぎることもあります。
ママ友にこの話をしても「うちも同じようなものだよ」と同意されるのですが、部屋がきれいに片付いている人が多いです。私のように片付けに人並み以上の時間がかかる上に片付けられないのとは明らかに違います。
家の中でつまづいて転倒して痛い目にあった時など、自分がいかに片付けられない人間かを思い知らされます。
片付けられない親の私も発達障害の可能性を指摘されている
私は精神科を受診しており、医師から出ている診断はうつ病と自律神経失調症、強迫性障害となっていますが、おそらくADHDや何かしらの発達障害がある可能性も指摘されています。
これらの疾患は極度の疲労を感じやすいため、治療方針としては投薬を続けながら 少しでも疲れを溜めないようにしています。
治療薬は抗うつ剤と漢方薬2種類、過敏性腸症候群の2種類の薬と頓服で睡眠導入剤が出ていて、月に2回ほどの通院で、1回の診療費は470円、薬代は800円前後。毎月2500円程度の費用がかかります。
通常の診療費と比較して安いのは、予め自治体に自立支援医療の申請をしているからです。この申請すれば定期的に通院する医療機関と調剤を受ける薬局では医療費が1割になります。
投薬の効果については 片付けられない自分について焦っていたり一体何から手を付ければいいかわからないなどの混乱を招いたりするようなことは少なくなりました。しかし薬の副作用が強く、日中は常に眠気を感じながら行動をしています。
私が精神科を受診するようになってからは 未だにきちんと片付けられてはいないものの 以前に比べるとスペースができて部屋が歩けるほどになりました。それで家族もクレームもつけなくなったので 前よりは幾分穏やかに過ごしています。
我が家の片づけられない家族対策は「こっそり隠してから処分」が正解だった
治療の効果がでて私には少し変化がありましたが、家族自身は何も変わっておらず、片付けず散らかすのは相変わらずです。このようなことを主治医に相談したところ、

家族が長期にわたって使っていないというものをこっそり隠し、そのまま数か月経過したら捨てても問題ないでしょう。
…とアドバイスを受けました。
それに従って実際に家族が使っていないものをこっそり隠してみたところ、特に子どもたちは何も言ってこないことがわかりました。
子どもたちは新たなお気に入りのものを入手すると その分過去に持ったものなどには目もくれなくなるので 古いものは不要な感じでした。
また家族のものばかり捨てていては後でそれが分かった時に不公平だと言われるのが嫌だったので、私自身も片付けなければいけないものを減らす、所有するものをどんどん捨てていく努力をしました。
家にモノがなければ片づけをする必要がないので、片付けの労力も減りました。
それでもまだ片づけをする時間が人よりも多く必要となるため、もう少し所有しているものを減らさなければいけないと思っています。
片付けられない原因が何かしらの精神疾患から来ている可能性は多分にあります。特に片付けられないことを苦に思っている人はその可能性が高いと思われるので、できれば一度 近隣の心療内科や精神科などの専門医を受診してみることをおすすめします。
発達障害 自閉症スペクトラムの「片付けられない」の特徴
通常、モノをため込んでいくと、どこに何があるのかわからないくらいグチャグチャに乱れて置かれることが多いでしょう。しかし自閉症スペクトラムの人はモノを積み重ねてためこみやすい傾向が観察されます。ファイルにまとめたり引き出しに片付けると視野の外に置かれ、見えない状態になり、どこに何があるのかわからなくなることが影響しているようです。
例えば、通常は書類が乱雑になっている状態で「あの書類はどこ?」と訊いても時間がかかりなかなか見つけられませんが、自閉症スペクトラムの人はその人なりに積み重ねていますから、すぐに探し物が出てきます。周囲から見ると乱雑なようですが、その人にとっては自分に合った対処法と言えます。
引用元:片付けられないのは「ためこみ症」のせいだった!?
発達障害 ADHDの「片付けられない」の特徴
ためこみ症の約28%にADHDが併存しており、そのなかでも「多動性及び衝動性」よりも「不注意」の症状が優位な状態が多いことが報告されています。課題に集中することが難しいため、注意がすぐそれてしまいます。ですから、長時間に及ぶ片付けなどは、とても取り組みにくくなるのです。集中力が続きにくいということは、たとえ片付けをしていても、途中で他のことが気になりだすと別のことを始めてしまい、整理整頓された生活が送りにくいということにつながります。
引用元:片付けられないのは「ためこみ症」のせいだった!?
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